ヤマハ | YAMAHA FZR400

車輌プロフィール

FZR400が新発売されたのは、1986年5月のことだった。「レーサーレプリカを越えたスーパースポーツ」との呼び声高かった2ストマシンのTZR250と、同じコンセプトを持つ最強の4スト・ミドルスーパースポーツとしての登場だった。45度前傾したインラインフォー(直列4気筒)エンジンを搭載したのは、アルミデルタボックスフレーム。400ccクラス初となる偏平ラジアルタイヤを採用し、コーナーでの限界性能を高めながら、転がり抵抗も低く、燃費の低減にも寄与していた。翌87年には、FZR400の限定モデルとして、よりレーサー色の強いFZR400Rが登場し、88年にはFZR400として最初で最後の仕様変更を受けた。その88年モデルでは、エンジン出力を向上させるとともに、ヤマハ独創の排気デバイスだったEXUP(エグザップ)を、「量産車として」初採用した。その後、400ccのFZRシリーズは、FZR400Rに引き継がれ、FZR400RRのSPモデルまで続いていった。

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