掲載日:2015年04月24日 日本の絶景100選 › 東海エリア
文・写真/藤原かんいち
撮影場所/岐阜県郡上郡
撮影時期/2009年09月
岐阜県のほぼ真ん中、山間を流れる長良川に沿って開け栄えた城下町、郡上八幡。長い歴史を持つ「郡上おどり」、山頂にそびえたつ「郡上八幡城」、全国名水百選の「宗祇水」、国の登録文化財になっている「郡上八幡旧小庁舎記念館」など見所がたくさんあるが、心に残っているのは古い町並み。職人町や鍛冶屋町、軒先を流れる水路なども風情があってきれいなのだが、僕が好きなのはきれいに整えられた表通りではなく、前からは見えない裏側にある風景。特に川や橋から見る家並みはアートのように美しかった。外壁、窓枠、カーテン、手摺、階段、雨樋、配管、ひとつひとつに存在感があり、個性があり、命があり、歴史がある。暮らしの音や匂いが目から伝わってくる。このような風景もまた日本の絶景のひとつではないだろうか。
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