カワサキ | KAWASAKI KDX220SR

車輌プロフィール

KDX220SRは、エンデューロレーサーKDX220Rに保安部品等を装備することで、公道走行を可能としたオフロードトレール。発売されたのは、1994年4月で、2ストエンジン搭載のオフロード車「KDX・シリーズ」として最後発のモデルだった。「220」という中途半端な排気量数値は、先行していたKDX200SR用エンジン(198cc)のシリンダーボアを、3mm拡大し、216ccの排気量を得ていたことから。軽量なシャシーに、250ccクラス並のパワーを与えることで、高い運動性能を得ようというものだった。カラーリング変更で年式を重ね、1999年1月に最終モデルを発売。この年の9月には、軽二輪車を対象とした平成10年排出ガス規制が、生産中のモデルに適用される2ことになっていたため、その前に生産を終えた。水冷2スト単気筒ピストンリードバルブエンジンは、37psを発生。6速ミッション、前後ディスクブレーキ、タンク容量は、10リッター。エンジンスタートはキック式のみ。

カワサキ KDX220SRのユーザーレビュー・写真
 
2st最終世代

満足している点

 KDX200SRの後継機として新車で購入。200SRは少し大柄でコースでも持て余し気味だったので、小さくさらにパワーがのった車両を求めました。新車から一貫して乗っているので、愛情も深いです。

 スタイルがとにかくいいです。いまはMXタイプのスタイルが主流ですが、いまでも全く問題ないです。

 パワーに関しては、もうエンジンの部品の在庫も怪しい年頃なのであまり回しませんが、プロスキルのチャンバーとサイレンサーと季節に合わせてキャブをセッティングすれば、同スケールの4stにはない迫力があります。過去に乗ったジェット機のようなリッターバイクとは比較することはできませんが、プロペラ戦闘機のような味があります。

 カスタムパーツもそこそこ出回っていて、KDXファミリーのパーツ互換性もあり、また構造が単純明快なので、いじるのも楽しいバイクです。

不満な点

 不満あまり無いのですが、絶版車ということで、純正パーツがそろそろ心配です。特に220という半端な排気量の2stエンジン、タマ数の少なさ。エンジン以外はどんどん社外品に換装していく予定ですが、エンジンだけはどうにも心配です。

 あえて探せば、200SRよりはマシになったとはいえ、クラクションがひどいです。威嚇効果も注意喚起効果も薄いです。ハンドルロックにうっかり鍵をさしたままハンドルを切ると、鍵が根元から曲がって、最悪折れます。またイグニションのキーシリンダーも、フロントフォークの稼働域とのクリアランスが無さすぎます。

 とはいえ、バイクは不満な点は都度直して好きになっていくべきです。

これから購入する人へのアドバイス

 新車で買えることはもう無いので、なんともアドバイスできませんが、どうしてもKDXがいいという人は、せめて動く車両を買い求めることをお勧めします。
 
 おそらくこれから入手できる車両は、乗っている時間よりもメンテナンスの時間の方が長いかもしれません。そういうバイクライフを楽しめる人には、メーカー問わず、絶版の2stバイクをお勧めします。

総合評価: 4
年式:1994年  燃費:一般道:18.0km/L  高速道:25.0km/L
投稿者:kisae
投稿日:2013-03-18 23:51:53