ハーレーダビッドソン FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ
ハーレーダビッドソン FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ

ハーレーダビッドソン FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ – 愛好家の要望に応えたユーザー目線のウルトラ化

掲載日:2010年11月11日 試乗インプレ・レビュー    

フラッグシップモデルとしてリリース
ロードグライドのさらなる楽しみ方を探る

1999年に登場して以来、その独特のフェアリングから他のツーリングモデルにない存在感を放ってきた FLTR ロードグライド。目を引くポイントと言えばデュアルヘッドライトというそれまでのラインナップにないデザイン面だが、もっとも重要な点はこの大型カウルがフレームマウントされていること。これにより軽快なハンドリングを実現、新しいツーリングファミリーの楽しみ方を提案するモデルとして君臨し続けた。そのロードグライドが10年の時を経て、ついにハーレーのフラッグシップの代名詞たる“ウルトラ”の名を冠したハイグレードモデル FLTRU103 ロードグライド ウルトラとして姿を表した。キングツアーパックや103キュービックインチにパワーアップしたツインカムエンジンなど、ウルトラの名にふさわしい装備となったロードグライドの真の魅力を探るべく、インプレッションを行った。

ハーレーダビッドソン FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ 特徴

ロードグライド愛好家の要望に応えた
ユーザー目線のウルトラ化

ハーレーダビッドソン  FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ 写真
ハーレーダビッドソン  FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ 写真
ハーレーダビッドソン  FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ 写真 ハーレーダビッドソン  FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ 写真

まずは改めて、ベースモデルである FLTR ロードグライドの特徴について整理しよう。デビューは1999年、同じく新たに登場したツインカム88エンジン(排気量1,449cc)を心臓にラインナップに加わった。以降10年以上に渡って愛され続けているロードグライドだが、その特徴はフロントフェアリングだろう。ハーレーの特徴でもあるヴィンテージテイストとは真逆の近未来的なデザインのカウルには、高いウインドプロテクション効果を生み出すほか、カウルそのものがフレームマウントとされていることから FLHTCU ウルトラクラシック・エレクトラグライド などと違ってカウルの重量をフレームに預けるスタイルとし、結果それまでのツーリングモデルになかった軽快なハンドリングを実現。その重量感に四苦八苦していたユーザーにとっては朗報であり、ツーリングファミリーにさらなる楽しみ方を提案するモデルとして、今なお多くのオーナーに支持されている。2010年にはファクトリーカスタムという形で FLTRX ロードグライド カスタム が登場。そのハンドリングを活かす意味でボディ全体をコンパクトにまとめ、スポーティなイメージを植えつけることに成功。タウンユースというジャンルにまで乗り込むアグレッシブさが印象的で、ロードグライドにさらなる可能性を感じさせた。

今回ウルトラ仕様となったこの FLTRU103 ロードグライド ウルトラは、ファクトリーからの提案というよりも、ロードグライドのヘヴィユーザーからの強い要望に応えたというイメージがある。というのも、H-D正規ディーラー店にてロードグライドのオーナーがどんなカスタムをするかと聞くと、ほとんどの人がツアーパックラゲッジをチョイスするという。確かにツーリングファミリーのモデルである以上、ストリートメインの FLTRX などとは違って求められるのは快適なツーリング用機能だ。その点で言えば FLHTC や FLHTCU と比較された際、ツアーパックラゲッジの有無は大きな差となっていたのだが、今回のウルトラ化によって標準装備することとなり、その差は埋まることに。さらにツインカム96エンジンは2010年モデルの FLTHCU と同じく103キュービックインチにアップ、また足つき性を向上させるワンピースナローシート(加重時シート高は699mm)や4スピーカーのハーマン / カードン社製アドバンスオーディオシステムの採用など、ロードグライドは文字通りフラッグシップモデルにまで登りつめたわけである。…この記事の続きをバージン・ハーレーで読む

画像をクリックすると拡大画像が表示されます

SPECIFICATIONS - HARLEY-DAVIDSON FLTRU103 ROAD GLIDE ULTRA

ハーレーダビッドソン  FLTRU103 ロードグライド・ウルトラ 写真

価格(消費税込み) = 325万円

デュアルヘッドライトという強烈な個性を持つモデルがフラッグシップの「ウルトラ」にグレードアップを果たした。

■サイズ = 全長2,525×全幅930×全高1,455mm
■ホイールベース = 1,630mm
■最低地上高 = 125mm
■加重時シート高 = 699mm
■ボア×ストローク = 98.4 × 111.1mm
■最大トルク = 126Nm / 3,500rpm
■タンク容量 = 22.7L
■燃費 = 22.7km/L(ハイウェイ)/ 14.9km/L(市街地)
■エンジン = Twincam 103 (インジェクション)

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索