掲載日:2026年07月21日 プロが造るカスタム
取材協力/PIT IN AUTO 取材・写真・文/ガスグラフィックス

前回のaprが手掛けた4D9マジェスティに続き、今回ご紹介するのはこちらのライトカスタム車だ。製作は、東京都新宿区にお店を構えるピットインオート。この第三世代マジェスティが登場してすぐの2007年に、新車のカスタムコンプリート車として販売を開始している。
同店は、カスタムショップではなくホンダ、ヤマハ、スズキの正規販売代理店であり、現在もその業態は変わらない。そのため、当時はこの4D9マジェスティのように、新車をベースにライトカスタムを施し、そのパーツ代と工賃を全て含めた費用を、リーズナブルなコンプリート価格として設定。ビッグスクーターユーザーの底辺拡大に、多大な貢献をしてくれたショップなのだ。

この4D9マジェスティで変更されているポイントは、ハンドルまわりとマフラーの変更。純正スクリーンカット。そしてフェンダーレスキットの装着のという4カ所となっている。
ハードカスタムの車両を見慣れていると、この車両はノーマルと変わらないように見えるかもしれない。しかし、この4カ所の変更こそが、ビッグスクーターカスタム創世記の、主要ポイントだったことを覚えておいてほしい。ちょっと野暮ったく感じるノーマルを、スタイリッシュに見せる。そのための手軽でリーズナブルな手法が、まさにこのスタイルだったのだ。
新しくビッグスクーターのカスタムに興味を持ったユーザーにとっては、物足りなく感じる車両だろう。しかし、いきなりハードなスタイルを目指すのではなく、このようなライトな方向性からスタート。そして、少しずつカスタムという魅惑的な沼にハマっていくことも、末永くこの趣味を楽しむ秘訣なのだ。

ブームが到来する以前は、まだカスタムパーツが無かった時代である。つまり、パーツが無いから自分でスクリーンをカットする手法が流行していたのだ。なおピットインオートでは、純正と同様に外周にモールを装着しているのがポイント。

ハンドルバーは低く、スタイリッシュに。そして、グリップとミラーを交換すれば、よりカスタム感が高まり、オーナーの気分も高まる。フルメッキ化は予算も必要になるので、これだけで留めるのもアリだ。

正規販売代理店という立場のため、ピットインオートは法規に則ったカスタムを得意としていた。MAC MRD製のマフラーを同店が愛用していたのも同様の理由から。しかも、材質や色を選べるのも魅力的だった。

車体を軽快に見せるための隠れたポイントが、このフェンダーレス化だ。実用性は低くなるが、長い純正フェンダーを取り外すだけで、車体がスタイリッシュに変貌する。








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