神奈川から山梨へ。日本一へと続く名道を駆け巡る

掲載日:2017年10月21日 ツーリング情報局関東エリア    

走行エリア/神奈川県、静岡県、山梨県
走行した道/箱根ターンパイク、椿ライン、芦ノ湖スカイライン、箱根スカイライン、国道138号線、富士五湖道路、富士スバルライン、国道413号線
投稿者/プラムフィールドさん 取材日/2017年09月23日

神奈川から山梨へ日本一へと続く名道を駆け巡るの画像

マイカー規制が解けた
富士スバルラインをバイクで走る

ツーリングにはちょうど良い季節を迎えたものの、前日までの天気予報は雨。当然朝方も雨が降っており、“中止”を覚悟していたのですが、出発時間には雨が上がり、ツーリングを決行することになりました。

今回のツーリングは、神奈川県小田原と厚木を結ぶ、小田原厚木道路の小田原西IC出口近くにあるセブンイレブンが集合場所です。そこに集合したのは、ハーレー・スポーツスター、BMW・R1200RT、S1000R、ヤマハ・XV1600Aワイルドスター、ドゥカティ・ディアベル、モンスターS2Rの6台でした。メーカーもタイプも、排気量もバラバラです。これだけタイプも排気量も異なる車両が一緒にツーリングに行けるというのは、バイクならではだと思います。

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小田原IC近くのセブンイレブンを出発してすぐに、箱根ターンパイクに入ります。この日は休日とはいえ、前日までの雨予報で出足が悪く、箱根方面へ向かう車両は少なかったため、スムーズに走る事ができました。程よいワインディングと直線が組み合わされており、車好き、バイク好きに人気のスポットだという事を実感できる道路です。

箱根ターンパイク本線の出口からは、椿ラインを介して箱根ターンパイクの箱根伊豆連絡線へ入ります。こちらも距離は短いですが、有名どころの道路ですね。箱根伊豆連絡線からは、県道20号線を北上して芦ノ湖スカイラインへ入ります。

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本来ここからが、気持ちの良いワインディングロードなのですが、路面状況が心配でした。しかしながら、この気がかりは杞憂に過ぎませんでした。

路面は程よく乾いており、右手に見え隠れする芦ノ湖を眺めながら気持ちの良いワインディングを堪能することができました。ここ、芦ノ湖スカイラインでは、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーを数台見かけることができました。路面も良く、走りやすいこうした道では、ごく稀に、博物館級のロードゴーイングカーを見る事もできるようです。

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芦ノ湖スカイラインからは、そのまま箱根スカイラインへ入ります。ここ、芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインは、ETC非対応の有料道路であるため、昔の料金所の感覚を思い出させてくれます。ETCの便利さに慣れると億劫に感じてしまいがちですが、料金所でのあいさつって、結構良いものだと感じます。

箱根スカイラインも、超が付くほど有名な走行スポットですね。晴れていれば、富士山も見えるこの道路は、コーナーの所々で視界が解放され、“空”を味わう事ができ、本当に“スカイライン”の名にふさわしい道だと思います。

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箱根スカイラインを抜けた後は、出口左側の県道401号線へ入ります。こちらの道は、今まで走って来たスカイラインに比べると、細く、旧道のような雰囲気のワインディングになります。細い道ですが、国道138号線への抜け道の1つなので、交通量がそこそこあるようです。車同士ですと、すれ違いに気を使う箇所もあり、交通量が多い時には流れが詰まりやすい道です。

県道401号線の深沢東交差点を左折して国道138号線へ入り、北西へと進み富士五湖道路を目指します。国道138号線は直線道路なのですが、東名自動車道の御殿場ICを通過することと、北側へ向かう事でアップダウンが多くなる点、そして富士山方面へ向かう車が多いため、渋滞にはまりやすい道です。こちらの道を通る際には、時間帯に気を付けることをお勧めします。

渋滞する国道138号線を抜け、富士五湖道路の須走ICから富士吉田ICを目指します。このルートは、ほぼ国道138号線と平行に走る道路なのですが、この日のように山中湖方面へ向かう車が多い場合は、渋滞を抜けるバイパスとして利用できるので、ストレス軽減につながりオススメです。

