『ツーリングのつぼ』

冬の北海道のススメ

掲載日:2013年11月26日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

北海道のツーリングシーズンは夏というのが一般的だが、冬でも行くことができる。大晦日から正月にかけて、最北端の宗谷岬にライダーが集まるのだ。残念なことに参加したことはないが、聞くところによると、全国から旅人が集まるらしい。正月に行ったことはないが、2月になら1ヵ月ほど北海道をキャンプツーリングしたことがある。もしかして、これから行ってみようと思っているようなキトクなライダーに本稿を贈ります。

乗って行くバイクを選ぶ前に、雪道対策を考える必要がある。まずは足元。チェーンだと、1日もたたずに切れてしまうだろう。1ヵ所でも切れてしまうと、それが踊ってスイングアームに当たりまくり、キズまみれになる。それどころか、どこかにからまる危険もある。ということで、スパイクタイヤをお薦めしたい。しかし、125ccより上のバイクでは、法令によりスパイクが禁止されている。ということは、125cc以下のバイクを選べば、タイヤメーカーから販売されている純正のスパイクタイヤを使うことができる。しかし、すべてのタイヤサイズをカバーしているハズもなく、カブや一部のスクーターに履けるサイズしか存在しないので注意して欲しい。

そういったスパイクタイヤの手に入りやすさや価格、雪道での操縦安定性などから逆算すると、スーパーカブ系がベストだろう。私は友人のハンターカブを借りて行った。今行けと言われたら、レッグガードのあるカブ110かクロスカブを選ぶだろう。風防やハンドルカバー+グリップヒーター、そしてヒザ掛けなども装着したい。

雪の積もらない地域のバイク屋さんでは、店先にスパイクタイヤが置いてあることはない。私は、前もって苫小牧のバイク屋さんに電話で予約しておいて、その店で買って交換して、帰る時に売ってノーマルタイヤに戻す作戦を立てた。いわば、スパイクタイヤのレンタルのような感じだ。この作戦は結果として成功したが、ひとつ弱点があった。フェリーを降りるタラップはすでに凍結していて、バイク屋までの道は雪と氷で真っ白だったのだ。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索