

掲載日:2007年12月10日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
スカイウェイブ250TYPE-Mに跨って感じるファーストインプレッションは、見た目よりも軽く、そして低く感じること。バックレストを自分のポジションにあわせてからシートに身を任せれば、低い重心と足つきのよさから車体をおこす際にストレスを感じることはないだろう。セルを軽くプッシュしてエンジンを掛けると、押さえ気味のエキゾーストノートが響きエンジン始動。EFIの恩恵は顕著で、エンジンが完全に冷えた状態からの始動でも煩わしい手間無くスタートが可能だ。まずはスイッチをオートマチックモードに入れて走りだすと、低速域からなめらかに加速する。振動も抑えられており、静かなサウンドとあわせてクルージングは快適そのもの。サスペンションも過度なやわらかさは無く腰がある設定となっているため、ブレーキングからコーナリングまで不安なく走行可能だ。ここまではベースモデルである通常のスカイウェイブも同様。TYPE-Mが本領を発揮するのは、やはりマニュアルモードだ。
信号待ちでスイッチをマニュアルに入れて加速をはじめれば、自動で変速するオートマティックスクーターではなく、自ら変速するスポーツバイクに姿を変える。思い切り回転を上げても自動的にシフトしないため、通常のバイクと同様にタコメーターの様子をうかがいつつタイミングよく変速を重ねていくのだが、これが快感。普通のスクーターだとライダーがエキサイトする領域を迎えることなく親切にシフトしてくれるが、TYPE-Mなら思い切り高回転域まで回すことができるのだ。コーナーの進入でタイミングよくシフトを落とし、パワーある領域を保ちつつコーナリングが可能。通常の加速でもスポーツバイクに負けないエキサイトな走りを楽しむことができる。「マニュアルはちょっと苦手…」という場合でもマニュアルアシストを使えば、ピークパワーを使った走りを楽しめる仕様となっているのは嬉しい配慮だろう。正直なところ「スクーターのマニュアルだから…」と甘く見ていたが、実際に乗ればその楽しさは歴然。オートクラッチのスポーツバイク的な走りを楽しめる。
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