阿蘇散策

掲載日:2008年04月28日 ツーリング情報局九州エリア    

九州レポート第1回
王道の阿蘇を走ってきました

みなさん、はじめまして! このたび、九州地区の2008年度レポーターになりました、熊本の「TAK」と申します。ここ数年ですっかり旅にハマってしまい、四国、本州、北海道と日本のほとんどの地域を走ってきましたが、今回、光栄にもこのような大役を任せていただいたので、改めて、九州をじっくり走ってみたいと思います! 読みづらいところもあるかもしれませんが、これから1年間、どうかよろしくお願いします。みなさんは、九州のツーリングスポットと言えば、どこを思い浮かべますか? …ほとんどの方が「阿蘇」を思い浮かべるのではないでしょうか? もちろん、九州には他にも走りドコロはたくさんありますが、今回は記念すべき1回目ということで王道の阿蘇をピックアップ。九州を、いいえ、日本すら代表するスポットに走りに行くことにします。

イメージスタート地点はミルクロード入口にある道の駅「大津」から。熊本ICから、国道57号線を阿蘇方面に向かって走ると、
左側にあります。ここの交差点からミルクロード・やまなみハイウェイにアクセスしていくわけですが、山に登ってしまうとガソリンスタンドが極端に少ないので、道の駅にたどり着く前の57号線沿いで満タンにしておきましょう。あ、それと普段より1枚多めの着こなしもお忘れなく! 市街地と比べると、高度が高い阿蘇のメインルートの多くは、市街地より気温が5℃以上低いこともざらにあります。夏だからといって、Tシャツ一枚で行くと痛い目を見るかもしれませんよ。経験者は語ります(爆)。前置きが長くなってしまいましたがミルクロードに突入です。普段は何でもない坂や直線、緩やかなカーブが続くだけの道です。でも、この日は違いました。このツーリングを行なったのは3月の末。そう、桜です。満開に近づいた木々が両側から張り出した道に入ると、思わずバイクを駐車スペースに入れ、シャッターを切りました。道行くドライバーや、他のバイク乗りも、考えることは同じようで…、ちょっとした撮影会に。

再びバイクを走らせ、徐々に高度を上げていきます。すると、木々に囲まれた道が、あるところになると、いきなり表情が変わります。辺りは全て草原。山も、路肩も、全て草。「これが阿蘇」と言わんばかりの変貌ぶりに、初めて訪れる人は息を呑むでしょう。実際、僕も初めて自分の運転で阿蘇を訪れたときにここを通ったのですが、この道があったからこそ、今でもバイクに乗り続けていると言える思い入れの深い道。当時、上り坂では時速30kmがやっとの原付でしたが。

定番スポット大観峰と
これまた定番の地鶏を食す

イメージ表情を変えた阿蘇の道をさらに駆け上がり、ヘアピンもこなしていきます。最近、道路がキレイに整備され、走りやすくなりました。「ここは本当に日本か?」と思わずにはいられない別世界の道を走ると、気分が高揚するのか、阿蘇を走る多くのライダーが、すれ違いざまに手を挙げます。「阿蘇では、まだピースサインが生きている」。これは昔泊まったライダーハウスにあった古びた雑誌に載っていた一言。そんなことも知らずに原付で阿蘇を走った7年前…。盆休みだったのもあり、多くのバイク乗りが荷物満載で遠方から阿蘇を訪れ、手を挙げながらすれ違っていく姿は、当時の僕には衝撃でした。さて、いよいよ阿蘇の定番スポット大観峰に向かいましょう。阿蘇のカルデラ地形を一望できる大観峰ではバイク乗りだけでなく、クルマやバスで訪れる観光客も多数。ここは外すことのできないスポットです。一度は訪れ、ここで休憩するバイクの台数の多さを目にしてほしいものです。

