
掲載日:2012年01月10日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
それほど多くの荷物を積む必要がある人はほとんどいないので、タンクのサイドバッグは既製品が少ない。そこで旅の途中、露天商で適当なサイズのバッグを2つ購入し、縫い合わせて自作した。その時注意したのは、バッグと燃料キャップが干渉しないようにすること。給油のたびにサイドバッグも外すのは、かなり面倒だからだ。
加工のしやすい素材も考慮にいれて選んだため、柔らかな素材の子供用のバッグを購入したのは問題ないが、大きく 『熊のプーさん』 がプリントされていた。しかし、その図柄により著しい不利益を被った経験はないので心配はいらない。
実際に使ってみると、タンクにボリュームが出るのでロングツアラー然としていて実にカッコいい。エンジンオイルやサラダ油などの液体でも、漏らさずに持ち運ぶことができる。雨の日にひざが濡れにくいとか、転倒時にタンクが傷つくのを防ぐとかのオマケも判明した。
このタンクサイドバッグはかなり便利に感じたので、帰国後の今も愛車に付けて使っている。しかしプーさんではなく、登山用ザックの横に取り付ける用のバッグで自作したものだ。1リットルのペットボトルが縦に入る容量があり、普段はコーヒーをいれたサーモスの保温水筒やウエスを納めてある。
2段重ねの大型のタンクバッグも、インターネットの個人輸入でヨーロッパから取り寄せて愛用している。下の段には使う頻度の低いレインウエアや工具を入れて、上の段を自由に使えるようにしてある。ツーリングでは、おにぎりが潰れないので便利だ。バーナーを入れておいて、休憩でお茶をわかしてもいいだろう。
地図を納めるスペースも大きいので便利なのだが、高さがありすぎるとハンドルに干渉するので邪魔かもしれない。そもそも日本国内のツーリングでは、そこまで大量の荷物を運ぶ必要はない。しかし日帰りツーリングでも、その堂々とした姿から、まるで海外をツーリングしている気分になれるので気に入っている。
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