
掲載日:2013年01月08日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。などと言いながら久しぶりにバイクを動かすと、出先でボルトが緩んだりするもの。正月から運が悪いと、バイクが動かなくなるときもある。走行前に点検をすれば良いのだが、かつて私が面倒でしなかったように、やってないライダーがほとんどだろう。
しかし、私は走行中にチェーンが切れてフロントスプロケットにからまり、途方にくれたことがある。正確には、チェーンのクリップが外れただけだったので大事には至らなかったが、点検をしていれば事前に防げたトラブルだ。そこがフィンランド郊外の氷河の近くだったということもあって忘れられず、今でも慎重に点検をしている。
とはいえ、走るたびに工具を取り出して点検するのは面倒なので、アクセスしやすいポケットに、1~2本の簡単なレンチと、レザーマンに代表されるようなマルチツールをひとつ入れている。それらの工具で、車体のボルトに触れて、緩んでいないかを確認するのだ。もちろん、指先で触れても構わない。緩んでいるボルトは、指先で触れるだけでも案外分かるものだ。
慣れたライダーなら、自分のバイクの、どのボルトが緩みやすいのか、すでに把握していると思う。ホイールやハンドル、そしてキャリアなど、車体の端の部分や振動や熱の加わるところだろう。マフラーの取り付けボルトなどが緩みやすい最右翼かもしれない。純正以外のパーツをつけているとさらに緩みやすいので、そこも確認して欲しい。
もし1本でも緩んだボルトを見つけたら、簡単なレンチやレザーマンで締めるのではなく、しっかりした工具を取り出して締めて欲しい。そうしないとボルトをナメてしまい、さらに手間が増えて途方にくれるだろう。
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