『ウェア屋さんのひとりごと』

いよいよ秋冬物が出揃ってきました! (つづき)

掲載日:2011年10月13日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

もてぎの日本 GP に続いて間髪入れず全日本岡山ラウンドが開催され、私もレーシングサービスで金曜から日曜の3日間、岡山国際サーキットに行ってました。詳しい結果については割愛しますが、興味のある方は こちら でチェックしてみてください。

さて前回は、最近よく出回ってきた “オールシーズンジャケット” と既存の “ウインタージャケット” の違いや、温度調整の方法等についてお話をしましたが、今回は気にされる方も多い防水機能について軽く触れておきましょう。防水の仕組みについては 『防水についてのおはなし』 をご覧いただくとして、冬場に関して実際の必要性は如何なものでしょう。その昔、多くの若かりし(?)方が季節も天気も問わず夢中でライディングしていた頃、「ウインタージャケットにも防水を」というリクエストが増え、多くのウインタージャケットが防水仕様となりました。今でも “あるにこしたことはない機能” であることは言うまでもありませんが、冬場は雨も少なく、近年では「寒くて雨が降ったら乗らないよ」という方が多くなってきた様です。そのため当社では “着心地の面やコストアップ” というデメリットと引き替えにしてまで “防水” に拘る必要性があるかどうかを見直したところ、実際、デザイン等の諸条件が重なったこともありますが、ここ数年では軽い着心地が得られる非防水のオールシーズンジャケットが高い支持を得ています。

もちろん “防水” であることに関してはメリットも数多くあります。グローブやブーツも防水であることが前提となりますが、雨天時にはレインウェアを羽織る必要が無く、レインパンツを携行するのみで雨対策が可能です。となれば、レインウェアを購入する際には春夏のみを見据えたサイズ選びで良いということにもなりますよね。また、浸水を防ぐ対策が施されていることによって、結果的に防風性の向上に繋がっているとも言えますが、これに関しては非防水仕様でも風対策は充分に考慮していますので、チョットした違い程度と思ってください。

という感じですが、「これ1着あれば何でもOKのオールインワン」を望まれる方や、通勤などで毎日の様に使用する場合は、雨対策の準備時間を短縮することができることもあり、ジャケットが防水であるだけで大変重宝します。逆に、雨天時はレインウェアを着用すると割り切ってしまえば、たまたま気に入ったジャケットが防水仕様だったという以外、敢えてそれを選ぶ必要は無くなるという訳ですね。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索