掲載日:2010年02月03日 特集記事
記事提供/2009年10月1日発行 月刊ロードライダー 10月号
Report/和歌山利宏 ■Photo/徳永 茂
■問合先/ハーレーダビッドソンジャパン(お客様関連室) [TEL]03-3457-0991
この昧わいはまさに
チョッパーの世界
初代ワイドグライドは1980年、先々代のエンジン、ショベルをデュオグライド系フレームに搭載、長くて寝かせたフロントフォークをワイドピッチで取り付け(これがワイドグライドの由来)、そのフォルムを強調するため前輪21インチとしたチョッパーとして登場。
その後、'91年の2点ラバーマウントフレームのダイナ系に組み合わせ、'93年にダイナワイドグライドとして復活、さらにツインカム88を搭載したモデルが'01~'07年に存続していた。そして、2010年型としてツインカム96を搭載し、3度目の復活を果たしたわけである。
当然、純正チョッパーとしてのスタイリングと個性はそのまま引き継がれている。身長161cmの僕でも両踵が接地するぐらい足着き性が良くても、ブレーキペダルも踏めないぐらい前方にステップバーがあり、並みの日本人の体格にはライポジは無理がある。ただ、以前のモデルだと、ハンドルが垂れ角の大きい超アップだったため、グリップ位置も前方上方にあったものだが、その点、この新型のハンドルは普通のアップタイプで、上体が自然に収まる。
走りはさすが、ひとり悦に入った世界を堪能できるチョッパーだ。バランサーレスエンジンがラバーマウントされ、鼓動感はあってもスムーズそのもので、かつてのV8マッスルカーを思わせる。そして特に、80~100km/hでの加速感には豊かささえ感じさせる。ステアリングにはワイドグライドならではの剛性感もあり、安楽感のなかに機械馬らしく手綱のダイレクト感もある。
2010年型ダイナファミリーの新型車として加わったのが、復活を果たしたダイナワイドグライドだ。他のダイナ同様、ツインカム96を搭載するが、キャスターが他の29度に対し34度と寝ており、前輪は21インチ、当然、フォークピッチはワイドである。塗色は写真のフレイム(炎)のほか、ブラックとレッドもある。
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