掲載日:2026年07月04日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男

そんな6月は、ツーリングシーズン真っただ中とは少し違ったバイク市場の動きも見えてきました。日本最大級のバイク総合メディア『グーバイク』が展開する「グーバイク買取」では、全国のバイクショップによる成約データをもとに、毎月の買取ランキングを公開しています。
ランキングを追いかけていると、その時々の市場の空気が見えてくるのも面白いところ。今月は絶対王者PCXが変わらぬ強さを見せる一方で、クロスカブ110やジョルノ、JOGといった街乗りモデルが上位に街乗りモデルが並ぶ中、5位にはオフロードモデルのCRF250 RALLYが初登場。実用性を重視するモデルと、「休日を楽しむ一台」が同じランキングに並んだのは、実に興味深い結果と言えるでしょう。
惜しくもトップ5入りは逃したものの、CB400 Super Four VTEC Revoやエリミネーター400といった人気モデルもあと一歩という位置につけており、海外ブランドの買取依頼も増加傾向にある様子。バイク市場は、雨空とは対照的に、なかなか熱い動きを見せています。
それでは、2026年6月度のグーバイク買取ランキングトップ5を見ていきましょう!

2026年6月度のグーバイク買取ランキング、その頂点に立ったのは、もちろん ホンダ PCX。
今年に入ってから、これで6か月連続の首位獲得。勢いはまったく衰える気配がありません。
ここまでランキングを追いかけていると、ふと頭に浮かぶのがホンダのもう一つの伝説、スーパーカブシリーズの存在です。世界累計生産台数でギネス世界記録にも認定された"世界で最も売れたモーターサイクル"ですが、近年の街中を眺めていると、「もしかしてPCXも、それに迫る存在になるんじゃないか?」と思ってしまうほど見かける機会が増えました。
もちろん累計生産台数ではスーパーカブが築き上げた記録は圧倒的。それでもPCXは、通勤・通学からツーリングまで幅広く対応する万能性に加え、モデルチェンジのたびに質感や快適性を磨き続け、「次もPCX」と指名買いするユーザーまで生み出しています。
販売台数が多いから中古市場も活発になり、売る人もいれば買う人もいる。そして新型へ乗り換える人もまたPCXを選ぶ。この理想的なサイクルが、ランキングの常連という結果につながっているのでしょう。
ここまでくると、「また1位か」と思うより、「今月もやっぱりPCXだったか」と妙に納得してしまいます。
この勢いは、いつまで続くのか……。
もしかすると数十年後、「今世紀を代表するスクーター」と語られる存在になっているのかもしれません!!

2026年6月度のグーバイク買取ランキング、第2位にランクインしたのは ホンダ クロスカブ110。スーパーカブシリーズの人気は相変わらずですが、その中でも最近ひときわ存在感を増しているように感じるのが、このクロスカブ110です。
全国を走り回っていると、以前にもまして見かけるようになりました。通勤通学で使われる姿はもちろん、デートスポットやキャンプ場、林道の入り口などでも遭遇率はかなり高め。もはや本家スーパーカブより見かける率が高いと思えるほどです。
興味深いのは、それが新型だけではないということ。現行モデルはキャストホイールを採用していますが、スポークホイールを履く旧型もまだまだ元気に走っています。つまり、新車が売れているだけではなく、中古車もしっかりと次のオーナーへ受け継がれ、市場全体がうまく循環しているということなのでしょう。
クロスカブ110の魅力は、スーパーカブの実用性をそのままに、"遊び心"をプラスしたこと。通勤・通学にも使えるのに、カスタムを楽しんだり、休日になればキャンプ道具を積み込み、そのまま林道へ向かいたくなる。そんな“遊び心をくすぐる”キャラクターが、多くのライダーの心をつかんでいます。
街で見かける一台一台が、現役オーナーから新たなオーナーへ――。
そんなバトンリレーが続く限り、クロスカブ110の人気はまだまだ続いていきそうです!!

