「CFMOTO」本格始動! 知らなくてもいい。でも知っていた方が絶対いい!

掲載日:2026年09月14日 フォトTOPICS    

写真・文/小松 男

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バイク業界のトップブランドがひしめく日本。品質・性能面にかけて日本のバイクの右に出る者はいない、そう胡坐をかいていられない時代になるかもしれない。それは近年、グローバルマーケットにおいてメキメキと勢力を拡大させている「CFMOTO」のフラッグシップディーラーがオープンしたのだ。今回は、CFMOTOの本格上陸から見る、今後のバイク業界を考えていきたいと思う。

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2026年9月12日、神奈川県相模原市にオープンした国内初のCFMOTO直営店「CFMOTO 相模原」。圏央道・相模原愛川ICから約10分という好立地に構え、オープン初日からSRシリーズをはじめ国内取扱い全12機種が勢ぞろい。店先に並ぶマシン群が、日本における本格上陸の狼煙を上げている。

すでに海外では一般的な存在となっている「CFMOTO」とは

「CFMOTO(シーエフモト)」を初めて聞いた、というライダーもまだまだ多いだろう。だが、ヨーロッパやアジアのバイクシーンでは、すでに「知らない人はいない」レベルの存在だ。日本ではまだ「中国製=安かろう悪かろう」のイメージが根強いかもしれないが、世界を見渡せば、その認識は完全に過去のものとなっている。

その歴史は1989年、中国・浙江省温州にある小さな部品工房から始まった。創業者の頼国貴氏は父子でオートバイ部品の製造から事業をスタートさせ、1997年には自社初の水冷エンジンを開発。翌1998年には初の二輪車両を発売し、2005年にはATV(全地形対応車)事業にも進出した。2007年にはアメリカに初の海外子会社を設立し、本格的なグローバル展開を開始。

2013年にはKTMの中国における総代理店およびCKD製造パートナーとなり、同社のエンジン開発・製造技術を徹底的に吸収。現在は本社を杭州に置き、世界100カ国以上に4000を超えるディーラーネットワークを展開する、名実ともに国際的なモータースポーツブランドへと成長を遂げている。

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店内のメイン展示スペースに鎮座する「675SR-R」。白と黒のコントラストにアクセントとなるブルーのホイールリムが鮮やかな、CFMOTOのフラッグシップスポーツモデルだ。大型モニターには同車種のイメージ映像が流れ、まさに「世界基準のスポーツバイク」という存在感を放っている。

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鋭利なLEDヘッドライトとその周囲を取り囲むサイドパネルが特徴的な675SR-Rのフロントマスク。675SR-Rも含め、CFMOTOはKISKAとデザイン面で協業関係にあり、優れた造形美と高いパフォーマンスを兼ね備えた一台だ。

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走行風を使い制動装置全体を冷却するカバーが目を引くフロント足まわり。倒立フォークの仕上げやキャリパーのマウント精度など、細部にわたる作り込みの丁寧さがうかがえる。Moto3でのレース経験が、市販車のブレーキシステムにも確実に反映されているのだろう。

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個人的に”いいな”と感じた、リアターンシグナルの造形美。デザイン性と仕上がりの質感が高く、他のモデルにない個性を持つ。日本のレギュレーションに適合させつつも、デザイン性を損なわないエンジニアリングの妙が感じられる。細部まで一貫した高いクオリティがCFMOTOの今を物語る。

そしてCFMOTOの「本気度」を物語るのが、モータースポーツへの積極的な参戦だ。2022年からロードレース世界選手権Moto3クラスに参戦を開始し、2024年シーズンにはCFMOTO Aspar Teamがライダー部門、コンストラクターズ部門、チーム部門の3冠を達成。これは中国メーカーとして初の歴史的快挙となった。さらに2025年にはハードエンデューロ、2026年にはダカール・ラリーといったラリーレイド分野にも進出し、過酷なオフロード環境でマシンの耐久性と性能を鍛えている。

こうしたレース活動で培われた技術は、市販車へとダイレクトにフィードバックされている。実際、現在開発が進められているリッタークラスの新型スーパースポーツ「V4 SR-RR」は、中国製ガソリンエンジン車として初めて時速300kmの壁を破る最高速315.82km/hを記録。もはや「安かろう悪かろう」の中国製バイクとは次元の違う世界に突入しているのだ。

