掲載日:2020年12月09日 プロが造るカスタム
取材協力/LOTAUS 取材・写真・文/ガスグラフィックス
埼玉県桶川市にあるバイクショップロータスは、精力的に4輪カスタムを手掛ける関東を代表するショップのひとつだ。コロナ禍による取材延期が続き、半年経過してようやく撮影できた車輌の中の1台が、このMF08フォルツァだった。
ビッグスクーターの世界では、ヤマハのマジェスティCがハードカスタムの素材として絶対的な権威を持つ。それに対抗するように、ホンダのフォルツァシリーズが存在しているわけだが、どの車輌を見ても、各ショップとオーナーのアイデアとセンス、そして技術が詰め込まれていることを実感する。例えば、このフォルツァで言えば、前後エアロに他車種用のエアロをチョイスしていることが印象的だ。フロントはMF08フォルツァの後継機となるMF10用チョップフェイス。リアは、ライバル車となる4D9マジェスティ用を使い、それぞれがMF08フォルツァのデザインに違和感がないようにフィッティングされており、これらのエアロが醸し出す無骨なスタイルは、この車両の存在感の大きなポイントになっているのは間違いない。他にも、同店を代表する人気商品である218ハンドルや326パワー製ホイールナット、オリジナルのヘビ柄シートなど、独特のパーツチョイスも無二の雰囲気を演出することに成功している。
ベースモデルそのものは2004年から2007年販売のため、古い車両ではある。しかし、ショップとオーナーのアイデア次第で、マジェスティCに負けない無限の可能性を秘めているビッグスクーターであるということを、ロータスは証明してくれたのだ。