掲載日:2012年06月25日 プロが造るカスタム
文/アッキー加藤
美しく流れる前後フェンダーのラインなどはストックをそのまま活かし、クラシカルさをより高めたスタイル。シート周りに手を加えることによって車体後半の雰囲気はかなり変わっている。ホワイトリボン・タイヤの採用もニクい演出だ。
バルカン・ドリフターといえばカワサキ製アメリカンバイクのフラッグシップであるが、それをベースに、よりクラシカルでアーミー色の強いマシンとなったのがこの一台だ。
製作時の基本コンセプトは「純正のスタイルとフェンダーのラインを崩さぬように」ということで、確かに車体のラインはストックの面影を色濃く残しているものの、各部を繊細なカスタムワークで更なるディテイルアップ。もともと、市販のボルトオンパーツが少ないドリフターだけに、その製作には苦労を要したようだ。特にスプリングマウントのシートとベース、そしてフレームとの違和感をなくすためには工夫が凝らされており、またリアシートはピンひとつで簡単に着脱できる仕様となっている。そしてこのシートやエンジンガードはワンオフで製作されたものであり、全体の雰囲気を崩さぬようデザインされているのはさすがだといえるだろう。
そして2in1スタイルのゴードンフィッシュマフラーやゆったりしたハンドル、フェンダーチップやFLスタイルのウインカーなどでクラシカルさを高め、アーミーグリーンのペイントによってアーミーテイストを強調。確実な個性を持ちながら、しかし乗り手のファッションを限定せず、気軽なスタイルでも乗りこなせる雰囲気となっているのが嬉しいところだ。
ヘッドライトはストックだが、ハーレーのFLウインカーを装着してフロントマスクをディテイルアップ。重厚なテイストだ。
ストックフェンダーにはイーグルスタイルのオーナメントをマウントして雰囲気を高める。細部へのこだわりが垣間見られる。
もともと大柄なフューエルタンクはストックをそのまま使用。しかしアーミーグリーンのペイントで雰囲気はがらりと変わる。
ワンオフ製作のソロシートとタンデムシート。ステーなどの曲線も全体の中で浮き立つことのないようにデザインが施される。
ヴィンテージテイストを高めるフラッシュゴードンスタイルの2in1エキゾースト。リアフェンダーのラインと見事にマッチ。
アーミーグリーンのペイントによりかなり雰囲気が変化したリアフェンダー。こちらも大柄のFLウインカーを組み合わせている。
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