『ツーリングのつぼ』

フェリーの旅(3)

掲載日:2013年03月19日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

休暇があまり長くないという人は、島へ行くのはどうだろうか? 本土から離れた島ならば、そんなに遠くなくても異国情緒あふれているものだ。例えば東京からだと、伊豆七島がある。人が住んでいる全ての島へフェリーがあり、一番遠くにある八丈島でも、東京を夜の10時すぎに出て、次の日の朝9時すぎに到着する。連休でなくても、普通の週末でも行くことができるだろう。伊豆七島よりも、もっと離れた小笠原諸島という手もあるが、フェリーの運行スケジュールにより、最短でも往復に1週間かかってしまう。

どこの島か正確には忘れたが、たしか大島までバイクを持って行った時は、金属のコンテナに貨物と一緒だった。具体的に言うと、隙間を郵便袋やみかん箱がギュウギュウ詰めにされていた。バイクが倒れないように、そして限られたスペースを有効に使うためなので、あまり神経質にならないように。

島だけではなく、フェリーは外国ともつながっている。つまり、海外へも自分の愛車を持ってツーリングに行くことができるのだ。たとえば稚内とサハリン(ロシア)、鳥取とウラジオストック(ロシア)、そして下関と釜山(韓国)を結ぶカーフェリーがある。

ちなみに、貨物船の場合は梱包が必要になる。フォークリフトで運べるようパレットに載せて、容積を小さくするためバイクをパーツに分けて梱包し、それを到着地で開けて組み立てるのだ。そのうえ、貨物船に乗客は乗せてくれないので、ライダーは飛行機など別の方法で行くという大きな手間が必要になる。カーフェリーならば面倒な梱包は必要なく、ライダー自身も乗ることができるのだ。

ゴールデンウィークの北海道はまだ凍っているが、夏の北海道ツーリングのついでに、稚内からちょっと足を伸ばせばサハリンを走れる。韓国だと国際ナンバーすら必要なく手続きが簡単だ。ちなみに、日本と中国を結ぶフェリーもあるが、今のところ中国側がバイクの持ち込みを簡単に許可してくれないので、残念ながらツーリングすることはできない。

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