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富士吉田ICを出た後、食事処へ向かいました。今回の食事は山梨県ご当地グルメ“ほうとう”の有名店で『小作』と並び、同じく名店の『ほうとう不動』河口湖南店でした。富士吉田ICからのアクセスは、国道139号線との交差点を左折し、東恋路の信号を右折して県道707号線へ入る事で辿り着くことができます。途中、東恋路の信号のところに、繭のような白いドーム型の建物が見えますが、こちらもほうとう不動の別店なのだそうです。

ちなみに、白いドーム型のほうとう不動東恋路店には座敷が無く、全てテーブル席というお話をお聞きしました。ブーツなど、脱ぎにくい靴を履くライダーが多い場合には、そういったお店の方が都合が良い場合もあるかもしれませんね。

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昼食後は、国道139号線へ戻り、そこから富士スバルラインへ入り富士山五合目を目指します。スバルラインを含め、富士山を上るルートはマイカー規制があったため、今年は7月10日から9月10日まで、バイクや車などの一般の車両で上る事はできませんでした(編集部注:マイカー規制の期間は毎年異なります)。このため、バイクで富士山五合目を目指すアタックチャンスは、規制解除から雪が降るまでのほんの短い間に限られてしまう訳ですから貴重な体験となりました。

富士スバルラインは有料道路ですので、料金所から先は往復で1,640円(自動二輪車の場合)かかります。マイカー規制明けの日程が浸透していないのか、有料道路だからなのかはわかりませんが一般車両は少なめでした。

この日は富士山に雲がかかる事が多かった事もあり、山道を上るにつれて気温が低くなると共に、時折雲の中を走ることとなりました。雲の中といっても、要は濃い霧の中を進むことなので、車体やヘルメットのシールドに水滴が付き、前走車のテールランプを目印に走る感じです。普段なら嫌だなぁと思うシチュエーションですが、富士山の雲を体で感じながら走るという体験は、なかなか貴重なもののように感じました。富士山五合目は、霧がかってはいないものの、山頂を望む事は難しい状況でした。しかしながら、見事な雲海を見る事ができた事は嬉しいご褒美となりました。

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スバルラインを下った後、レストランの『シルバンズ』でティータイムです。ここは地ビールが有名ですが、バイクで訪れる際にはアルコールは飲めません。コーヒーで乾杯です。富士山五合目で冷え切った体に、暖かいコーヒーが染み渡りました。ティータイムの後、我々は夕方の高速道路の渋滞を避けるため、山中湖経由で国道413号線(道志みち)を目指しました。

この時点で17時を過ぎ、街灯の少ない道沿いは闇が深くなり始めます。道志の道の駅で休憩をしようと考えていたところ、暗い時間帯の道の駅がありえない程に混雑しており、駐車場では交通整理まで行われていました。何事か?と思いながら道の駅内を彷徨っていると、花火大会があるとのアナウンスがありました。

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高速道路の渋滞を懸念して選択した下道で、偶然花火大会に遭遇するなんて、なんだか得した気分になれました。間近で上がる花火をしばし堪能した後、帰宅渋滞が始まる前に道の駅を後にして解散となりました。

気温が低くなり始めたこれからの季節、短い間ですが、紅葉が見頃を迎え、ツーリングの楽しみが1つ増えますね。一方で日が短くなってくると、ツーリングの帰りは気が急く事もありますが、焦らず少し遠回りして渋滞が無さそうな道を選んでみるのも一興です。今回のようにちょっとしたご褒美にありつくことができるかもしれません。焦りがちな時ほど、安全運転でツーリングを楽しむよう心がけましょう。

立ち寄りポイント・スポット紹介
  • ● ほうとう不動河口湖南店(山梨県南都留郡富士河口湖町船津1672-2)
  • ● 富士山五合目(山梨県富士吉田市上吉田5617)
  • ● シルバンズ(山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1)
  • ● 道の駅どうし(山梨県南都留郡道志村9745)

レポーター プロフィール
プラムフィールドさん
所有バイク/DUCATI S2R800
さまざまな車種を乗り継いできましたが、結婚を期にすっかりバイクから遠ざかってしまっていたところ、昔あこがれていたバイクに偶然出会い、気軽に楽しむをモットーに復帰したリターンライダーです。

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