ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん

掲載日:2026年09月09日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/森下 光紹

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さんメイン画像

Vol.43 森 達也(もり たつや)

人生は、生まれた瞬間から挑戦の連続だ
見えない明日に、いつも夢を持って生きるのだ

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像01

彼は67歳になって、始めてバイクの免許を取得した。筆者の高校時代の同級生なので、ここでは森くんと言わせてもらうが、10代の森くんは、当時のF1レーサーだったニキ・ラウダの大ファンだった記憶がある。つまり青年期からかなりのモーター好きだったわけだが、なぜかバイク乗りにはならなかった。

親から引き継いだ印刷会社を長く営んでいたが、デジタル化が進むこのご時世で会社をたたみ、夫婦で愛知県の郊外に引っ越し。その後の人生を考える上で、バイク乗りになることを選んだというのだ。

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像02

手に入れたバイクは、最新型のクロスカブ。110ccのシングルエンジンは、正に熟成を重ねた最高傑作と言っても良いと思うし、この数年原付二種の魅力はおおいに高まってきているので、言わば最高の選択をしたのではないだろうかと思う。

「元々、親父もラビットとかに乗っていて、子供の頃からバイクは身近にあったのだけれども、僕は何だか多趣味で色々なことに手を出して遊んできたから、バイクが一番最後になっただけなのかもしれないなぁ」

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像03

今回、彼の奥様に話を伺うと「今までバイクに乗らなかったのが不思議なくらいなんですよ」という答えが帰ってきた。確かに多趣味。そしてそれはすべてアウトドアで楽しむことばかりだった。

少年時代はどんな感じだったのかと聞くと、「うーん、鉄棒ばっかりやって遊んでいたかなぁ。とにかく外にいることが好きで、それはきっと今でも同じだなぁ」

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像04

乗り物の趣味は、クルマと自転車。特に自転車はマウンテンバイクや折りたたみ式のロードモデル等、楽しみ方を変化させながら乗り継いだし、釣りも好きだから、フィールドに出るためのカヌーも楽しんだ。興味が湧くと徹底的に道具も揃えて打ち込むタイプなのだ。基本的にすべてアウトドアライフだから、キャンプももちろん大好きだ。

近年の引っ越しで、そのほとんどの道具は持って出なかったと笑うが、自転車は好きで止められないようだし、クルマは現行スポーツモデルのトヨタハチロクに乗り換えた。つまり彼は、65歳を過ぎても、まるで大人しくはなっていないのである。

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像05

「バイクはね、随分前から乗ってみたいなぁとは思っていたわけだよ。でも大きなバイクに興味があるわけではなくて、自分の等身大というか、時々遊ぶのにちょうど良い原付二種に注目し始めたんだよね。年齢も年齢だから、体力的にも無理するつもりが無いというか、それこそ健康維持やボケ防止にもバイクって良さそうな気がするじゃない」

そのとおりである。僕は年上バイク乗りの人にボケを感じたことが一度もないし、自分自身でも健康維持のために生涯バイク乗りでありたいと常々思っている。つまり森くんの考察は実に正しいのだ。そして彼は数カ月前に、数多くのバイクを趣味で所有する友人宅へ足を運び、偶然筆者もその場に居合わせたことで、いよいよバイクの免許取得に向かって進むことになったのだった。

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像06

「教習所に行って、原付二種の免許だけ欲しいと言うと、なんだか教習車が古すぎて難色を示されたのね。それに教習料金も実はあまり変わらないというから、普通二輪免許のコースを選ぶことにしたんだ。別に中型のバイクが乗りたいわけではないのだけれど、まぁ、資格があるのは良いかもしれないとも思ったからさ」

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像07

お目当てのクロスカブは、免許を取得する前に購入済みだった。走行距離の極めて少ない中古車で、まずトラブルを起こすこともない、ほぼ新車。大きなショップでの購入だから、アフターケアも万全だった。そして、彼はこの夏、いよいよライダーデビューを果たすことになったのだ。

「ヘルメットやライディングウェア等も全部購入しなくちゃいけないから、そこそこお金がかかったけれども、走ってみて驚いたのが燃費だね。普通にクルマと同じ速度でストレスなく走っているのに、1リッターのガソリンで70キロ以上走る。これは凄いや!全然お金がかからなくて、どんどん遠くに行けるじゃんって、びっくりしちゃったよ。まだ初心者だからビビリながら走っているけれども、初心者に優しいバイクだからすぐに慣れてきた。本当に買って良かったなぁって、思うよ」

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像08

取材日は彼の家の周りを走ってもらいながら撮影したのだが、もうライディングに不安はまったく感じない。小さな小道へ分け入ったりUターンをして方向を変える動作も、完璧だった。元々外で遊んでばかりの人物なのだし自転車のスペシャリストだから、体幹がしっかりしていてライディングスキルが高い。その上、このクロスカブが誠に良く出来ているのである。

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像09

彼の家は愛知県の北端、木曽川を超えればすぐに岐阜県という場所だが、山の中を遊び回るには最高の環境である。それは自転車でも釣りでもカヌーでも遊んできた彼が選んだテリトリーなのだから、納得の場所だし、バイクで遊ぶのにも最高のフィールドであることも間違いない。岐阜県や長野県にはクルマでは行きにくいがバイクでならば容易に到達できる秘境も多いから、さっそく彼の脳裏には、その探索が計画されているようだった。やっぱり遊びの天才なのだ。

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像10

走り出した途端にワクワクしてくる乗り物。それがバイクの本質だ。ライダーデビューはいつでも構わない。そして、その走り出した時のワクワク感が忘れられないから、止められなくなってしまうのだ。

明日はどこに行こうか。前を向いて走り出した瞬間から小さな冒険は始まっている。行く先々で出会う出来事が多ければ多いほど、バイクライディングの魅力はどんどん大きくなっていく。旅も良い、秘境巡りも良い。メンテナンスだって楽しいし、時にはイベントに参加したり、レースやラリーに出てみたり。楽しみ方は無限大だ。

ライダーインタビュー【モーターサイクル・ザン・パラダイス Vol.43】森 達也さん画像11

森くんのクロスカブは、様々な楽しみ方を実践できる優れたバイク。これからきっと彼の良き相棒になり、多くの出来事を共有することになる。しかし、僕らはもう若くはないのだから、無理は禁物。調子に乗りすぎないよう気を付けながら、出来る限り長く楽しもうではないか。

ライター プロフィール
森下 光紹(モリヤン)
旅好き野宿好きで日本全国を走り回り、もう足を踏み入れていないエリアがほとんど残っていないと笑う。とにかくバイクで行かないと気が済まないから、モンゴルとカザフスタンの国境まで気の合う友人と行ってしまったこともある。乗って行くバイクはいつの時代もポンコツで、メンテも得意な自称ポンコツ大魔神。本業はカメラマンで、人生行く先々のどんなシーンでも写真に収めるのがライフワークのひとつ。その人生訓は「我が生命は水が如き」という。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

愛車を売却して乗換しませんか?

2つの売却方法から選択可能!

方法1.オークション

出品前買取相場が分かる!
3000社の中から最高入札店のみとやり取りで完結。

方法2.買取一括査定

業界最大級の加盟店数!
最大12社一括査定
愛車が高く売れるチャンス

メーカー

郵便番号

タグで検索