南丹市美山町

初秋の風を浴びて、京都は堀川通を北へ抜ける。その後北山通を東へ走り、国道367号、鯖街道へと進んでみる。今回のレポートでは、秋から初冬に掛けて訪れたい京都～南丹波の旅を紹介します。

まずは鯖街道を北上し大原へと進みます。三千院を右に捉え、そして程なく左折し、国道477号へと進んで行きます。ここから西に進むにつれて、少しずつ道幅が狭まっていき、だんだんとツイスティな舗装林道を思わせる道へと変化していきます。大原百井町を通り過ぎて、農道を思わせる細い道を進み、暫くすると北山杉の林が現れます。治山整備が行き届いた杉林の道を駆け抜けて行くと、時折り枝葉の間から陽の光が差し込み、神秘的な景色に思わず息を呑む。杉林の道を抜けると百井峠。峠の西側は細く、きつい下り坂。路面が所々荒れており、自然と緊張感が増します。峠を下りると、三叉路に出て国道は右へ。ここは右折というよりもＶ字ターンに近い感じ。花背峠を越えて旧京北町へ。常照皇寺の前を過ぎて府道61号から国道162号、周山街道へ。杉林の高速ワインディングを北上し、南丹市美山町へ。県道38号へと右折し東へ進んだ所で、本日の昼ごはんでっせ～！

美山の料理旅館『枕川楼』。落ち着いた雰囲気で、昼食のみでも楽しめて、季節により趣向を凝らしたメニューを味わえるのが嬉しい。僕のオススメは晩秋の頃より味わえる牡丹鍋や地鶏鍋。心も体も温まります。食後は茅葺の里、美山を散策するのが良いかと。そして家族への土産は、道の駅『美山ふれあい広場』にある店で。それにしても、僕のようなボクサーフリークには店の名前が嬉しいですねぇ。その名も『ふらっと美山』。まずは名物の美山牛乳で喉を潤し、土産には美山牛乳を使った特製チーズケーキや、季節の取れ立ての野菜を物色＆買い込む！　ええ買い物が出来ました～♪　この辺りから僕のように神戸方面へ戻る場合、時間が許せば周山街道を少し北上して、府道12号を西へ走るのが良いかと。大野ダム沿いを走るコースは信号が少なく、極めて快適。その後、国道27号～9号～173号と走り繋いで兵庫県は篠山市へ行くと渋滞も少なくスムーズに走れます。篠山辺りまで来ると、陽は西に傾き、夕焼け空に。秋の夕陽は釣る瓶落し。丹波地域は日没後、気温が急激に下がってくるので注意が必要です。

気軽に走れて、存分に楽しめる。そんな京都～南丹波地域へこの秋、走りに行かれてみては如何でしょうか？

国道477号、大原から少し入った山道にて。冷たい清水が湧き出ていて思わず顔を洗い、喉を潤す。この場所が京都市内なのだから不思議な感じです。

兵庫県は篠山市の土産物屋の店先にて。もぎたての柿は時を経て干し柿に。秋の丹波は味覚の宝庫。黒枝豆も人気です。

篠山市内、国道372号沿いにある、大きな銀杏の木。晩秋の頃には萌黄から見事な黄色へと変化する。しかしながら、脇見運転は禁物です。