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【 輸入車メーカー別購入ガイド】ハーレーダビッドソン

掲載日:2008年09月01日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

ハーレーってどんなバイク?

時代に媚びない、流されない
Vツインにこだわり続けるメーカー

ハーレーダビッドソンの創業は1903年のこと。その社名は創業者であるウィリアム・S・ハーレーとダビッドソン兄弟の名前に由来しています。今でこそ「King Of Motorcycle」と称されるハーレーですが、1903年当時のアメリカには無数のバイクメーカーが存在しており、ハーレー社もその1つに過ぎませんでした。第二次大戦後間もなくまでインディアンなどの競合メーカーとしのぎを削り合ったものの、インディアン亡き後はアメリカを代表するモーターサイクルカンパニーとなり、トライアンフなどの英国車、そしてアメリカに押し寄せた日本車と渡り合って、今日に至ります。バイクの高機能化が進み、水冷エンジンや四気筒が当たり前の時代になっても、ハーレーは自らのアイデンティティを失うことはありませんでした。倒産の危機に陥った時代もありましたが、空冷、大排気量、V型二気筒という変わらぬ伝統を守り続けた結果、他にない個性を持つバイクとして世界中のバイクオーナーが憧れるメーカーとなっています。

 

ハーレーってどんなバイク?

ハーレーのエンジンの変遷

100年以上の歴史を持つハーレー
いかにして名声を勝ち得たのか

100年以上の歴史があるハーレー社ですが、採用してきたエンジンは、単気筒、二気筒、四気筒などのシリンダー数やシリンダー配置にさまざまな種類がある中で、一貫してこだわり続けてきたのはV型二気筒のみです。また、1つ1つのエンジンの息が長いのも特徴的です。1つのエンジンが、改良を加えられながら20年近く使われるのは、過去の歴史を見ても珍しくありません。そのため、新車で購入した車両が数年で型落ちモデルになるようなことが少ないのです。もっとも、ハーレーオーナーの場合、自分の車両が最新モデルかどうかにはあまりこだわらないオーナーは珍しくありません。古いエンジンも新しいエンジンも、それぞれに楽しむ人が数多くいます。ハーレーは純正、社外ともに古いモデルの部品供給が充実しているので、維持するのが難しくないのもその理由の1つでしょう。そのため、下記に挙げるような戦前、戦後のエンジンであっても現役で楽しめてしまうのです。それではハーレーの各年代の代表的なエンジンを紹介しましょう。

 

ハーレーのエンジン

1936年に誕生したモデル。名前の由来はヘッド形状がこぶし(=ナックル)のように見えることから。程度のよい車両だと現行モデル新車の2倍以上の価格になることもあります。

ハーレーのエンジン

戦後間もなく登場したモデル。ヘッドの形状がフライパンのように見えることからパンヘッドと呼ばれています。販売終了から40年以上経った今も現役で走る車両は珍しくありません。

ハーレーのエンジン

ナックルヘッドやパンヘッドに比べると、中古車の玉数や価格もこなれたモデルです。部品の供給は安定していますが、購入後の多少のトラブルは覚悟する必要があります。

ハーレーのエンジン

一時は業績不振に陥っていたハーレー社を救ったエンジン。大幅な信頼性の向上と、ハーレーらしいテイストフルな味わいが人気で、一般道から高速まで安心して楽しめます。

ハーレーのエンジン

1999年に登場したエンジン。一世代前のエンジンになりますが、何ら古さを感じさせることはなく、カスタムパーツの種類も豊富です。初めてのハーレーに選んでも何ら不安はありません。

ハーレーのエンジン

ツインカム88の排気量を上げ、各部に改良が加えられた現行エンジン。インジェクションや6速ミッションの採用など、他メーカー車両からの乗り換えでも不安はないほど扱いやすくなっています。

