
掲載日:2011年02月18日 プロが造るカスタム
クォーターが作り上げるカスタムバイクには、1台1台異なったストーリーがある。このXJR1300は新車からワンオーナーで乗ってきたオーナーが、『スーパースポーツの切れ味』を求めて同店にモディファイを依頼したというもの。コンセプトだけ聞くと、よくあるカスタムにも思えるが、セッティングに費やした時間と“深さ”が段違いなのだ。
「乗り味はXJRのフィーリングを保ってますけど、走っているときのアベレージ速度はチューニングしてないときの2割から3割増し。コーナリングもまさに『切れる!』っていう感じの曲がりになってます」と、代表の平田さん。現状チューニングはサス、ブレーキ、ホイールなどの足まわりが中心。ほぼすべて換装されるがノーマルのような乗り味に感じるのは、これら全部の作動感、剛性感、操作系のタッチなどが、すべて見事に統一されているからに他ならない。純正車両のつもりで走らせてスピードが2~3割増しということは、ポテンシャルもそれだけ上がったということだ。だが、求めるのは速さではない。
「ノーマルで80点だったものをまず100点にしてから、その70%で走らせるとペースは上がっても30%が安全マージンとして残るでしょう? それに走りの質感がものすごく高くなっていますから、そんなにカリカリに走らなくても満足感が味わえる。要するに『気持ちよさ重視のカスタム』になる、というワケなんですよ(笑)」(同)
常々、レーサーを速く走らせることとライダーを気持ち良く走らせることは、実は同じなんですよね、と語る平田さん。そう聞くと、オーナーならずとも跨り、実際に走らせて楽しみたい衝動にかられる……そんな魅力満載のスーパースポーツXJRなのだ。
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