掲載日:2017年07月04日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/タイムトンネル
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 22号』の『物件通信』を再編集したものです
国産二輪車の名門であるメグロの中で最も販売台数が多かった250ccのジュニア系。その中でも1960年に至るまで生産されたのがS3である。タイヤの半分近くを覆うフェンダーやサドルシート、大型マフラーなど堂々たる姿で人気を博したのだった。タイムトンネルではS3の入荷はちょくちょくあるものの、数が少ないため、問い合わせがあったときにはすでに売れてしまっている例が多いそうだ。
ここに紹介するS3は58年式で、同店の手により7年ほど前にセミレストアレベルの手が入ってしっかり仕上げられている。納車後は調子を保つためのチョイ乗りがほとんどで、大切に室内保管されてきたそうである。メンテナンスから前オーナーの使い方まで、素性のしっかり分かった安心できる一台だ。同店星川店長としても、メグロS3は今の一般公道を普通に乗れる性能を有しつつも、プランジャ式ショックを持った旧車らしい風格のスタリングで個人的にも好きなモデルだそうだ。
プッシュロッドが特徴的なOHVエンジン、シリンダーが完全に直立しているのが勇ましい。目黒製作所が世界で初めて開発した足動式4速ロータリーチェンジを採用し、始動方式はキックのみとなる。
タンクラバーもしっかりしている。こういった部品もリプロダクトしている例が多く意外に部品に困らないそうだ。
速度、オドメーターの他にアンメーターとシフトランプを装備した豪華なメーター。視認性はクリアだ。
プランジャ式サスペンションが旧車の風格を見せる。その後のメグロSGではスイングアーム式となる。対してフロントフォークは旧来のガーター式では無く、テレスコピック式で現代化が計られていた。
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