掲載日:2026年06月06日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男


2026年5月度のグーバイク買取ランキング、その頂点に立ったのは、もはやおなじみとなった ホンダ PCX。今回も堂々の1位獲得です。
ここまでランキングを追いかけていると、「またPCXか!」という声も聞こえてきそうですが、最近ちょっと興味深い話を耳にしました。それが、「PCXからPCXへ乗り換える人が意外と多い」ということ。
正直なところ、私自身はさまざまなジャンルのバイクに乗ってみたいタイプなので、その感覚は少し不思議でした。せっかく乗り換えるなら、違う車種やカテゴリーへ――と思ってしまうのです。
しかし、よく考えてみれば自動車では珍しい話ではありません。プリウスから新型プリウスへ。クラウンから新型クラウンへ。気に入ったモデルを乗り継ぐというのは、ごく自然な選択肢です。
そしてPCXには、それを成立させるだけの完成度があります。燃費性能、収納力、快適性、取り回しの良さ。通勤・通学はもちろん、休日のちょっとしたツーリングまでこなしてしまう万能ぶりは、まさに125ccスクーター界の優等生。そのうえ近年は装備や質感も向上し、「次もPCXでいい」ではなく、「次もPCXがいい」と思わせる力を持っています。
昨年登場した5代目モデルも街中で見かける機会が増えてきましたが、その一方で歴代モデルもまだまだ現役。新車販売が続く限り流通台数は増え続け、それが中古市場の活性化にもつながっていきます。
売る人がいて、買う人がいる。そしてまた新しいPCXへ乗り換える人がいる――。
こうして市場が循環し続ける限り、PCXの王座はまだまだ揺らぎそうにありません!!

2026年5月度のグーバイク買取ランキング、第2位にランクインしたのは ホンダ スーパーカブ110。先月に続き、安定の上位キープです。
それにしても最近、本当に見かける機会が増えた気がしませんか?
仕事で各地を走り回っていても、通勤途中でも、ツーリング先でも、なぜか目に入ってくるスーパーカブ110。しかも郵便や新聞配達などの業務車両だけではなく、ごく普通のライダーが乗っているケースが本当に多いのです。
PCXがスクーター界の王者だとするならば、スーパーカブ110は実用バイク界の王者。今回のランキングを見ても、1位PCX、2位スーパーカブ110という結果になっていますが、言い換えれば「いまの日本はPCXとスーパーカブ110で回っている」と言っても大げさではないのかもしれません。
2009年に登場して以来、着実に進化を重ねてきたスーパーカブ110。特に現行モデルはロングストローク化されたエンジンやキャストホイール、チューブレスタイヤなどを採用し、従来のカブらしさを残しながらも現代的な使いやすさを手に入れました。
そして何より、このバイクには「長く付き合える安心感」があります。燃費良し、維持費良し、耐久性良し。さらに荷物も積める。派手なスペック競争とは無縁ですが、生活に寄り添う能力は抜群です。
この記事を読んだら、ぜひ一度周囲を見回してみてください。
交差点、商店街、住宅街、駅前――。
おそらく想像以上の頻度でスーパーカブ110が走っていることに気付くはずです。そして、その多さこそが、このランキング上位常連の理由なのかもしれません!!

2026年5月度のグーバイク買取ランキング、その3位にランクインしたのは ヤマハ SR400。
生産終了からすでに数年が経過しているにもかかわらず、またしても上位ランクイン。昨年11月の3位、12月の2位、2月の5位、3月の4位、4月の5位に続き、今回は3位へ浮上しました。
もはや「なぜSR400がランクインしているのか」ではなく、「なぜずっとランクインし続けているのか」を考えた方が早いのかもしれません。
40代、50代以上のライダーにとって、SR400はあまりにも当たり前の存在でした。教習所帰りにショップに立ち寄り憧れた人もいれば、実際に所有していた人もいるでしょう。2000年前後にはストリートカスタムブームの主役となり、日本中で見かけるほどの人気を誇っていました。
しかし、いま中古車を探している若い世代から見ると話は少し違います。
空冷単気筒エンジン。
キックスタート。
丸目ライト。
シンプルな車体構成。
そんなSR400は、むしろ「新鮮なクラシックバイク」として映っている可能性があります。
考えてみれば、1978年の登場から基本スタイルを大きく変えずに生産終了まで走り続けたモデルです。その長い歴史そのものが価値になりつつあり、近年は状態の良いノーマル車への注目度も高まっています。
もちろん、今すぐ旧車のようなプレミア価格になるとは思いません。しかし、生産終了後もこれだけ市場が動き続けている事実を見ると、将来的な価値上昇を期待する声が出てくるのも理解できます。
昔から知っている人には懐かしく、若い世代には新鮮。
そんな不思議な立ち位置こそが、SR400というバイク最大の魅力なのかもしれません!!

