掲載日:2011年11月30日 ツーリング情報局 › 中国エリア
投稿者/高野 武士さん | 取材日/2011年 夏
復興を願い義援金を集めて
銀山街道を飛脚便が行く
想定外の東日本大震災は私達の生活を混乱させていますが、国内は言うに及ばず海外からも心強い支援活動が続いていて嬉しい限りです。
私の住む中国エリアでも、島根県大田市の石見銀山(2007年7月世界遺産に登録)の銀を瀬戸内海側まで運んだ、銀山街道沿いにある10の自治体(島根側の大田市、美郷町、飯南町、広島側の三次市、尾道市、府中市、福山市、世羅町、岡山側の笠岡市、井原市)が義援金を集め、昔の飛脚便の扮装をした飛脚が銀山街道をリレーして瀬戸内海側まで運ぶイベントが、5月29日に開かれた美郷町の「銀山街道ウォーク」からスタート。そこで集められた義援金が、7月2日、広島県の飯南町の「半夏(はんげ)祭り」に合わせて、美郷町の飛脚によってリレーされるというので取材しました。
石見銀山遺跡は世界遺産に登録されてから格段に整備され、観光客もずっと増えた印象。町並み地区、銀山地区、五百羅漢や龍源寺間歩など、おもなポイントを見学した後は、昔の銀山街道に沿って飯南町を目指します。
ほぼ銀山街道に沿って県道や広域農道を走り、時には写真を撮ったりして飯南町に向けて走っていたところ、幸運にも美郷町と飯南町の境の峠で汗びっしょりになって義援金を運ぶ飛脚便と遭遇。赤名までは飛脚と前後しながらの旅となりました。
この飛脚便、次は広島県三次市まで届けられ、8月21日に広島県府中市のゴール会場に届けられる予定です。それまでに多くの義援金が集まり、被災地が一日でも早く復興し、日本中が明るくなることを祈って今回のリポートを終わります。 |
| 銀山川に架かる石で出来た小さな太鼓橋の山側の石崖の中に五百羅漢が安置されている。一体一体がどれも苦難の表情で、銀の採掘の困難さを物語っていて圧巻である。 天領石見銀山を治めた代官所跡。現在は石見銀山資料館になっている。鉱山資料や奉行代官資料等が展示される。 石見銀山のある大森町から美郷町に至る銀山街道は地元では「やなしお道」と呼ばれ昔の面影を残す。文科省選定の「歴史の道百選」に選ばれている。この辺りは銀を運ぶ人馬を苦しめた難所と言われる。 |
石見銀山資料館 → 石見銀山遺跡 → 五百羅漢 → 龍源寺間歩 → 美郷町役場
スポット紹介
石見銀山資料館
所在地/島根県大田市大森町ハ51-1
電話番号/0854-89-0846
休館日/年末年始(12月29日~1月4日)、特別展の前後
開館時間/9:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
入館料/[個人] 大人500円、小人200円
定休日/無休
URL/WEBサイト
龍源寺間歩
所在地/島根県大田市大森町
電話番号/0854-89-0347
定休日/年末年始
営業案内/9:00~17:00 (12月~2月までは9:00~16:00)
入場料/[個人] 一般400円、小人200円
島根県松江市在住。60歳を過ぎてから憧れだったBMW R100RSを手に入れ、現在はF800STを駆り、宍道湖を中心にショートツーリングを愉しんでいる。日本の食や芸能についての興味が強く、日本人にとって身近な話題をレポートしてくれる。
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