掲載日:2025年08月20日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1985年にホンダから“アドベンチャー・ランドツアラー”オフロードバイク、XLR250Rが登場した。吸・排気効率と燃焼効率を生むRFVC(放射状4バルブ方式燃焼室)システム、空冷4サイクル単気筒エンジンを搭載。プロリンクサス、真っ赤なエンジン、ゴールドのスイングアームとホイールなどが特徴だった。
翌年、1986年モデルチェンジ。不評だった赤エンジンはシルバーへ変更。セミダブルクレードルフレーム、スリムなタンクなど徹底した軽量化によって乾燥重量111Kgまでシェイプアップ。リアサスペンションは好みや走行条件に合わせ12段階に調節できる機構を装備するなど、充実した内容から人気のオフロードモデルとなった。
このモデルをベースにエンデューロモデルとして生まれたのがBAJA (バハ)。ちなみにBAJAは、砂漠を舞台としたパリダカ―ルラリーと並ぶ過酷なレース「バハ1000」が開催される、アメリカのバハカリフォルニア半島が由来。
特徴は35/35Wの大型丸形デュアルヘッドライト、ウレタン製ハンドルプロテクター、ライトの照り返しを防ぐツヤ消し塗装フロントフェンダー、リアデスクブレーキ、大型テールバックなど。大きなデュアルヘッドライトはインパクト大で、オフ車好きでなくても、記憶している人は多いはず。
ポテンシャルの高さと個性的なルックスから人気となったBAJA。仕様やカラーリング変更をしながら94年まで継続販売。95年からはXR250BAJAへチェンジ、タンク容量の拡大や足回りの熟成化、マイナーチェンジをしながら2003年まで生産された。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!