備前周辺ツー

掲載日:2009年03月28日 ツーリング情報局中国エリア    

今回も半日で楽しめるコース
備前周辺を走ってみましょう

早いものでもう3月、春はすぐそこ。みなさまいかがお過ごしでしょうか? 非常に私事なのですが、あたしは国家試験を受けまして発表待ちの身でございます。無事受かっていると信じて、今回も張り切ってツーレポ書かせていただきます! さて、今回あたしが回ってきた場所。それはまたしても岡山市内から6時間もあれば往復できてしまうショートコース。ですから、きっと今の季節でも楽しめるはず。しかも、今回のツーレポは「学問と芸術に触れよう!」という、とっても自分が賢い気分になれちゃうコースです☆

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冬場はやっぱり苦手なあたし。前回と同様、気温が上がってからの11時半に出発です。出発が遅いので走りだしてすぐにお腹が減ってきました…まずは腹ごしらえといきましょう。岡山市内からひたすら国道2号線を東に向けて走ります。今はバイパスの立体工事をしているのでたまに流れが悪くなったりもしますが、何分も渋滞に巻き込まれてイライラ…なんてことはありませんのでご安心を。走っていると姫路方面への近道であるブルーラインの乗り口が現れますが、今回はそのまままっすぐ進みましょう。信号もなく気持ちの良いペースで走れる道ですよ。それに今日はとてもいい天気で、自然と顔がほころんできます。

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吉井川を渡ってしばらく進むとなんだか煙突がある建物が多い地域に突入します。実はここ、岡山の有名な特産品の備前焼が有名な地域なのです。中心部でもあるJR伊部(いんべ)駅周辺では毎年10月に備前焼祭りという大きなイベントがあり、県内外からのたくさんの観光客で賑わいます。そんな伊部駅前を通り過ぎ、交差点を左折して国道347号線に入りましょう。約10分間、信号のない道をのんびり走ると見えてきました! 和気ICを降りたすぐの交差点に位置するカレー屋さん「きこり」!! 勢い勇んで店の前に立つと…あら? 真っ暗です。入り口には「定休日」の文字。後で知ったのですがこのお店、店名を変えて岡山市の隣の市で再オープンしていました。いつかリベンジしたいと思います。すっかりお腹がカレーモードになっていたあたし。しょんぼりしながら道を進んでいくと、車がたくさん停まっている和食屋「豊川」を見付けたのでそこに入ることにしました。サービス定食をオーダーしたのですが、出てきたのはなんとカツカレー!! まさかこんな展開になると思ってなかったので嬉しくてペロリとたいらげてしまいました。

1670年に建てられた
閑谷学校を散策します

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思わぬ場所で食べたかったものを食べることができてご機嫌になったあたし。天気もいいし、お腹もいっぱいになったので国道347号から県道96号に乗り換えて次の目的地、閑谷(しずたに)学校へ参りましょう。閑谷学校は岡山藩主であった池田光政が寛文10年(1670年)に建てられました。(1)現存する、(2)庶民を対象とした、(3)学校建築物としては世界最古のモノといわれています。赤い備前瓦で覆われた建築物も、それらを取り囲んでいる長く続く石垣も、閑谷学校の構造物のほとんどが国宝や重要文化財に指定されている、歴史のある学校です。秋には立派な2本の楷かいの木が素晴らしい紅葉を見せてくれます。地面に落ちる前に舞っている葉をキャッチして持っていると受験に成功すると言われていて、高校受験の時に母親がわざわざ拾いに行ってくれたことを懐かしく思い出しました。もちろんこの時期でしたので楷の木は丸裸でしたけどね。

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その楷の木の左手側にこの敷地内で一際目を引く講堂があります。この講堂は国宝に指定されていて普段は中に入れません。でもあたしは中学2年の時に学校の研修でこの中で勉強したことがあります。あの頃は特に何とも思わなかったのですが、今考えるととても貴重な体験をさせてもらっていました。あの時に座った場所も覚えていて再び懐かしい思いになりました。今回のツーリングは平日に行ったのですが、名古屋からの団体さんが来ていたり、家族連れが来ていたりでほのぼの雰囲気でした。資料館もあると案内されていたので行きたかったのですが、次の予定の時間もあり後ろ髪引かれる思いで閑谷学校を後にしました。

