三重牡蠣ツーリング

掲載日:2007年12月28日 ツーリング情報局東海エリア    

真冬の三重ツーリング
市街地の移動は高速で

イメージ寒い毎日が続きますが、皆さん走っていますか~? この時期は乗り出すまでが少し億劫ですが、走り出してしまえば寒さよりも楽しさが勝りますね。ボクは普段のツーリングでは下道を多用するのですが、今回は年末年始の走行となり道路が混んでいましたので、高速道路を多用して走ってきました。目的地は三重県南部の方。冬らしい美味いモノを食べにいくのです。「何を?」というのは後のお楽しみです。ひとまずは東名阪自動車道を通って尾鷲方面に向かいましょう。東名阪自動車道は昔から何度も走っていますが、どんどん便利になっていっている道です。伊勢湾岸自動車道と繋がってからは知多の方や豊田の方に行くのにもスゴク便利になりました。2008年2月末には亀山から草津まで繋がるそうで、京都や大阪に行くのにも便利になります。高速道路のおかげで、三重を基点に東は浜松、西は京都、大阪までがツーリング圏内に入っちゃうほどです。

イメージさて、スタート早々ですがこの東名阪自動車道唯一のサービスエリア「御在所SA」に寄って行きましょう。このSAには、手作りの大きなおにぎりが300円で売っているのですが、美味しくて1個で十分にお腹もふくれるのでオススメです。早朝にツーに出発する場合には、ここで簡単に食事を済ますのもいいでしょう。お金と時間に余裕のある方は、ハマグリのお汁が付いた“鰻のひつまぶし定食”もありますし、伊勢うどんと手こね寿司、てんぷらがセットになった“伊勢じまん”もオススメです。お腹も満足したら、さらに南に向かいましょう。尾鷲方面に向かうには、亀山経由で伊勢自動車道に入ります。伊勢自動車道は終点の「勢和多気」まで走り、そこから紀勢自動車道に乗ります。この日は少し曇っていましたが、紀勢自動車道は、山の中を走っている道路で天気が良いとすごくいいロケーションです。紀勢自動車道は「大宮大台IC」まで繋がっていて、そのまま「大宮大台IC」までまっすぐ走ってください。名古屋市内の方からだと、それなりの距離を高速で走ることになりますが、高速を降りてからのんびり下道を走るためには一気に駆け抜けてください。

名産“マンボウの串焼き”
コレが案外イケるんです

イメージICを出るとすぐに国道42号線に直結しています。高速道路を走り続けたので、道の駅「奥伊勢木つつ木館」に寄って行きましょう。この道の駅の隣には「瀧原宮」があります。瀧原宮はともに皇大神宮とも呼ばれ、古くから由緒ある神社として大切にされてきました。休憩ついでに時間があれば立ち寄ってみるのもいいでしょう。冬は日が暮れるのが早いのでボクは足早に国道42号を駆け抜けます。国道42号はその昔、西国三十三所の巡礼を志した人々が、伊勢の大神宮にお参りし、熊野の第一番札所を目ざして歩みを運んだ街道です。昔の巡礼者は瀧原宮を訪れた後、私が進む国道42号を歩き、荷坂峠を越して紀伊の海岸に出て南紀への旅を続けたのです。なお、この道の駅の前には世界の珍しい昆虫が、約2000種・9000点も展示してある「おおみや昆虫館」もありますので、興味&時間のある方はぜひ寄ってみてください。

イメージでは、昔の人と同じルートを通って荷坂峠を越して紀伊の海岸に向かいましょうか。20kmほど走ると、この途中に本日の目的の一つである“マンボウの串焼き”がある道の駅「紀伊長島マンボウ」に到着します。“マンボウの串焼き”と“マンボウのから揚げ”は、ともに300円。土日限定で販売されています。「マンボウを食べるの?」と思うかもしれませんが、“マンボウの串焼き”は本当に美味しいんです。とても魚とは思えない食感で、鶏肉のような感じ。オススメは串焼きの方ですが、から揚げも美味しいですよ。ただ、これだけではお昼ご飯には足らないでしょうね。もう一品オススメをお教えします。店内で販売している“いか飯コロッケ”です。丸ごと一匹のイカの中にホタテ・アワビ・サザエ・アサリの入ったご飯が入れてあり、そのまま揚げてあります。これがまた絶品! マンボウの串焼きと合わせて購入し、道の駅にある芝生の広場に座ってお昼を済ませました。

