『ウェア屋さんのひとりごと』

シーズンインの準備はお早めに! のつづき

掲載日:2013年02月21日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

暦の上では春だというのに、ここ数日は冷え込みが厳しく、天候も不安定な日が続いていますね。あ、ちなみにこの原稿を書いているのは2月17日ですが、サイトにアップされる頃には暖かくなっているかも…。

さて、春に向けての準備と言っても、人それぞれ車種や排気量、乗り方やキャリアも様々なので、一概に「これとこれ…」と言い切ることもできませんね。言い出しておきながら「難しいな…」と後で気付いたのですが、それはさておき “準備しておいた方が良さそうな物” の選び方についてお話しをしてみましょう。

まずタンスの中から、この先暖かくなったら使う予定のウェアを引っ張り出して、どんな時にコレを使って…といった感じでシミュレーションをしてみましょう。春先だと朝晩は冷えても日中は汗ばむ様な日もありますが、この温度変化に対応できるアイテムは揃っていますか? 以前にも何度か “レイヤリング” いわゆる重ね着についてお話ししてきた様に、冬場は防寒装備のままでも問題ありませんが、春と秋は寒さと暖かさの両方に対する準備が必要です。お勧めスタイルの一例としては一般的な春物ジャケットと、すぐに脱ぎ着できるフリース等のインナージャケット。アンダーシャツは速乾性の高いポリエステル等を使用したものがベストですが、この時期ならコットンでも良いと思います。

ジャケットに関しては、防水タイプならレインパンツを携帯することで、雨対策と寒さ対策の両方を兼ねることができる反面、防水性を維持するためベンチレーション機能に限りがあり、暑さを感じた際の温度調整が難しいという弱点があります。それが「チョットなぁ~」という方は、非防水ジャケットにレインウェアを組み合わせるか、ジャケットが濡れても良ければ “防水インナージャケット” というチョイスもあります。非防水でも表面にテフロン加工を施していれば、短時間の小雨程度なら凌ぐことも可能です。

さて、ここまでお話しした中で「だったら、あんなモノがあればいいな」と思ったら、ショップやメーカーのWEBサイトで、まずは “品定め” からスタートしましょう。スタッフに問い合わせてみるのもひとつの “手” ですが、その際は欲しい回答を得るために、“どんな使い方をするために、どんな製品を探しているか” を、分かる範囲で明確に伝えましょう。ショップのスタッフもメーカーも、どんな使い方をするのか分からないお客さんに、適当な製品をお勧めする訳にもいきませんからね。

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