『ツーリングのつぼ』

夏のツーリング

掲載日:2013年08月27日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

それにしても暑い。8月になって急に地球温暖化が進んだのだろう。このまま加速するとサンタクロースがサーフボードに乗ってプレゼントを配るようになり、トナカイは役目を終えてステーキにされてしまうかもしれない。サンタの実家・フィンランドくらいまで北上すれば、真夏でも天気が悪ければ雪が降る寒さになるが、日本では北を目指して青森まで走ったライダーも、意外と暑くて驚いただろう。そのため夏のツーリングは、標高の高い場所を目指すと涼しくて快適だ。

近所へ買い物に行くくらいなら問題無いかもしれなが、何時間も乗り続けるツーリングならば、素肌を露出して直射日光を浴びないことがポイントだ。転倒でのケガ防止もあるが、長袖のジャケットを着たほうが、Tシャツ1枚で走るよりも涼しく感じる。空気の流れを止めないように、ウエストバックなど荷物を体に密着させないことがコツだ。

夏用のウエアには、ジャケット、パンツ、インナー、グローブなどがある。特にパンツを初めて手にすると、メッシュのスケスケ感に羞恥心を感じるかもしれない。実際にスケることはないが、あまりに風通しが良いので、まるで下着だけで走っているような不安はぬぐい去れない。そのため、羞恥心と後ろめたさと開放感が交錯した露出狂のような気分ながら、しかしクールにツーリングできるだろう。

こうして、いろいろ小細工をしていれば、走り続けて風を受けている限りギリギリ耐えられるけれど、信号待ちや渋滞で止まっているとガマンできないこともある。ひとつおススメは、日の出前の涼しい時間に出発して、暑い昼間は高原のワインディングを走り、そして、日が落ちてから帰路につくという作戦だ。その場合、途中で昼寝をすると帰り道がラクになる。また、朝早く起きられない私のような夜型人間は、夜のうちに走り出すのも手だ。

梅雨が終わって、夏用のパンツを取り出してみたら縮んでいた。パンツの長さは変わらず、ウエスト周りだけが縮むという特殊なケースだった。地球温暖化の影響なのだろうか。

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