デザイン面でも、先進的で欧州的なスタイリングを打ち出しており、世界最大のモーターサイクルショー「EICMA」では毎年注目を集め、欧州市場でのシェアを急速に拡大させている。ドイツでは2026年1〜7月の新規登録が前年同期比704.8%増という驚異的な成長を記録し、フランスでも81.5%増、アメリカでも48.5%増と、世界のバイク市場が停滞気味な中、CFMOTOだけが突出した躍進を見せている。いま世界が熱視線を送るブランド、それがCFMOTOだ。

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オープンに合わせて発表されたニューモデル「150オーラ」。クラシカルな丸ヘッドライトと流麗なボディラインが特徴のレトロモダン・スクーターだ。白いボディカラーにクロームメッキのアクセントが上品に響き、149.5cc水冷エンジンにTFTメーターやTCSなど最新装備を満載。45万6500円という価格設定も注目だ。

10モデル以上が揃うフラッグシップディーラーの誕生

そんなCFMOTOの日本における本格上陸の象徴となったのが、2026年9月12日に神奈川県相模原市にオープンした国内初の直営店「CFMOTO 相模原」だ。同店はCFMOTOの全モデルを取り扱うエクスクルーシブディーラーとして位置づけられており、日本市場におけるCFMOTOの本気度を象徴する存在となっている。

店舗は圏央道・相模原愛川ICから約10分という好立地にあり、ツーリングスポットとして人気の宮ヶ瀬湖からもアクセスしやすい位置に構える。店内にはスポーツレーシングのSRシリーズ(675SR-R、250SR-S)、アドベンチャーのMTシリーズ(1000MT-X、450MT)、クルーザーのCL-Cシリーズ(450CL-C、250CL-C)、スクーター(150SC、150オーラ)、さらにエントリーブランドであるCF-LITEシリーズなど、国内取扱い全12機種が常時展示されている。125ccから1000ccクラスまで、スーパースポーツからアドベンチャー、クルーザー、スクーターまで、まさにフルラインナップを網羅した「エクスクルーシブディーラー」としての存在感を放っている。

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CFMOTOモーターサイクルジャパン代表取締役・佐藤芳樹氏。元国際A級ライダーという経歴を持つ同氏は、自らテストライドを重ねてCFMOTOのポテンシャルを確信し、2023年から日本での取扱いをスタートさせた。スーツ姿でマイクを握るその眼差しには、日本市場での本格展開への強い覚悟が滲んでいる。

オープンに合わせて発表されたスクーターのニューモデル「150オーラ」も注目だ。レトロモダンなデザインに149.5cc水冷単気筒エンジンを搭載し、最大出力11.8kW、最大トルク14.3Nmを発生。2チャンネルABSにTCS(トラクションコントロール)、アイドリングストップ機構、スマートキー、6.2インチTFTカラーディスプレイ、USB Type-A/Type-Cポートなど、最新の電子装備を満載している。新車価格は45万6500円と、同クラスの欧州・日本製モデルと比較しても非常に競争力の高い設定となっている。

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プレゼンテーションで示された販売目標台数。2026年度200台から始まり、2027年度には600台、そして2028年度には1800台へ。3年で9倍という急成長を見据えたこのグラフは、CFMOTOが日本市場をどれほど本気で捉えているかを如実に示している。野望か、それとも現実味のある計画か。今後の動向から目が離せない。

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「2026 MOTORCYCLES」と題されたスクリーンを前に、CFMOTOの日本市場向けラインアップが一挙に公開された。SR、MT、CL-C、スクーター、CF-LITEシリーズまで、125ccから1000ccクラスを網羅する充実した布陣が示され、日本のマーケットにおいても「選択肢の一つ」として確固たる存在感を示した瞬間だった。

また、同店では国内取扱い全車種の試乗車を用意。店舗周辺の幹線道路をコースとした試乗が可能で、オプションパーツやアパレル品の販売、認証工場の併設により、直営店ならではの迅速なパーツ供給とメンテナンス体制も整えている。全車に2年または走行距離2万4000kmの保証を付帯するなど、日本市場における信頼獲得に向けた体制構築にも本腰を入れている。

