掲載日:2010年06月08日 フォトTOPICS
取材・文・撮影/バイクブロス×マガジンズ編集部 ムラヤマ
ラウンドグースネックフレームによるロー&ロングスタイルを実現したVT1300CR。薄いタンクからシートへと続くラインが艶かしい。
ホンダが2010年11月に発売した「VT1300CX」は、まさに衝撃的なモデルだった。大胆なハイネックフレームに、メッキに包まれた大排気量エンジンを搭載したファクトリーメイドのチョッパー。これまでのホンダ製バイクからは想像もつかないスタイルが大きな話題となったのは、未だ記憶に新しい。今回試乗する「VT1300CR」は、VT1300CXと同じエンジンを搭載するクルーザー。同時に発売された「VT1300CS」と合わせて、VT1300シリーズのバリエーションモデルとしてラインナップされている。しかし、新たに登場したこのVツインクルーザーは、単なる“派生車種”ではない。VT1300CRはエンジンこそ同じだが、外装はもちろんフレーム自体も全く異なっている。ロー&ロングに徹底的にこだわったスタイリングと、濃厚な味わいを持つ水冷OHC3バルブV型2気筒エンジンがどのように融合したのか。シリーズの大元となったVT1300CXとの比較を交えつつ、このモデルに宿る魅力を試乗インプレッションを通して検証する。
01エンジンの主要諸元はVT1300CXと共通だが、VT1300CRでは外観がブラックアウトされ引き締まった雰囲気になっている。
02メーターはクルーザーの定番とも言えるタンクオンタイプ。メーター操作用のスイッチが目立たないよう配置されているところにこだわりを感じる。
03容量16リットルのタンクはワイドで薄い形状だ。側面の流れるようなラインはそのままシートとリアフェンダーに繋がっており、セクシーな雰囲気を醸しだす。
04ハンドル幅は非常にワイドだが、位置が低いため手にかかる負担は少なく見た目より快適だ。スイッチボックスなどもメッキで統一されており所有感が高い。
05シートは肉厚で幅広だが、先端が絞られているため足着き性は良好だ。VT1300CXに比べタンデム側の幅が広くなっているが、ぜいたくを言えば長さがもう少し欲しいところ。
06スイングアームとファイナルギアを別体化したフローティング・ファイナルギアを採用したシャフトドライブ。スイングアームはブラックにペイントされており精かんなイメージ。
07深いフェンダーと六角形のテールライトを採用し、個性的なスタイルの中にクラシックな雰囲気を演出している。
08フロントホイールは5本スポークの17インチ。タイヤは140サイズとかなり太く、ハンドリングもどっしりとした印象だ。
09クロームメッキが美しい砲弾タイプのヘッドライト。フロントフォークにはヨーク角がつけられている。
10今回試乗したモデルはデュアルコンバインドABS装着車。前後連動ブレーキといざと言う時のABSによって、安心感のあるブレーキングを実現している。
11ブラックとクロームメッキのコントラストの美しさも、VT1300CRの特徴と言えるだろう。
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