掲載日:2009年09月04日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
1996年2月から発売されたドラッグスター400。1997年末までに約2万台の出荷を達成したほか、初代モデル発売以降4年連続して国内小型二輪(251cc以上)の年間ベストセラーとなった人気モデルです。「ロー&ロングの個性的なスタイル」「ゆっくり走っても様になる雰囲気」「カスタムの可能性」などが主な人気の理由でしたが、実はその走行性能もユーザーから高く評価された稀有なクルーザーでもあります。優れた操縦安定性とニュートラルなハンドリング、良好な乗り心地が調和したその走りは、同カテゴリのモデルに対する既成概念を覆すのに十分なものでした。
リッタークラスに匹敵するサイズを誇るロー&ロングボディには、クラス唯一の空冷70度V型2気筒2バルブSOHCエンジンを搭載。初代のパワーユニットは最高出力33PS/7,500rpm、最大トルク3.3kgf・m/6,000rpmを発揮したほかメッキシリンダーなどによる滑らかな回転上昇も特徴でした。また、腰のあるサスペンションやコントロール性に優れたブレーキなどによって、街中での走行はもちろん、ロングツーリングやスポーティな走りにも十分対応可能な運動性能が与えられていたのです。決して速くはありませんが、フロントフォークが寝かされてクセのあるハンドリングとなりやすいクルーザーモデルのかなにあって、ドラッグスター400の運動性は特に優れていたポイント。重厚感漂うボディからは想像もできない軽快でナチュラルな走りがドラッグスター400の魅力であったことは間違いありません。
中古車として見た場合、ドラッグスター400の玉数は豊富です。また、ロングセラーだっただけあって物件は2003年までの年式が中心となりますが、30万円台からじっくり選べる状況にあります。さまざまなモデルがインジェクション化されていくなか、貴重な400ccクラスの空冷Vツイン、しかも味わい深いキャブレターモデルということで、価値ある1台と言えるでしょう。
中古車の中心となる2003年モデル。この年より一部仕様変更され、新たに騒音規制対応のマフラー、盗難抑止装置イモビライザーが標準装備となっています。またカラーリングも変更されました。同様に兄弟モデルの「ドラッグスタークラシック」もカラーリングを変更。
2006年モデルは、基本的なカラーリングを継続しつつも「ブルーイッシュホワイトカクテル1」のグラフィックを斬新なデザインに変更しています。一方、「ビビッドオレンジメタリック2」は配色を変更。カスタム感覚を強調しています。「ヤマハブラック」は継続。
最終となった2008年モデル。ツートンシートの「ダークシアンメタリック8」と、シルバーフレームを採用した「マーブルシルバー」の2色が新色として登場。両色ともフロントフェンダーからタンク、リアフェンダにいたるグラフィックで個性化を図っています。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!