たまには文化に触れてみる
備前焼体験にチャレンジ

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来た道とは逆方向に戻ります。信号はなく道幅があり適度なワインディングも楽しめる道をしばらく走ると再び国道2号線に入ります。その道を西に向かって走ると最初の伊部駅まで戻ってくることができるのですが、この辺りに最後にあたしが立ち寄る場所があります。「備州窯」という備前焼のお店。以前から興味のあった備前焼の体験をさせてもらうことにしていたのです。約束の時間まで少しあったので伊部駅周辺を歩いてみることにしましょう。駅にあった備前焼のお店の地図を見てビックリ! その数の多いこと。地図いっぱいにお店のご主人(であろう方)の名前が書かれています。駅の2階には備前焼職人さんの作品が所狭しと並べられ、販売もされていました。そんな作品を見ながらあたしもモチベーションを上げていきます。

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約束の時間が迫ってきたのでお店に戻りましょう。受付を済ませ説明を聞き、いよいよ工房に足を踏み入れます。目に飛び込んできたのはすごい数のテーブルと椅子と、テーブルの上の手動ろくろ。さすが有名体験処です。しかしこの日は平日で、しかも最終受付時間だったので体験者はあたしだけでした。そこへ先生が登場。この日あたしは600グラムの粘土を使って「手捻り」という手法でお湯飲みと小皿の2つを作ることにしました。マンツーマンで説明と指導をしてくださいます。先生はさすが、いとも簡単にお湯飲みと小皿を作っていきます。先生の言っていることは、頭では理解できるものの指先の動きが思うようにいかず、あまりにも指が動かないことが楽しくなってきました。途中からはゲラゲラ笑いっ放し、先生は苦笑しっぱなしでした。先生の根気あるご指導のもと、なんとか形にすることができました。作品の裏に名前を書いて約1時間で作業終了です。

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備前焼は15日間ぶっ通しで火を入れ、同じく15日間かけて熱をゆっくり取って初めて窯から出すことができる、焼き上がるまで非常に時間がかかる焼き物なのです。なので完成までにはまだまだ時間がかかってしまい、手元に届くのはおよそ3ヶ月先だそう。初めて作った備前焼がどんな状態になって届くのか、今から楽しみで仕方ありません。完成品はブログにアップしようと思っているので6月頃にブログを覗いてみてください。備州窯を出発したらそのまま国道2号線を通って17時前には自宅へ帰ってきました。気温が下がりはじめる頃に戻ってきましたから今回も寒さはほどほど。真冬のツーリングにはちょうどいいコースですよ。

今回のツーレポであたしがレポートするのは最後になります。思い起こせば1年間、突然編集部T氏から電話で誘われたのがきっかけでした。まさかあたしがレポーターに選ばれるなんて夢にも思ってなかったし(冬はめっきり走らないので。笑)、ブログだって思うがままに書き綴っていただけだったので、とにかくビックリの一言でした。でも、このような機会を与えて頂いて、レポーターの大変さが分かったし、何より今まで何もないと思っていた岡山には海にも山にもたくさんの魅力が備わっているということに気付きました。これで他県から友達が遊びに来てもいろんな場所を案内できます。いい体験をさせて頂いて本当にありがとうございました。最後になってしまいましたが最後まで読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました。割と全国をウロウロしているので、どこかで見掛けたらぜひ声を掛けて頂けたら嬉しいです。今まで出会った方、そしてこれから出会う方、バイクに乗っている限りたくさんの出会いがあります。その出会いがあたしにとって一番の楽しみです。そんな仲間とこれからも楽しいバイクライフを送れるように、笑顔で頑張っていきたいと思います。皆様にもたくさんの幸せと笑顔が訪れますように☆ありがとうございました!!!

スポット紹介

豊かわ

住所/岡山県和気町福富511-1

電話/0869-92-2300

営業/11:30~15:30 17:30~23:000

閑谷学校

住所/岡山県備前市閑谷784

電話/0869-67-1436

営業/9:00~17:00

定休/年末年始

料金/一般300円、小中学生100円

備前焼 備州窯

住所/岡山県備前市伊部302-2

電話/0869-64-1160

定休/年末年始

営業/9:00~17:00

URL/備前焼 備州窯

MAKO
プロフィール
MAKO

岡山県在住。ハーレーダビッドソンFXSTCを所有し、日に何百キロものツーリングをこなす元気な女性ライダー。バイクを通じて知り合った仲間が全国各地にいるため、週末は愛車に跨り、全国各地走り回る日々を送る。

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