しまなみ海道ツー

掲載日:2008年01月28日 ツーリング情報局四国エリア    

四国と本州を結ぶ名物ブリッジ
「しまなみ海道」を走破する!

新年明けましておめでとうございます! 四国エリア担当のmiyoです。めっきり冬本番となりましたが、今年も冬の寒さにめげず、思いっきり走りましょう! 今回の目的地は愛媛県の今治市。今治市といえば、愛媛県の北東部に位置し、今治城の城下町として栄えた街です。広島県の尾道市とつながるしまなみ海道でも有名ですね。私自身、本州と四国を結ぶ三大大橋のうち、このしまなみ海道だけはまだ走破していませんでした。これはぜひ走っておかなければ! というわけで、名づけて「しまなみツーリング」に行ってきました。

イメージスタート地点は香川県観音寺市にあります「道の駅とよはま」。ここ豊浜町には「豊浜ちょうさ祭り」という有名なお祭りがあり、「ちょうさ」と呼ばれる山車(だし)が町をめぐるさまは迫力十分! 道の駅のすぐそばに「豊浜ちょうさ会館」という施設がありまして、ここではちょうさ祭りに関する展示物がたくさんあるので、ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。
さて、スタート地点から瀬戸内海を右手に眺めながら走る国道11号線、別名「讃岐街道」をひたすら西へ向かって走っていきます。途中で渋滞が発生することもありますが、気持ちよく海外線を走れる快走ロードです。また愛媛県四国中央市には製紙会社が点在していることで有名で、11号線を走っているとモクモクと白い煙をたな引かせている煙突が立ち並んでいる景色が見られます。これも愛媛県の雰囲気のひとつだと思ってください(笑)。さらに讃岐街道を走っていき、西条市小松町にあるJR予讃線・伊予小松駅を越えたところで国道196号線「今治街道」へと入り、北上して今治市へと向かいます。

イメージ今治市に到着したところで少々お腹が空いてきたので、この辺で早めの昼食にしたいと思います。今回ご紹介するのは「十円寿し」というお寿司屋さん。その名の通り、お寿司一貫が十円というお店なのです。今のご時世にお寿司を十円で食べることができるなんて信じられませんよね。まだ開店前だったようで、仕方なくお店の前で時間を潰していると、気のよさそうなご主人が出てきて、早めにお店を開けてくれました。早速「十円寿し」とお吸い物を注文。しばらくすると待望のお寿司が出てきました。大きさは普通のお寿司の半分ぐらいと小振りですが、一皿に25貫ものお寿司が盛られています。ネタも地元で獲れた新鮮な魚を使っていて、味もばっちり。ひとつひとつ丁寧に握ってくれています。「こんな値段で採算取れるの?」と思いながら頬張っていましたが、私の食べている様子をご主人さんと奥さんが笑顔で見守ってくれていました。「採算よりもお客様の喜ぶ顔が見たい」、そんな気持ちが伝わってくるお寿司屋さんです。

フェリーで瀬戸内海遊覧を楽しみ
こぶ鯛のコロちゃんと戯れよう

イメージお腹も膨れ、気持ちも和んだところでツーリングを再開しましょう。市内にそびえる今治城を横目に見ながら、今治港へと向かいます。「あれ? しまなみ海道は?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、今回は大島まで「協和汽船」を利用します。四国に住む人間にとって、船は切っても切り離せないもの。どんなに道が整備されようとも船は庶民の足であり、また、他の乗り物にはない情緒があります。何より橋を渡るより安い! 今治港から大島行きのフェリーは一時間に1~2本運航しており、20数分の船旅を楽しめます。たまには穏やかな瀬戸内の波に揺られてみませんか? ただし、船酔いしてしまうという方は一気に橋を渡っちゃってください(笑)。港を出た船は、瀬戸内に浮かぶ小さな島々を眺めながら船は進んでいきます。途中、来島海峡大橋を真下から見上げることができます。フェリーをおすすめした理由のひとつがこれ。ぜひ一度ご覧になってください。

イメージ大島・友浦港に到着したら、すぐ横にある「道の駅よしうみいきいき館」へ向かいます。ここでは活きのいい魚介類をバーベキューや七輪で楽しむことができます。そして店内にある生け簀の中には「こぶ鯛のコロちゃん」がいます。とても人懐っこくて水槽を覗き込むと近寄ってきます。しかも頭を撫でることができるんです。間違っても「コロちゃんを食べたい」だなんて言わないでくださいね(笑)。コロちゃんに別れを告げ、次の目的地「亀老山展望公園」を目指します。標高307.8メートルに位置しているこの公園にはパノラマ展望台ブリッジがあり、先ほどフェリーから眺めた来島海峡大橋を眼下に見下ろせます。公園を後にしたら、国道317号線を北上、大島北ICから西瀬戸自動車道に乗ります。そして「伯方・大島大橋」を経由して伯方島へ向かいましょう。この島はあの「伯方の塩」発祥の地としても有名。橋を降りてすぐのところに「道の駅伯方S・Cパーク」がありますので、そちらで「伯方の塩ソフト」をいただくことにしましょう。うっすらとしたエメラルドグリーンをしており、ほんのりと塩味がするさっぱりした一品です。訪れた際には是非とも食べてみてください。

しまなみの島々をくまなく巡り
今治のソウルフードを食す!

