たつの市～赤穂市

柔らかな日差しを背に受け、太子龍野バイパスを西へと向かう。終点まで走り揖保川の橋を越えて直ぐに左折。川沿いを南下し、更に南へ。

今回は春の日差しが優しい、西播磨、瀬戸内の旅を紹介したいと思います。播州は、たつの市から県道441～442号を走り繋いでまずは南に向かいます。広がる田園風景から長い坂道を、ぐんぐん登っていきます。坂道の一番高いところに到達すると、そこから眼下に見えるのは家島諸島と煌めく瀬戸内海。この瞬間。この道を通る度に、いつもワクワクしてしまいます。

少し坂を下ると、程なく国道250号と合流。瀬戸内の海沿いに沿って走る、通称“七曲り”を西へと向かい、ご機嫌のワインディングを楽しみます。気合一発の走りも良いですが、このワインディングの中ほどにある小さな港町、室津の町へ立ち寄ってみるのも良いかと。歴史と風格漂うこの港町の中に、美味しい魚を食べさせてくれる店、『まるよし』にて少し早めの昼食。気軽に注文できる、お昼の小会席で室津の美味い魚を楽しむ。取材時は冬の時期という事もあり、煮付けにはカワハギが出てきました。この店の煮付けは、その日に室津の港で水揚げされ、朝市で仕入れたものが出るため、どの魚が調理して鉢に盛り付けられてくるかは、出てきてからのお楽しみ。春先にはメバルなどの魚が煮付けとして出てくるとの事。室津の町で食事を楽しんだ後は、小さなループ橋を渡って再び七曲りを西へ。たつの市御津町を抜け、今度は相生市へ。国道を逸れ左折。県道568→458号を走る。橋を渡り大きな造船所を飛び越え、トンネルを抜け、発電所の横を通り、赤穂は坂越の町へ。石畳の道を、ゆっくりと通り抜ける。途中、坂越の町にこの蔵ありの造り酒屋、『奥藤商事』で今夜の晩酌のお供に、“忠臣蔵 初しぼり”を買い込んでと。

さて、旅の後半には行っときましょか！スイーツタ～イム・赤穂から鷹取峠を越えて相生に戻り、国道２号を西へ少し走って、県道44号播磨テクノラインを北へ。近代的な建物が並ぶ播磨科学公園都市の、隠れ家的な甘味処『末廣堂 光都苑』。モダンで落ち着いた店内で、心穏やかに甘いものを楽しむ。僕のお気に入りは、この店ならではのメニュー“和パフェ”。バニラアイスと共に白玉団子に栗や小豆などがさり気無く添えてあって、ひと口食べるごとに、う～ん幸せ♪　他にも羊羹などの和菓子を楽しめるメニューや、シフォンケーキにプリンなどの洋菓子メニューも豊富にあり、オーダーするのに悩みます。

県道442号から国道250号、通称“七曲り”を望む。適度なワインディングと瀬戸内の景色を同時に楽しめるとあって、播州エリアのライダーに人気のスポット。国道250号では時折り速度取締りがあるので、クールな走りを。

『末廣堂 光都苑』人気メニュー“和パフェ”。バニラアイスをメインに小豆に栗、白玉団子などが入っていて美味。和菓子の店が運営するカフェだけに、和のテイストを活かしたメニューが魅力。お昼のランチも人気。