掲載日:2016年10月25日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山研二
1946年以来の長い歴史を誇り、イタリアンスクーターの代表的なブランドとなっているのがピアッジオ社のベスパ。そのベスパの現行ラインナップのなかでも飛び抜けて古典的なモデルと言えるのが、このPXシリーズです。スチールモノコック構造の車体や、フロントの片持ちサスペンションはもとより、左ハンドル部を回してギアチェンジを行うハンドシフト機構など、昔ながらのベスパらしさを色濃く残しています。
またエンジンも、今となっては珍しい2ストロークを搭載しています。PX150のエンジンは、ボア57.8mm、ストローク57mmの空冷単気筒で排気量は150cc、吸気方式もキャブレター式です。最高出力は5.8kW/6,000rpm、最大トクルは11.2Nm/4,000rpmを発生、燃料タンクは8Lの容量を確保、トランスミッションは4速、クラッチは湿式多板を採用。始動方式はセルフ式とキック式の併用ですので、バッテリーの充電が完全でないときでも安心です。
車体サイズは全長1,780mm、全幅745mm、全高1,110mm、ホイールベースは1,250mm。また車重は乾燥重量で120kg、シートハイトは805mmと、いずれも同クラスの他のスクーターと大きくは違いません。ブレーキはフロントは油圧式でディスク径は200mm、リアは150mm径の機械式ドラムブレーキを採用。タイヤサイズは前後とも3.50-10インチとなっています。
外観もクラシカルなベスパのボディラインを受け継いだデザインです。進化したほかの現行ベスパとはまた違った、古風でエレガントな魅力を持っています。現在、車体色はグロスブラック、モンテホワイト、ドラゴンレッドの3つのバリエーションを用意。車両小売価格は消費税8%込みで49万8,000円です。なお、ウインドスクリーンや積載用キャリアをはじめ、さまざまな別売アクセサリーも用意されています。
かつてPXシリーズをライセンス生産していたインドのLML社が、その生産設備で作る同社ブランドのスクーター。4速ハンドギアチェンジ構造に4ストロークエンジンを搭載。37万5,000円。
角型ヘッドランプを採用するスポーティなスクーター。インストルメントパネルは液晶ディスプレイ付きで、その前側には小型のスポイラーも装備。税8%込みで48万6,000円。
PXシリーズの125cc版。車体や装備は150と同様ながら、小型二輪免許で乗れ、原付二種の条件で維持できるのが魅力。最高出力は4.8kW、価格は消費税8%込みで46万8,000円。
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