2026年5月度のグーバイク買取ランキング、4位に飛び込んできたのは スズキ アドレスV125G。今回のランキングの中でも、個人的にはかなり気になる一台です。
なにしろアドレスV125Gといえば、「通勤快速」という言葉を語るうえで絶対に外せない存在。ひと昔前のライダーなら、この名前を聞いただけでニヤリとしてしまう人も少なくないでしょう。
そのルーツをたどれば、伝説的な人気を誇った2ストロークスクーター、アドレスV100の存在があります。当時は驚異的な動力性能で支持を集めていましたが、後継として登場したアドレスV125Gが4ストロークエンジンになったと聞いたとき、「さすがに大人しくなっただろう」と思った人も多かったはずです。
ところが、実際に乗ってみるとこれが速い。
車体はコンパクト、重量も軽い。そしてアクセルを開ければ予想以上に元気よく加速する。初めて乗ったとき、「あれ? 思っていたより全然走るじゃん!」と驚いたことを今でも覚えています。
その後は排出ガス規制などの影響もあり、モデル後期になるにつれて性能面は少しずつ穏やかになっていきましたが、それでもアドレスV125Gが持つ軽快さや俊敏さは健在でした。
最近の125ccスクーターは快適装備や高級感を重視したモデルが増えていますが、アドレスV125Gはもっとシンプル。小さく、軽く、速く走ることに徹したキャラクターが魅力です。
だからこそ今回のランクインは興味深いところ。
PCXやリード125とはまた違う価値観を持った一台として、再び注目され始めているのかもしれません。かつて憧れた人が探し始めたのか、それとも若い世代がその面白さに気付き始めたのか――。
もしかすると今後、「アドレスV125G再評価」の流れがやって来るのかもしれませんね!!

2026年5月度のグーバイク買取ランキング、5位にランクインしたのは ヤマハ XSR900。同率車種も存在する中で、今回はあえてこちらをピックアップしたいと思います。
というのも、最近本当によく見かけるんですよ、このバイク。
登場当初、正直に言えば私は少し戸惑いました。丸目ヘッドライトや往年のスポーツモデルをイメージさせるディテールを持ちながら、中身は最新の高性能スポーツバイク。その組み合わせが、どこかアンバランスにも見えたのです。
ところが、時代が追いついたのか、それとも私の目が慣れたのか。
今では街中でもツーリング先でも違和感なく溶け込み、むしろ独特の存在感を放っています。現代的なのに懐かしい。スポーティなのに肩肘張っていない。そんな絶妙なバランス感覚が、多くのライダーに支持された結果なのでしょう。
もちろん人気の理由は見た目だけではありません。ヤマハが誇るCP3エンジンは、低回転から力強く、高回転まで気持ちよく吹け上がる名機として高い評価を獲得。ワインディングでもツーリングでも、その実力を存分に発揮してくれます。
そして今回注目したいのは、このランキングに顔を出してきたという事実です。
人気モデルは新車価格も高く、中古市場でもなかなか値落ちしにくい傾向があります。しかし買取市場に流通する個体が増えれば、それだけ選択肢も広がるということ。新車では手が届かなかった人にとっては、中古車市場が面白くなってくるタイミングとも言えそうです。
今という、中古市場へ良質な個体が流れ始めるタイミングは見逃せません。
「いつかはXSR900」と思っていた人にとって、もしかすると今が動き出すタイミングなのかもしれません!!








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