レトロバイク・グラフティ第63回HONDA BENLY CB50(ホンダ ベンリィCB50)1971年

掲載日:2021年09月03日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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ホンダの象徴CBの名が付いた4スト縦型エンジンのスポーツモデル

4ストロークモデルに特化して支持を得ていたホンダ。それは小排気量車、50㏄のスポーツモデルも同じだった。スタートは1960年に生まれたスポーツカブC110、その後には伝説となったベンリィSS50などが生まれた。1971年にその後継モデルとして生まれたのが、今回紹介するベンリィCB50だ。

大きな特徴は縦型、高回転型のOHCエンジンと新開発のダイヤモンド型のパイプフレーム。さらに50ccクラスとしては初めてタコメーターを採用。細身のロングタンクにストッパー付きのシート、メガホンマフラーなどスポーティーなテイストを強烈にアピールしたモデルだった。

当時、50ccスポーツモデルといえばコストが安く、さらに軽量でパワーの出やすい特性がある2ストエンジンが主流。その中でホンダは4ストエンジンのCB50で真っ向勝負、他社と同レベルの最高出力を叩き出した。

後継モデルは、テールカウル装着したり、フロントブレーキをディスク化したり、パワー&トルク力アップするなど、さらにその内容を充実させた。

しかしながら、世間の“2スト車ブーム”の流れは止めることはできず、1976年、ついにホンダも初の2スト50ccスポーツモデルとなる、MB50をデビューさせた。しばらくは並行販売していたが、2ストスポーツモデルの性能争いの影響を受けて、1981年モデルを最後に姿を消すこととなったが、4ストメーカーであるホンダの意地を見せた、歴史に残る一台であることに変わりはない。

ホンダ ベンリィCB50 スペック
  • ■サイズ/全長 1780mm×全幅 670mm×全高 980mm ■エンジン/4ストローク単気筒 ■排気量/49cc ■最高出力 6.0ps/10500rpm ■最大トルク/0.41kgf・m/8500rpm ■変速機形式/リターン式・5段変速

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