真冬のツーリングでしか
味わえない“牡蠣”を食す

イメージせっかく紀伊長島までやって来てさらに南下したい気持ちもありますが、季節は真冬。暖かい季節までこのルートは待ちましょう。一応目的の“マンボウの串焼き”も食べることができましたから、今度は海岸沿いに鳥羽方面へと向かう260号線を走ることに。このコースは少し風が強いものの、適度に続くワインディングを気持ちよく走っていくと山と海の景色が交互に楽しめるでしょう。海に浮かぶ島々を眺めながら五ヶ所湾、英虞湾と走っていきますと牡蠣で有名な的矢湾にさしかかり、中部の定番ツーリングコース「パールロード」に入ります。パールロードを走り、伊勢志摩を抜けてしばらくすると「パールロード鳥羽展望台」という休憩スポットがあり、ここは是非立ち寄ってください。この展望台は天気の良い休日ともなるとたくさんのバイクが集まって来るスポット。ボクが走った日は平日だったのであまりバイクは来ていませんでしたが、それでもチラホラとバイク乗りの姿が。ここから海を見下ろした眺望は、もう最高です! 

イメージたっぷりと景色を堪能したら、いよいよこのツーリングの最終目的地に向かいます。このパールロードの途中にある「浦村」ここが目的地です。中国エリアレポートで先日掲載された「岡山・牡蠣ツー」のツーレポを見て「あ~っ、先を越された~っ!」なんて思ってしまいましたが、三重にも「牡蠣ツースポット」はあり、そこへ向かいます。浦村は、昔から牡蠣の養殖が盛んで、近隣のエリアで食べられる牡蠣も浦村産が多い程の牡蠣の産地です。湾内に流れ込む川の源流に自然の緑が豊富であること、潮の干満差による潮の流れがあること、が牡蠣養殖に必須の条件みたいですが、目前に広がる生浦湾はこの条件をすべて備えているそうです。現地に着くと「牡蠣の里 浦村」と言う看板があちこちに立っていますので、パールロードを右折して生浦湾の方に向かってください。

イメージでは、さっそく“牡蠣の食べ放題”と行きましょうか。この近辺では“牡蠣の食べ放題”をやっている所がたくさんありますが、ボクのオススメは「共栄水産」です。ここは牡蠣の養殖を行っている会社の直営のお店で、養殖場の屋外のスペースで牡蠣をたらふくいただけます。お店は予約制、1時間食べ放題で2,100円。受付を済ませると、まず牡蠣ご飯、カキフライ、牡蠣汁をもらえます。それを食べながらしばらく待っていると、アツアツの焼牡蠣が1度に10個ほど自分のテーブルに届けられます。焼き牡蠣は無くなりそうになるとお店の人が勝ってに焼き牡蠣を運んできてくれるので追加注文をする必要はありません。焼き牡蠣以外をお代りしたとしても、50個ぐらいはペロッと食べることができてしまうはず。そうそう、ここに来る前に忘れずに持ってきて欲しいものがあります。このお店は調味料を一切置いていません。調味料は持ち込み自由なんです。リピーターの方は自分の好みでもういろいろ持参していました。ポン酢、レモンに始まりバターやマヨネーズ、大根おろしや刻みネギまで…。通いなれた人は軍手とウェットテイッシュまで持参しているそうです。

