掲載日:2016年02月24日 ツーリング情報局 › 関東エリア
走行エリア/埼玉県、群馬県
走行した道/国道299号線、県道270号線、県道37号線、県道71号線、県道282号線、国道462号線、、国道140号線
投稿者/プラムフィールドさん 取材日/2015年12月20日
12月に入っても暖かい日が続いていた2015年、数日前から朝夕の急激な寒さが身に染みるようになってきました。この日の都内近郊の予想最高気温は10度、予想最低気温は0度と、バイカーにとってはツライ気温になっています。
この日は山側に行く予定であったため、流石に最低気温が予測されている朝6時頃の出発は、寒い事はもちろん、路面凍結の危険もあるため断念し、8時頃の出発といたしました。その時間になると、流石に気温も上がっている事から、私と同じ秩父方面へ向かうバイクもチラホラと見受けられました。
本日のツーリングの出発点は、秩父ツーリングの拠点として有名な「道の駅果樹公園あしがくぼ」です。ここの道の駅は、秩父散策にはうってつけの場所にあるものの、立地が山間な事から、日陰が多く、朝9時半過ぎだというのに、かなりの寒さで、周辺の草木には、霜がびっしりと残っていました。今回は、この道の駅を拠点とし、埼玉北部と群馬南部の道の駅を周る「ぶらり道の駅の旅」をテーマにしたいと思います。
走行速度が上がると、身体に当たる風の速度が速くなるため、体感温度は急激に低下することになります。例えば走行速度(時速)を風速に変換すると、おおよそ(時速/3.6)=風速といった式が成り立ちます。
この日の気温を約6度、湿度を約30%とし、60km/hで走行した場合の体感温度を計算すると、おおよそで、マイナス7.7度という温度となります。これでは流石に、常に風に晒されている指先は、冬用グローブを装備しているとはいえ凍えるのは必至です。
そう考えた私は、途中のコンビニエンスストアに立ち寄り、貼るホッカイロのミニタイプを2枚購入し、グローブの手の甲に当たる部分に貼り付けて走行することにしました。ヒートグローブやグリップヒーターを装着していないバイカーには、なかなか効果的な手段となります。
さてさて、グローブ内も快適になったところで、目指すは「道の駅龍勢会館」です。「道の駅果樹公園あしがくぼ」からは国道299号線を北上し、蒔田(まいた)の交差点で県道270号線へと入り、道なりに県道37号線を進む事で辿り着くことができます。
道中は、県道270号線へ入ると季節柄か、殆ど車通りが無く、本当に気持ち良く走る事ができました。「道の駅龍勢会館」は、吉田町で行われる椋神社(むくじんじゃ)の大祭で打ち上げられる手作りロケットの発射台や打ち上げの様子を展示した資料館があります。また、食事処には、石釜で焼いたピザの提供もあり、食事のために立ち寄るのも良い場所だと思います。
「道の駅龍勢会館」を出た後は、県道37号線から県道71号線に入りゆるやかなワインディングを経て塚越の信号を左折して県道282号線を進む事で、合角ダムに到着します。合角ダムは、比較的小ぶりなダムではあるものの、高所に備えられた展望台と、その通行量の少なさから、のんびりと立ち寄る場所としては、最適なスポットのひとつと言えるでしょう。
合角ダムからは、県道71号線に戻り、これを北上して国道462号線へ向かいます。この国道462号線までの県道71号線は、大小さまざまなカーブが続くワインディングロードです。道幅は広くないものの、通行量も少なく、道の荒れも少ないため、非常に走りやすく楽しい道だと感じました。
国道462号線にぶつかったところで、まずは右折して、「道の駅上州おにし」を目指します。県道71号線を基点とした国道462号線の右側ルートは、神流湖沿いを走るワインディングロードです。今回は、ところどころ工事していて、片側交互通行とされていましたが、工事が無い時期には、湖を横目に、非常に快適に走れる道だと思います。「道の駅上州おにし」は、縄文時代の土器などが展示されている他、国、県指定の史跡である縦穴式住居跡も見る事ができます。
「道の駅上州おにし」を出た後は、国道462号線を戻り、下久保トンネルを抜けたところの小道を左折して、下久保ダムへ向かいます。小道の入口には、小さな牧場があり、大きな馬が居るため、時間がある方は、そちらに立ち寄ってみるのも面白いかもしれません。
下久保ダムは、神流湖を堰き止める大きなダムで、堤体の高さは129m、堤頂部の長さは、605mもあります。下久保ダムの管理事務所は、堤体よりも上にあるため、堤体を通り抜けて管理事務所まで行くと、ダム全体を見下ろす事ができます。
下久保ダムからは、国道462号線を県道71号線方面へ戻り、そのまま直進する事で、「道の駅万葉の里」に辿り着く事ができます。「道の駅万葉の里」は、神流湖に注ぐ神流川沿いに建てられた道の駅で、駐車場にある展望台からは、川の様子を伺う事ができます。
また、この道の駅は、バイク誘致が盛んで、小さいながらもバイク専用の駐輪場や、屋根付きの休憩場所も多く備えられているため、ツーリングの休憩場所として重宝しそうです。川を臨む食事処からの眺めも良さそうでした。
「道の駅万葉の里」を出た後は、国道462号線から国道299号線へ入り、「道の駅両神温泉薬師の湯」を目指します。国道462号線も、国道299号線も、群馬と埼玉の境界近郊では、日が傾きかける頃には交通量が非常に少なくなり、寂しげな雰囲気が漂います。
渋滞を嫌うライダーにとっては、恰好のルートではありますが、完全に日が落ちると、気温の低下と共に視界も悪くなり、路面凍結のおそれも出て来るので、冬場は特に注意が必要です。国道299号線の県境を抜けるルートは、国道としてはかなり激しいワインディングで、車よりもバイクで通るのに向いている国道のひとつと言えるのではないでしょうか。
国道299号線の黒海士バイパス前の交差点を右折して、県道37号線を進むと、「道の駅両神温泉薬師の湯」に到着します。
「道の駅両神温泉薬師の湯」は、その名前通り、温泉施設がある大きな道の駅です。屋根付きのバイク専用の駐輪場も完備されており、無料の休憩場所には、座敷まであるという立ち寄る者に優しい道の駅です。ツーリングの休憩時に靴やブーツを脱いで足を伸ばしたいという方には、もってこいの道の駅ではないでしょうか。
「道の駅両神温泉薬師の湯」を出た後は、県道37号線を南下し、国道140号線に出ます。県道140号線を左折し、国道299号線へ向かいますが、夕方以降、秩父市街へ向かう国道140号線は渋滞が多くみられますので、時間帯には注意が必要です。
国道140号線の上野の交差点を右折して、国道299号線へ入り、「道の駅あしがくぼ」へ戻り、今回のツーリングは終了です。寒い季節のツーリングは、ガンガン走る事に一息ついて、余裕をもって楽しみを見つけながら短い距離でも楽しく走るという観点を持つのに良い機会なのではないでしょうか。以上、「ぶらり道の駅の旅」でした。
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