

掲載日:2014年12月24日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/田中 宏亮
流麗なラインとクロームメッキカバーが織り成すシルエットが特徴的なマルチリフレクターヘッドライト。内側にはデジタルタコメーターが内蔵されている。
ドラッグレーサーのそれにふさわしい直線型のドラッグバー。なかでも特徴的なのが、20cm以上はあろうかというロングライザー。これにより、ハンドル位置は思っているほど遠くない。
19.5リットルという大容量フューエルタンクには、キー付きエアプレーンキャップ、そしてスピードメーターが内蔵される。流線型を意識したフォルムも特徴のひとつだ。
タンデム可能なダブル仕様のシートはかなり幅広い設計とされる。キーでロックを外せばシートが外れ、車検証入れスペースやバッテリーが顔を覗かせる。
シャープなシルエットが印象的なリアフェンダーには、LED仕様の大きなテールランプが設置。視認性も申し分なし。
カヤバ製のφ46mmカートリッジ式倒立フロントフォークが標準装備。これだけでも、ただのクルーザーでないことは容易に分かろうというもの。
φ310mmディスクとラジアルマウント 4ポットキャリパーが備わるダブルディスク仕様のフロント。その組み合わせが生むストッピングパワーは強大だ。
排気量1,783cc / 水冷V型2気筒DOHCエンジン。そこから生み出されるパワーは、日本のロードシーンでは許容しきれないほどのレベルに達している。
ステップ位置はフォワードコントロールとされる。クルーザー、そしてドラッグレーサーという表情を持つM109Rらしい仕様と言える。
スラッシュカット型の2本出しエキゾースト。全体的に流麗なシルエットとするインダストリアルデザインの方針に則ったフォルムが印象的で、強大なエンジンとともに生み出すサウンドも相当なもの。
240mmの極太ラジアルリアタイヤは、コーナリング性能を犠牲にしつつも他にない直進安定性を生み出している大きなポイントだ。このおかげで、リアエンドのビューワーは迫力あるものに。
リアタイヤを支える鋳造アルミスイングアーム。リンク式モノサスペンションは、フレーム下部に設置されている。
価格(消費税込み) = 178万2,000円
※表示価格は2014年12月現在
アメリカの人気モータースポーツであるドラッグレーサーにそのまま投入できてしまいそうな大排気量のモンスターバイク。“乗り手を選ぶ”と言ってもいい暴れ馬っぷりは、世の猛者の心を昂らせることだろう。
■エンジン型式 = 水冷4ストロークDOHC2気筒
■総排気量 = 1,783cc
■ボア×ストローク = 112.0×90.5mm
■最高出力 = 92kw / 6,200rpm
■最大トルク = ---
■トランスミッション = 5速
■サイズ = 全長2,480×全幅875×全高1,130mm
■車両重量 = 347kg
■シート高 = 705mm
■ホイールベース = 1,710mm
■タンク容量 = 19.5リットル
■Fタイヤサイズ = 130/70R18M/C (63V)
■Rタイヤサイズ = 240/40R18M/C (79V)
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