なお、日本での正規輸入元であるCFMOTOモーターサイクルジャパン(代表取締役・佐藤芳樹氏)は、元国際A級ライダー。2023年から車両の取扱いを開始し、2024年に正規代理店となって以降、全国に27店舗の契約ディーラーを展開するまでに拡大した。同社が掲げる販売目標は、2026年度に約200台、2027年度には約600台、そして2028年度には約1800台規模へ。3年で約9倍の成長を目指す、その野望の第一歩が「CFMOTO 相模原」のオープンなのだ。

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店頭に並ぶCFMOTOの多様な顔ぶれ。左から鮮やかなブルーのSRシリーズ、重厚なクルーザースタイルのCL-Cシリーズ2台、そしてスタイリッシュなNK。スーパースポーツからアドベンチャー、クルーザー、ネイキッドまで、まさに「CFMOTOにはどもある」ことがわかる。一台一台が個性を放ち、ライダーの心を掴もうとしている。

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先頭に鎮座するのは、250SR-S。ブルーをベースとしながら、ピンクとパープルのグラフィックアクセントが加わったこの仕様はMoto3での三冠を記念した限定モデル。スポーツモデル好きの心を鷲づかみにする攻撃的なスタイリングだ。しかもこのモデルは、片持ちタイプのスイングアームを採用している。

選択の幅が広がるのは素直にうれしいこと。だけど……。

二輪メディア業界では、すでに何年も前からCFMOTOの品質の良さや作り込み、つまり完成度の高さが噂となっていた。実際に試乗したライダーからは「この価格帯でこの装備と走りは異次元」「クセがなく、初心者からベテランまで楽しめる」といった声が多数寄せられている。すでに世界トップレベルの技術やデザインを獲得したCFMOTOのマシンは、「安価な代用品」ではなく、「新たな選択肢」として真っ向から日本・欧州メーカーと競合しうる存在になっている。

それが国内で本格販売されるのは、ユーザー目線で考えると選択の幅が広がることなので、素直に喜ぶべきである。高性能で価格も手頃なバイクが増えることは、とりわけ若年層や入門者にとって大きなメリットだ。バイク市場全体の活性化につながる可能性も十分にある。

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CFMOTOのサブブランド的位置づけとなるCFLITEのモデル、CFLITE250NK。49万5000円(税込)という価格設定は、現在の物価高騰を考えると、かなり頑張っているプライスだと思える。ネイキッドらしいコンパクトなプロポーションに、水冷エンジン、倒立フォークや軽量なフレーム構成で魅力的な一台となっている。

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CFMOTOの発表会の応援に駆け付けたユーチューバー。675SR-Rは元国際A級ライダーである佐藤氏自らが「乗ってみてほしい」と語るだけのことはある完成度。実際に跨ってみると、足つき性やライディングポジションからも扱いやすさが想像できる。

だがしかし、先日お会いした某海外プレミアムブランドの役員が「現在はまだいい。でも10年後にはメーカーの勢力図が変わっていることは十分に考えられる」と話していた。これはCFMOTOのことだけではない。それほど様々なメーカーが驚異的なスピードで力をつけてきているということの裏付けともいえよう。

日本の4大メーカーは大丈夫、そう胡坐をかいている場合ではない。世界のバイク市場は、新たな軸で大きく揺れ動いており、今後のバイクメーカーの動向を注視しておかないと、世界から取り残される可能性もある。誰の味方でもないが、常に切磋琢磨している状況を生み出せれば、バイク業界はよりよく発展するものと信じているし、そうなることを願いたい。

そして私たちライダーにとっては、メーカーの国籍など関係ない。「乗って楽しいか」「自分に合っているか」、それがすべてだ。CFMOTO 相模原で、まずは試乗してみる。そこから始まる「新たな選択肢」の存在を、知っていた方が絶対にいい。

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●CFMOTO相模原
神奈川県相模原市中央区上溝805-17
042-711-4500
https://cfmoto.tokyo/

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