イメージ塩ソフトを堪能したあとは、伯方島をぐるっと一周しましょう。大島や大三島ほど大きくなく、一周しても一時間程度です。周辺の島々を眺めながら、ちょっとしたワインディングも楽しむことができます。走りを満喫したあとは、次の目的地・大三島へと向かいます。大三島ICを降り、目指すは大山祇神社。ここは平安時代に朝廷から「日本総鎮守」の号を下賜された由緒ある神社で、樹齢約2600年の神木である大楠などが長い歴史を物語っています。一年間何事もなかったことに感謝しつつ、今年も無事に走れるようにとお願いをしました。ここからさらに次の島へと向かいたいところですが、早くに日が暮れてきたので、お楽しみは次にとっておくことにし、しまなみ海道を走って今治市へと向かいます。

イメージこのまま帰路に着きたいところですが、早めに昼食をとったせいかお腹が空いてきました。今治のご当地グルメといえば、忘れてならないのが「焼豚卵飯(やきぶたたまごめし)」。今治市内の中華料理店なら必ず置いている定番メニューで、いわば今治のソウルフードです。今回は、今治城のすぐ近くにある中華料理「錦海楼」に行ってみましょう。目の前に登場した焼豚卵飯は、その名のとおりご飯の上に薄く切った煮豚を乗せ、上から半熟の玉子焼きをかぶせ、焼豚のタレで味付けしただけのもの。甘タレがかかっているので甘いものが苦手な人には厳しいかもしれませんが、現地の学生などに人気があるボリューム満点の一品ですので、今治に来られた際にはぜひチャレンジしてみてください。食事を終えてお店を出ると、辺りはすっかり暗くなっていました。帰りは今治小松自動車道、そして松山自動車道を利用して帰路につきました。穏やかな内海に浮かぶ島々を巡るしまなみ海道ツーリングには、瀬戸内海の魅力をたっぷり味わえる要素がたくさんあります。心を癒したいときは、ぜひ瀬戸内海へ走りに来てください!

今回で四国エリアのツーリングレポートは最終回となります。ここ四国は毎年多くのライダーがやってくるツーリングのメッカですので、私のレポートが皆さんの四国ツーリングの手助けとなれば幸いです。1年間どうもありがとうございました。これからも皆さんと同じツーリングライダーとして、さまざまな旅を楽しんでいきたいと思います!

スポット紹介

道の駅とよはま

住所/香川県観音寺市豊浜町箕浦字大西甲2506

電話/0875-56-3615

営業/8:30~18:00

定休/年中無休(売店)、毎週水曜日(レストラン)

URL/道の駅とよはま

豊浜ちょうさ会館

住所/香川県観音寺市豊浜町姫浜982-1

電話/0875-52-1205

営業/10:00~17:00(入場受付は16:30まで)

定休/月曜(月曜が祝日の場合は翌日)

料金/大人300円・学生250円

URL/豊浜ちょうさ会館

十円寿し

住所/愛媛県今治市衣干町2-2-63

電話/0898-22-7519

営業/12:00~23:00

定休/月曜(月曜が祝日の場合は翌日)

協和汽船

URL/協和汽船の運行ダイヤ、料金など

道の駅よしうみいきいき館

住所/愛媛県今治市吉海町名4520-2

電話/0897-84-3710

営業/9:00~18:00

定休/水曜、元旦

URL/道の駅よしうみいきいき館

亀老山展望公園

住所/愛媛県今治市吉海町亀老山

電話/0897-84-2111

URL/亀老山展望公園

大山祇神社

住所/愛媛県今治市大三島町宮浦3327

電話/0897-82-0032

営業/8:30~17:00

定休/無休

料金/無料

URL/大山祇神社

錦海楼

住所/愛媛県今治市美須賀町2-2-4

電話/0898-31-1452

miyo
プロフィール
miyo

香川県在住、40歳。昨年から12年ぶりにハーレーXL1200Rでバイクに復帰したリターンライダー。香川が生まれ故郷なものの、社会人になりしばらく故郷を離れていたため、四国をバイクで走るのは昨年からが初めて。新鮮な気持ちで四国を走っている模様。

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