ハーレーのシリーズ

スタイリッシュで軽快
他ファミリーにはない個性が光る

1957年に登場し、50年以上の歴史を持つハーレーの人気ファミリーです。50年代にアメリカを席巻した英国車に対抗して開発されたモデルのため、他のファミリーにはないコンパクトさ、軽快さが魅力。排気量は883ccと1200ccの2種類で、ビックツインには劣りますが、街乗りから高速まで十分なパワーを持っています。価格の手ごろさに注目がいきがちになりますが、他ファミリーにはない独自の世界観に惹かれる人が多くいるファミリーです。

カスタムベースに最適
シンプルなビックツインモデル

ショベルヘッドが現役だった70年代に、前後16インチホイールのFLモデルにスポーツスターのフロント周りを組み合わせる形で誕生したFXがルーツのモデルです。シンプルな外観とスポーツ走行も可能な足回りから、ソフテイルと並んで人気が高く、搭載されているエンジンはエンジンとフレームをラバーで挟み込んだものが採用されています。アイドリング時にエンジンがブルブルと震える姿は圧巻の一言です。

サスペンションはフレーム下に
メーカーメイドのカスタムモデル

フレーム下部にサスペンションを配置し、一見するとサスペンションを備えていないように見える「ソフテイルフレーム」採用モデル。リア周りがスッキリと見えるのが人気で登場以来、安定した人気を誇っています。ソフテイルファミリーには前後16インチホイール採用で重厚感のあるFLシリーズと、フロントに21インチホイールを採用したFXシリーズの2種類があり、チョッパースタイルに憧れる人はFXシリーズがオススメです。

すべてにおいて最高峰
ハーレーのフラッグシップ

風や飛来する虫などを防ぐフロントカウルが特徴的なモデル。日に数百kmを走るようなツーリングを想定して開発されているため、乗り手に疲れを感じさせない作りはもちろん、オーディオなどの装備も充実しています。ノーマルの状態でかなりの積載スペースを有しており、ツーリング時にシート上に荷物を積載する必要がないことも人気の秘密です。ハーレーがKing Of Motorcycleと称される所以たるモデルでしょう。

唯一の水冷エンジンモデル
暴力的な加速が楽しめる

2002年に登場したハーレー唯一の水冷エンジンモデル。前後に極太のラジアルタイヤを履かせ、ドラッグレーサーをモチーフにしたロー&ロングな独創的なスタイルは、これまでハーレーに興味を持たなかったユーザーからも注目を集めています。他ファミリーのエンジンに比べると、スロットルを捻った際の加速感が強いのが特徴です。カスタムパーツの供給はまだ限られていますが、ヨーロッパを中心に高い人気を誇っています。

ハーレーの魅力

カスタム

他メーカーのバイクとは比較にならないほど、ハーレーはカスタムパーツが豊富。ライトカスタムからまったく原型が無くなるほどのフルカスタムも楽しめます。

 

ツーリング

鼓動感に溢れるエンジンの魅力から、のんびり走っているだけでも満足感が強いのがハーレー。積載性に優れるモデルも多く、キャンプツーリングなどにも適したバイクです。

 

イベント

各地で開かれるメーカー主催のイベントから、個人主催のキャンプミーティングまで無数のイベントが開催されており。海外だと10万人近くを集めるイベントもあります。

 

正規ディーラー

全都道府県に整備された正規ディーラーネットワークは、他の輸入バイクディーラーでは見られない規模で、ツーリング先でのトラブルに対処できる体制も整っています。

ハーレー いまさら聞けないQ&A

エボリューションエンジン以降のハーレーは信頼性が非常に高くなっているので心配の必要はありません。10万km以上エンジンを開けることなく走った人もいるほど、耐久性があります。

スポーツスター、ダイナ、ツーリングファミリーに採用されているエンジンマウント方法のこと。ラバーを介してフレームがエンジンを支えており、アイドリング時にエンジンが揺れるのが人気です。

88や96とは排気量を意味した数字で、ツインカム88は1450cc、ツインカム96は1584ccとなっています。その他、6速ミッションやABSなど、ツインカム96にしか採用されていない機能は多くあります。

バランサーの略です。バランサーとはエンジンから発生する不快な振動を打ち消すために、エンジン内部に取り付けられた機構のこと。ツインカム88以降のソフテイルに採用されています。

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