
掲載日:2011年11月22日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
地図はいい。
特に、壁に貼った世界地図を眺めているだけで、私は今でも日本酒3杯はイケる。見ているうちに行ったことのない未知の国を夢想して、
「地平線を走ってみたいなぁ」
「大陸のくびれた所(パナマ運河・ジブラルタル海峡・スエズ運河など)はどうやって渡るのか」
「きっと地球は巨大な亀に支えられているのだろう」
などと、広い視野で妄想しながら飲む焼酎もお薦めだ。
日本では誰しも最大 2,000km ほど走れば必ず海に突き当たり、どんな方向音痴でもそこで道を間違えたことに気がつく。しかし、海外で道を間違えるとまったく人類が住んでいなかったり、行ってはいけない国境に着いてしまう可能性もある。
「え~、観光なんですが入国できますか?」
などと聞くと、
「貴様! ここは戦場だ。そもそも、我が民族は先祖代々この地に生活し...」
という説明が面倒くさくてドラグノフ突撃銃で撃たれてしまうかもしれない。
このような事態にならないよう、ツーリングに地図を持っていくことは必須だろう。そこでツアラーは、より正確な地図を手に入れることに心血を注ぐことになる。
アフリカでは、タイヤとレストランガイドで有名な、フランスのミシュランが販売している地図を使っていた。アフリカ全土を3部に分けてカバーしている。この地図を使ってみて便利だと思った点は、道路表記を実線や破線、太さや色を違えて20種類ほどに分けてあるところだ。
・2車線以上の全天候通行可能な高速道路
・悪天候には通行不可能な未舗装路
・標識ナシのわだち
という具合である。慣れてくると、地図を見るだけで道の状況が想像できるので計画が立てやすい。
日本のツーリングでは、昭文社のツーリングマップルが適当だと思う。タンクバッグに入る A5 サイズが使いやすい。その場合、見開き2ページ分を走るのに、一般道で1時間かかると考えておくと、無理のないペースでツーリングできると思う。
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