掲載日:2011年12月13日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
1990年に創業したイギリスのサスペンションメーカー、クァンタム社が’92年から販売しているのが、シンプルなデザインのMCツインだ。その後、同社は’02年にKZツインを発売する。旧車で起こりがちなSTDマフラーやチェーンケースとの干渉を避けるために、スプリング外径をMCのφ70mmに対してφ60mmと細くしたのが特徴だ。ところが、このKZはスタイリッシュなデザインが好評を博し、現行ネイキッドユーザーにも広く支持されるようになる。
今回、初めてモデルチェンジを実施したMCツインは、KZのデザイン的な黄金比を踏襲、見た目の存在感が飛躍的に向上した。上端にあるガス室は、ただ単に太くなっただけではなく、シリンダーの外側に回り込むように部屋を拡大している。これがデュアルチャンバーという名前の由来で、容積は1.5倍となり、乗り心地など性能面でも進化したとのこと。
プリロードおよびロースピード側の減衰力、車高などの調整機構は、前作からそのまま受け継いでいる。長年支持されてきた定番商品ほど、モデルチェンジは非常に難しいものだ。MCツイン“デュアルチャンバー”は、それを見事にやってのけたと言っていい。
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