肥前町~鷹島町

掲載日:2009年09月02日 ツーリング情報局九州エリア    

このレポートは BMW BIKES Vol.47 (2009年6月16日発売)掲載の『BBC Report』を再編集したものです。

ツーリング情報局

鷹島のブリッジラグ

佐賀県肥前町から長崎県鷹島をつなぐ肥前鷹島大橋が2009年4月18日に開通しました。この橋が出来るまでは3つのフェリー航路が島への生活路だった所が、開通直後の週末は橋へ向かう道は大渋滞、島に新しく造られた道の駅には一般車両は乗り入れができなくてブーイング。橋の周辺は混沌とした街状態。翌週の平日に訪れても橋周辺の混雑は相変わらず、しかし島の奥へと乗り入れると交通量は多く感じるけれど、(普通に見れば絶対的に少ないんですけどね、信号機もひとつ見つけました)島を流れる時間は離島で感じる島時間で、ちょっと前までは離島だったから当たり前ですね。道脇で畑仕事をしている老人と目が合うと深々とお辞儀され、漁港にバイクを停めていると老若漁師さんが集まって話しかけられたり、脇道に迷い込み立ち往生していた自分を助けてくれた軽トラのおばちゃんとか、何かとフレンドリーで居心地がよかったりで。

 

漁港の食堂の店員さんは、ドンドン入って来るお客さんをもてあまし気味。街中だと苦情続出みたいな状況でも、店のおばちゃんたちはほとんどマイペース。お客さんも大人と言うか、わきまえた方々だったのか、島の雰囲気に呑まれているのか皆さんのんびりと自分のオーダーを待っていました。

 

フェリー乗り場を覗いてみると、閑散とした待合所。待機所には数台の車、鷹島を経由して周りの島へ渡る人たち。フェリーの利用者が減り必要とする人たちの負担が増えて、利便性は減少する、島に住む人たちにとって橋はいろいろと変化を与え、僕らツアラーも気軽に行けるようになるけど島らしさが無くなる…なんてわがままな不満がでてくる。

 

主な観光地を除けば鷹島は島の時間を刻んでいます。これからこの時差が少しずつなくなっていくのか…、いや、どこかに時差の境界があってそこを越えると島の時間を刻む鷹島がずぅっとあると思います。かる~い時差ぼけを感じにひとっ走りいかがですかい?

 

夏待ちの海水浴場。(ビーチではなく海水浴場です)とってもきれいですよ!

夏待ちの海水浴場。(ビーチではなく海水浴場です)とってもきれいですよ!

寂しげなフェリー。時間があればこれも有りです。船のショートトリップで旅情アップ。

寂しげなフェリー。時間があればこれも有りです。船のショートトリップで旅情アップ。

フェリー乗り場から見た奇形は朽ち果てた船着き場。こんなんが普通に放置されています。

フェリー乗り場から見た奇形は朽ち果てた船着き場。こんなんが普通に放置されています。

島にある観光地モンゴル村。遊牧民が住むゲル、いい雰囲気です。高い空、大草原の向こうには海…はないですね、モンゴルには。

 

島にある観光地モンゴル村。遊牧民が住むゲル、いい雰囲気です。高い空、大草原の向こうには海…はないですね、モンゴルには。

島にある観光地モンゴル村。遊牧民が住むゲル、いい雰囲気です。高い空、大草原の向こうには海…はないですね、モンゴルには。

阿翁漁港にある「かぁちゃん食堂」。忙繁期は定食3メニュー各600円。ぶりかま単品300円。島時間での対応となります。穏やかな気持ちでお待ちください。

 

阿翁漁港にある「かぁちゃん食堂」。忙繁期は定食3メニュー各600円。ぶりかま単品300円。島時間での対応となります。穏やかな気持ちでお待ちください。

阿翁漁港にある「かぁちゃん食堂」。忙繁期は定食3メニュー各600円。ぶりかま単品300円。島時間での対応となります。穏やかな気持ちでお待ちください。

野澤 斉さん Hitoshi NOZAWA (BMW BIKES Correspondent)
プロフィール
野澤 斉さん
Hitoshi NOZAWA (BMW BIKES Correspondent)

長崎県佐世保市在住。結婚前は自称“ツーリングジャンキー”のBMW R1150GSオーナー。家庭を持ってからは2時間で行けるツーリングをテーマに、身近でおもしろそうな道を嗅ぎ分けて進む。開拓精神とグルメ探求旺盛な二児のパパ。

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