掲載日:2011年03月10日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
スカイウェイブ250のバリエーションモデルとして、電子制御のCVTを採用して2007年に登場したのがタイプMです。変速パターンをセレクトできるので、スクーター本来の無段変速に加え、手動変速によりメリハリを効かせたスポーティーな走行まで楽しめます。発売当初のモデルには4つの変速モードが用意されていましたが、2008年3月のマイナーチェンジにより5つになり、さらに多様なライディングが可能になりました。
5つの変速モードを詳しく見ていきましょう。まず1つ目は「CVTドライブモード」です。これは燃費と静粛性を重視した無段変速で、滑らかで快適な走りに最適です。2つ目は「CVTパワーモード」。登り坂や二人乗りの時に有効な力強い走りのできる無段変速モードです。3つ目は「7MTアシストモード」。7段階の手動変速により、スポーティーな走行が楽しめます。手動変速はハンドル左側に用意された「UP」と「DOWN」のスイッチで操作します。4つ目は「7ATドライブモード」。7段階の自動変速により、メリハリのある走りができます。そして最後の「7ATパワーモード」は、7段階で自動変速となり、登坂や二人乗り時に効果的な力強い走りができるモードです。
2008年のマイナーチェンジでは、スロットルシフトという機構も加えられました。これは、左手の「T-SHIFT」スイッチをオンにしておくことで、ブレーキとスロットル操作によりシフトダウンが可能となる仕組みです。車速30km/h以上で走行中に、ブレーキをかけながらスロットルを開閉することによりシフトダウンされ、その変速比に固定されます。スイッチを押すことなくシフトダウンが出来るので、MT車感覚でエンジンブレーキを効果的に使いながら走りが楽しめます。
そのほか、フルフェイスヘルメット2つを収納できるシート下のトランク、フロントのコンパートメント、最高出力19kWの力強い水冷DOHCエンジンなど、スカイウェイブ250シリーズ共通の特長も魅力です。