イメージ大観峰で休憩の頃には少しお腹が空いているかもしれませんが、ここは我慢。「菊池阿蘇スカイライン」を大分方面に向かうと「やまなみハイウェイ」にぶつかります。やまなみハイウェイを今回は左折して、さらに大分方面に向かって走ってください。この辺りも季節によってまったく違った表情を見せてくれます。おいしい空気を目一杯味わいながらゆったり走りたいものですね。しばらく走ると、国道442号線との交差点に差し掛かります。熊本方面から来ると、左奥にある食事処「せのもと茶屋」。ここでお待ちかねの昼食にしましょう。おすすめは、ここの地鶏の唐揚げ! 噛み応えのある地鶏を贅沢に唐揚げにしたメニューは絶品です! もちろん、メニューは地鶏だけではありません。人気のそばなどの数多くの定食、単品料理を扱っているので、是非、一度おためしください。

阿蘇に来たら是非訪れて欲しい
ガンジーファームのソフトクリーム

イメージさて、ちょっと足を伸ばしてデザートにソフトクリームといきますか。阿蘇の観光スポットの多くで販売されているソフトクリームは現地産の牛乳を使っているだけあって、どこでも濃厚でおいしいのですが今回紹介する、「ガンジーファーム」は別格です! せのもと茶屋の交差点から国道442号線を大分久住方面に向かい、気持ちのいいワインディングをこなしながら、高度を上げていきます。右手にはこれまで走ってきたやまなみハイウェイ、奥には阿蘇山と呼ばれる中岳を見下ろす形で走れる道。見とれすぎてコーナーを曲がり損ねないように(笑)。看板が分かりづらいかもしれませんが、途中で左折すると、県道669号線に入ることができます。そこに入ると、草原で乗馬を楽しんでいる人々が走っている僕に手を振ってくれていました。テンガロンハットがサマになっています。その後、少し狭い道が続きますが、ここは我慢。おいしいソフトクリームが待っています。ソフトクリームだけでなく乳製品を中心とした食材の販売から、食事、乳搾りなど、さまざまな経験ができる場所で、この日も駐車場は満車です。早速バイクを停め、ソフトクリームを注文。ここの絶妙な濃厚さのソフトクリームは、本当に試してみる価値ありですよ。ファーム内ではアルプスの少女ハイジを思わせる曲が鳴りつづけ不思議な雰囲気(笑)。

イメージさて、ここでちょっと阿蘇のマメ知識を。阿蘇の大平原はなぜあれほど美しいのでしょうか。実は自然のままの姿ではなく、人の手が入っているのです。毎年3月、阿蘇では日付をずらしながら各所で、野焼きが行なわれてきました。そうやって、あの草原の景色が保たれているのです。今回走った日がちょうど野焼き後だったので、辺り一面、茶色という、ちょっと不思議な景色の中を走ることができました。普段、阿蘇を走りなれている方も、この時期を狙っていくと少し新鮮かもしれませんね。今回は阿蘇の北方面の一部を紹介しましたが、中部、南方面にも走りドコロ、見どころはたくさんあります。それはまた後日紹介しますのでお楽しみに! 冬も明けて、これからは走るのに絶好の季節ですね! お互い事故には十分注意して、ツーリング、旅を楽しみましょう!

スポット紹介

お食事処 せのもと茶屋

住所/熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺瀬の本

電話/0967-44-0609

営業/平日 11:00~17:00

   土日祝 11:00~18:30

定休/水曜

URL/お食事処 せのもと茶屋

ガンジーファーム

住所/大分県竹田市久住町大字久住4004-56

電話/0120-20-4092

営業/9:00~17:00

定休/年中無休

URL/ガンジーファーム

TAK
プロフィール
TAK

25歳。熊本県在住。リトルカブからバイクライフをスタートさせ、現在はハーレー「FXDL」に乗る。平日に仕事をこなしつつ、走行距離はここ数年平均して年2万kmを越え「バイクがあればメシ抜きでもいい」とストイックに走る日々。

>> ブログへ

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索