3位にランクインしたのはホンダ ジョルノ。丸みを帯びたボディと、どこか懐かしさを感じさせるレトロポップなデザインで、長年愛され続けている原付スクーターです。
ジョルノの魅力は、何と言ってもそのデザイン。男女問わず親しみやすいルックスはもちろん、街並みに自然と溶け込みながらも、しっかり存在感を放っています。「かわいいから乗る」という人もいれば、「この雰囲気が好きだから選ぶ」という人もいるなど、見た目そのものが大きな価値になっている一台です。
そんなジョルノですが、最近は少し違った見方もできるようになってきました。それが、原付一種を取り巻く環境の変化です。新しい原付制度への移行が始まる中、各メーカーとも従来型50ccスクーターのラインアップは縮小傾向。現時点ではジョルノのような個性派モデルに代わる存在は見当たりません。
だからこそ、これから先は「レトロデザインの50ccスクーター」という存在自体が、ますます貴重になっていく可能性があります。
もちろん相場は市場が決めるものですが、需要が安定したまま流通量が少なくなれば、中古車としての価値が見直されることも十分考えられます。
かわいいだけじゃ終わらない。
これからのジョルノは、「持っていて良かった」と思える一台へ成長していくのかもしれませんね!

2026年6月度のグーバイク買取ランキング、4位にランクインしたのは ヤマハ JOG。原付スクーターを代表するベストセラーモデルが、久しぶりにトップ5へ戻ってきました。
JOGといえば、「気軽に乗れる原付」のお手本のような存在。コンパクトな車体は取り回しが軽く、狭い路地や駐輪場でも扱いやすい。毎日の通勤・通学はもちろん、ちょっとした買い物まで、生活の相棒として活躍してきた一台です。
最近は安全性や快適性の向上に伴って、原付スクーターも少しずつ車格が大きくなる傾向があります。もちろん、それは歓迎すべき進化ですが、一方で「昔ながらの軽快さが好き」という声があるのも事実。その点、JOGが持つコンパクトさは、今となっては立派な個性になっています。
しかもJOGは、新基準原付に対応した後継モデルも用意されており、これから先もブランドが受け継がれていくことが決まっています。長く愛されてきた名前だからこそ、その安心感は大きな魅力と言えるでしょう。
そして今回、買取ランキングへ顔を出してきたということは、市場でもしっかり動いている証拠。新しいモデルへ乗り換える人がいれば、その一方で中古車を探している人もいる。そんな健全な循環が生まれているようにも感じられます。
派手さはないけれど、毎日を支えてくれる頼もしい存在。
現在生産終了しましたが、JOGはこれからも「原付スクーターの定番」として、多くの人に選ばれ続けていくのでしょう!

今月の5位はグーバイク買取ランキングに初めてトップ5入りを果たした、ホンダ CRF250 ラリーです。スクーターや街乗りモデルが上位を占める中で、ひときわ異彩を放つランクインとなりました。
CRF250 ラリーは、その名のとおりラリーマシンを思わせるスタイリングが魅力の一台。しかし実際には、オフロードだけのバイクではありません。舗装路を快適に走りながら、気になった林道へふらりと入っていける。その自由さこそ、多くのライダーを惹きつけている理由でしょう。
ここ数年はキャンプツーリングやロングツーリングの人気も定着し、「どこまでも走ってみたい」という価値観が広がりました。その流れの中で、CRF250 ラリーの存在感も着実に高まってきたように感じます。
そして今回、買取ランキングに姿を現したということは、市場にもいよいよ動きが出始めたということ。新車から乗り換える人が増えたのか、それともライフスタイルの変化なのか。その理由はさまざまでしょうが、中古車を探していた人にとっては、これまで以上に選択肢が広がるタイミングなのかもしれません。
今月はクロスカブ110も上位にランクイン。排気量もカテゴリーも異なりますが、レジャー感や未舗装路走行を刺激するような遊び心を持つ2台が同じランキングに並んだのは興味深いところです。
アウトドア志向が高まるこの季節、市場にも少しずつ変化が表れ始めているのかもしれません。売る側も買う側も、この流れは見逃せません!








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