『ツーリングのつぼ』

走行前の点検(2)

掲載日:2013年01月15日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

ポケットに入れておくとバイクの点検に使えるマルチツールは、ペンチがついたモデルが便利だと思う。私がツーリングに持って行くのは、レザーマン PST II という、折りたたみ式のラジオペンチに、ナイフや缶切りなどがついている製品。これは世界1周を含め、もう20年くらい使っているが、ガタもなくネジ1本緩んでいない。

このラジオペンチは先端が細く、挟む機能は、ツーリングではよく使う。バイクの点検だけでなく、キャンプシーンでも有効だ。たとえば MSR のストーブを使っている人は、ジェネレーター内のワイヤーを掃除するのに必須だろう。MSR の場合、最初に詰まって壊れる場所は、ニップルではなくジェネレーターなのだ。また、シェラカップでお湯を沸かした時、熱くて触れない取っ手を掴むのにも重宝する。もしキャンプで自炊をしないのならば、レザーマン本体を箸置きの代わりにどうぞ。

釣りをする時にも、ペンチは便利だ。釣れた魚がデカイ時、ルアーを直接手で持つと、パシンと跳ねた拍子にフックが手に刺さってしまう。こういうケースでは、ペンチでフックを持っていれば、魚がパタパタ跳ねるうちに勝手に針が外れる。特に、アマゾン川でピラニア釣りをした時には重宝した。

その釣った魚の調理には、ヤスリが使える。普通にヤスリで木を削るようにすると、ナイフでは落とせない大きなウロコでも落とすことができるのだ。おまけにヤスリの裏側には釣り針砥ぎがついていて、研ぐと釣果があがるような気になる。レザーマンのグリップは目盛りがついたスケールになっているので、釣れた魚を他人に自慢する時に、具体的な数字を言いやすいだろう。

こういう携帯ツールは、使いたい時すぐ使えるよう常に手の届く場所に携行するのが正解なのだが、現在ナイフのたぐいは必要もないのに持ち歩くだけで N.G. だ。そのため規制のある刃の長さに関係なく、たとえばフィールドに行くまでバッグから出さないなど、スマートな工夫をして欲しい。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

愛車を売却して乗換しませんか?

2つの売却方法から選択可能!

方法1.オークション

出品前買取相場が分かる!
3000社の中から最高入札店のみとやり取りで完結。

方法2.買取一括査定

業界最大級の加盟店数!
最大12社一括査定
愛車が高く売れるチャンス

メーカー

郵便番号

タグで検索