鳥羽・伊勢ツーリング

掲載日:2007年01月28日 ツーリング情報局東海エリア    

氷点下の鳥羽を行く
牡蠣&赤福ツーリング

イメージこんにちは。氷点下ですがツーリングレポートの時間です。こんな真冬にバイク乗り回しているような輩は、一般の方から見られると相当特異な人たちと思われているようですが、まぁ正解でしょう。

今まで三重県のツーリングスポットを一度も取り上げておりませんでしたので、今回はちょっと気合いを入れ、鳥羽まで走りに行ってみました。目的は、ギザギザに入り組んだリアス式海岸を見渡せるパールロードと、今が旬の牡蠣。そして、赤福本店の作りたて赤福であります。今回のレポートの出発地点は鳥羽港周辺からスタートとします。いきなり余談ですが、私は中部国際空港の近くから出ているフェリーに乗って鳥羽までやって来ました。私の住む名古屋から高速道路を使い伊勢に行くのと、フェリーを使って行くのとでは、かかるコストがほとんど同じだったので今回は風情を求めてフェリーを選択しました。…ラクだからという理由も少しありますけど。冒頭で "気合いを入れて鳥羽まで行ってきました" とか言ってしまい御免なさい。金銭面に気合いを入れてみました。

イメージ鳥羽港から国道42号を少し走ると、すぐに「パールロード」への案内板が現れます。パールロードは少し前までは有料の観光道路でしたが、いつの間にか全線無料となっておりました。一応パールロードと言う名は残っていますが、地図上では県道128号とされています。パールロードを少し走ると「麻生の浦大橋」という大きなアーチ型の橋が見えてきます。割と海面に近い高さに掛かる橋で、入り組んだ海岸線と海に浮かぶ牡蠣筏を見渡すことができます。できればバイクを路肩に止めて写真を撮りたい場所ですが、ちょっとそのスペースは無いかな。橋を越えて山道に入ると、牡蠣の直売所をところどころに見かけ.るようになります。私はその中の1軒、店先でチョップされたドラム缶を使い、牡蠣を焼いているお店へ寄り道することに。お店により料金に違いはあるでしょうが、私の入ったお店では、生牡蠣1つ60円。焼き牡蠣は100円でした。もちろん、その場で殻を開けて、洗ったものを出してくれます。お味は、スーパー等で袋詰めされているものより瑞々しく、結構塩っ辛いです。焼いたものの方が海水の辛さが抜けてて美味しいかもしれません。これを持ち帰り、塩抜きをしてぽん酢で食べたいですね。もちろん持ち帰りも可でしたよ。

食中毒? ノロウイルス? そんなモノを恐れていたら牡蠣など食えません。

これがホントの伊勢湾か
名古屋の海とはカラーが違う

イメージ引き続きパールロードを走って行きます。パールロードのほとんどは緩やかな峠道です。その辺の峠と違うところは、山の上から入り組んだリアス式海岸を見渡しながら走れること。中部地方では、高い場所から海を見ながら走れる道などなかなかお目にかかれません。パールロードにはドライブインのような展望台もありますので、休憩も兼ねて立ち寄ることを勧めます。こんな真冬だというのに、結構バイクも集まっていました。それだけバイク乗りに好まれる道だということでしょうか。この展望台の他にも、路肩のところどころに小さな展望台が点在していました。最初に紹介したドライブインの展望台に比べ、標高が低い分、これらの展望台の方が海を近くに感じられる景色を見ることができます。

パールロードを抜けたら、次は大王崎へ。これと言って特筆する観光スポットは無いのですが「いかにも港町」って感じがする、のどかな場所でした。…観光客が少なく、静かな場所とも言い換えることができますけど。真珠屋と海産物屋が交互に立ち並ぶ不思議な商店街にて昼食を取ることに。伊勢うどんや、焼き海栗などを食べてみました。それにしてもこの辺りの海は綺麗です。海といえば青いというのが普通ですが、実際名古屋近辺から見える海は、鉛色をしているような気がします。それに比べ、伊勢志摩から見渡せる海は綺麗な青色をした海。微妙な違いかもしれませんが、ちょっと悔しかったですね。

いつまでも初詣な伊勢神宮
赤福本店は大繁盛

イメージお次の目的は赤福本店で作りたて赤福を食べること。一応ご説明しますと、赤福とは餅をこしあんで包んだ和菓子です。中部地方では知らない人はいないほど有名なお菓子です。帰りのフェリーの時間もあった為、赤福本店のある伊勢神宮へは来た道と同じ、パールロードを引き返すことにしました。パールロードは「反対車線からの眺めも見ておきたい」そう感じるだけの魅力を持った道ですからね。もし同じ道を辿って帰るのが嫌だという方は、県道32号を北上し、伊勢志摩スカイラインを走って伊勢へ向うコースも良さそうです(某マップル情報。私が走ってみた訳ではありません…)。この日は1月半ばだったのですが、伊勢神宮の周りは初詣の参拝客で大混雑しておりました。混雑すると、噂には聞いていましたが、これ程とは…さすが日本最強の神社。伊勢神宮へやっては来ましたが、初詣が目的ではないため、伊勢神宮をスルー(罰当り?)。その横手に続く「おかげ横丁」の先にある赤福本店へ向います。おかげ横丁も、赤福本店も、とんでもなく混雑しており、とてもお茶を飲みながら、のんびり赤福食べるなんて真似はできず、次々とやって来る観光客に押し出されるように赤福本店を後にしました。うん、本店じゃなくてもいいから、次回はのんびりくつろげる茶屋へ行こう。でも、作りたては柔らかくて美味しかったですよ。再び来た道を引き返し、鳥羽から夕方のフェリーで中部国際空港へ向け出港。到着までの1時間半の時間は、沈み行く夕陽を眺めたり、デジカメで撮影した写真を見たり、絨毯敷きのスペースで寝転がったりと、ツーリングの疲れを癒して下さい。まぁ、今回はそれ程疲れるような距離は走っていませんけどね。

イメージここで皆様に残念なお知らせがあります。今回私が利用した「常滑 (中部国際空港)~鳥羽」の航路は、2007年3月いっぱいをもって廃止となってしまいます。今回、このツーリングレポートの「船旅」の部分に魅力を感じた方は、お早めにツーリング計画をおっ立ててください。ちなみに「伊良湖岬~鳥羽」の航路は従来通り運行されるはずなので、豊橋や浜松方面の方々はご安心下さい。フェリーの時間もあったため、あまりのんびりと走ることができなかったのですが、入り組んだ海岸線や妙に青く見える海など、名古屋に住む私にとっては、ちょっと見慣れない景色を堪能することができました。景色から食べ物まで、海を満喫できる伊勢志摩ツーリング。牡蠣が好きで食中毒上等ォという方は是非とも走りに行って見て下さいな。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

伊勢湾フェリー

航路/伊良湖~鳥羽、常滑~鳥羽(2007年3月末に廃止)

電話/各港予約センターまで

URL/http://www.isewanferry.co.jp/

赤福本店

住所/三重県伊勢市宇治中之切町26番地

電話/0596-22-7000

営業/5:00~17:00

休日/無休

URL/http://www.akafuku.co.jp/

猫好き
プロフィール
猫好き

愛知県名古屋市在住。2002年式ハーレーダビッドソン、XLH883改1200を所有。IT業界に身を置きつつも、仕事も日常も直感で動く25歳。好きな言葉は「焼け石に水」といい、世の中をやや斜めから見る彼の文章は独特の面白さあり。

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