イメージ牡蠣でお腹がいっぱいになったら、少し歩いてお腹をこなしながら景色を楽しみましょう。そうこうしているうちに3時ぐらいになってしまいました。そろそろ帰途に就きたいところです。冬は日が短いし、日が落ちると急に冷え込んできますのでなるべく暗くならない前に帰るように心がけています。でも、この日は以前流行ったノロウィルスの影響なのか、いつもなら出てくる生牡蠣がなくて牡蠣好きのボクとしてはチョット寂しさを感じていました。帰りにもう1軒だけ寄ることにしましょう。もう1軒は共栄水産の近くにある「中山かき養殖場」です。このお店は食べ放題はやっていませんが、牡蠣の直売店で、その場で食べることもできるお店です。メニューは“生牡蠣”と“焼き牡蠣”の2種類。ブランドは同じく”浦村かき”ですね~。そしてそのお値段は両方とも1個100円と超お得プライスです。ここは滅菌牡蠣をはじめて世に出したと言うお店だとか。プレハブの建物の中では牡蠣のむき作業が行われ、表では牡蠣を焼いて食べさせてくれます。焼き牡蠣は店の前で焼いている店員さんに食べる個数を言って焼いてもらいましょう。焼き上がった牡蠣が皿に次々にのせられていくので、それを爪楊枝ですくって食べるだけ。生牡蠣は店の中で注文し、殻から(すでにふたは開けてくれている)牡蠣を取り出してボールに入った水で洗い、レモン汁をかけるかそのまま食べます。焼き牡蠣は、さっき十二分に堪能したので、この日はさっき食べることができなかった生牡蠣をいただきました。この辺りにあるお店はどこも同じような感じなんでしょうが、1つ100円と手頃な価格なので、おやつ代わりに少し食べてみたいな~っていう人にはいいかもしれません。だって。5個食べても500円ですからねえ…。生浦湾を一望しながら牡蠣をワイルドに食べるのも雰囲気があっていいでしょう? 道路のカーブにお店があるので少し入りにくいかもしれないので注意してくださいね。

パールロードを出るともう鳥羽の街ですので、ここからは伊勢志摩スカイラインを通って帰りましょう。ちょっと値段は高い有料道路ですが、朝熊ヶ岳に登り伊勢湾を見ながら走ることのできる全長16.3キロの絶景ロードです。ただし、125cc以下のバイクは通行できません。この伊勢志摩スカイラインを抜けるともう自然に伊勢自動車道の「伊勢西IC」に出てしまいますので、ここからは高速に乗って帰るだけです。ツーレポと言うよりもグルメレポートになってしまいましたが、冬に長時間走り続けると体温が低下しますので、こんなグルメツアーもたまにはいいでしょう。岡山の牡蠣もいいですが、ぜひ三重の牡蠣と食べ比べてみてくださいね~! なお、牡蠣は大体11月から3月ぐらいまでの期間が旬で、それ以外の期間に訪れても食べられないお店が多いです。寒さを堪えて出かけた以上の美味しさがあるので冬季ツーリングで走りにいってみてください。

スポット紹介

道の駅「奥伊勢木つつ木館」

住所/三重県度会郡大紀町滝原870-37

電話/0598-86-3229

営業/9:00~17:00

定休/水曜日

道の駅「紀伊長島マンボウ」

住所/三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区東長島2410-73

電話/0597-47-5444

営業/8:15~19:00

定休/年中無休

共栄物産株式会社

住所/三重県鳥羽市浦村町1229-47

電話/0599-32-5040

営業/11:00~13:30(入店)まで、予約が必要

定休/土日祝日のみ営業

URL / WEBサイトへ

中山かき養殖場

住所/三重県鳥羽市浦村町1212-5

電話/0599-32-5053

営業/10:00~16:00

定休/10月~3月までが営業期間。不定休

Tomy
プロフィール
Tomy

三重県在住。三重県、愛知県のハーレー仲間と週末ごとに中部各地を走り回るツーリングライダー。距離が伸びるにつれ、愛車XL883Lがツーリング仕様になりつつある。

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