『ウェア屋さんのひとりごと』

サーキットに行ってみませんか!?(最終回)

掲載日:2011年09月29日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

台風一過、ようやく秋らしい気候になってきましたので、サーキットのネタも今回でひと区切りにしましょう。とは言えこんな季節だからこそ “スポーツの秋” にちなんで、しつこい様ですが、サーキットへ足を運んでみるのもイイと思いますよ。

準備に関しては2回にわたってお話をしてきましたが、サーキットって何が楽しく、走ってみることでどんな “良いこと” があるのでしょう。ご存じの通りサーキットには交差点や信号はもちろん、対向車の存在も無いので、他の交通に対する注意を払う必要はほとんどありません。“ほとんど” と言うことは “全く無い” という訳ではなく、全員が同じ方向に走行していても、ひとりひとりの速度は異なるため、“抜いた、抜かれた” が生じる際にお互いの注意が必要になりますが、逆にそれさえ気を付けていればライディングに集中することが出来るという訳です。

この様に一般道ではあり得ない状況の中で、目の前に迫ってくるコーナーを攻めてみる、ストレートでアクセルを全開にしてみるなど、楽み方は人それぞれですが、コースを走り始めてしまえばスピードや走り方に違いはあるものの、殆どの方はライディングに対して夢中になってしまうでしょう。この “夢中になっている時” が至福の時とも言えるのですが、そうですねぇ…人によっては“時が経つのも忘れて…”という感じでしょうか。それから、“コーナーを攻める” とか “アクセルを全開に” という言葉は少し過激ですが、別に無理をして速く走る必要はありません。もちろん、極端にゆっくり走ると周りとの速度差が大きくなるので危険を伴いますが、怖くない程度、あるいは “チョット怖いトコまで頑張ってみました~” といったペースが程良く楽しめて、転倒などのリスクも少なくてすみます。

冒頭で触れたサーキットを走って “良いこと” ですが、先ほどの “チョット怖いトコ” へのトライが非常に低いリスクでできる一方、もし失敗しても殆どのコーナーでは外側にセーフティーゾーンが設けられています。そのため、一般道の様に縁石やガードレールへの接触は非常に少ないので、ここぞとばかりにライディングテクニックを磨くことができます。また、周回を重ねる=反復練習ができるため、何度もトライ&エラーを繰り返しながら理想のライディングに近付けていくこともできます。

とはいえ、コースアウト=無傷である保証はありませんし、漫然と走っているだけでは技術の向上もありえませんが、まずは難しいことを考えず、“夢中になること” からオートバイに乗る楽しさを広げてもらえたらと思います。あ、ちなみに、自走でサーキットへ行かれる方、帰り道は “一般道” なので周囲に気を付けて節度あるライディングで帰宅してくださいね。

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