掲載日:2025年04月21日 フォトTOPICS
取材協力/ロイヤルエンフィールド 写真・文/小松 男
普通自動二輪免許で乗ることができる350シリーズの大ヒットにより日本国内でも一気に認知度が高まった『ロイヤルエンフィールド』。昨年もショットガン650やフルモデルチェンジを果たしたヒマラヤなど矢継ぎ早にニューモデルをリリースし、今期は注目のスクランブラーモデル、ベア650の販売がスタート。
今年も2025年4月9日、10日の二日間に渡り大磯ロングビーチ特設会場で開催された第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会でのロイヤルエンフィールドブースの様子をここで紹介していこう。目が離すことができないほどの勢いに乗るロイヤルエンフィールドのラインアップの中からニューCLASSIC350の試乗インプレッションもあわせてお伝えする。
ロイヤルエンフィールドのブースには定番モデルから最新機種となるベア650まで数多くの車両が取り揃えられた。カスタムシーンも盛り上がりを見せており、輸入ブランドの中でも注目株となっている。
カリフォルニア砂漠で開催されていた競技ビッグベア・ランにインスパイアし誕生した最新モデル、ベア650。60年代当時の車両を連想させるスクランブラースタイルで、かなり纏まりの良いデザインとなっている。
ロイヤルエンフィールドブームに火がつく決定打となったのがメテオ350。実はこのクラスでの王道派クルーザーモデルは現在少なく、牧歌的なフィーリングを味わえるシングルエンジンとの相性も良い。
第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会にて試乗したCLASSIC350の兄貴分にあたるCLASSIC650も実は登場を控えており参考展示されていた。今秋ごろ国内でもデリバリーが始まることを期待する。
私もそうなのだが、昔からロイヤルエンフィールドのことを知っている方は、BULLET350こそロイヤルエンフィールドの真打ちと思っていることが多い。全体的なバランスに優れており、扱いやすさに魅力を感じる。
昨シーズンフレーム、エンジン、足まわりとすべてにおいて新しくされフルモデルチェンジを果たした現行ヒマラヤ。優しい乗り味で走破性も高く、林道ライダーなどからも支持されている。派生モデルがでるか!?
ロイヤルエンフィールドの歴史上にその名を残す名機としても知られる1950年に登場したモデル、G2から今にその血脈を繋げているCLASSIC350。そのデザインはすでに完成しているものであり、クラシックモデル好きはもちろん、老若男女問わず愛される佇まいとなっている。
先だってモデルチェンジが図られた現行モデルでは、ヘッドライトのLED化、USB-Cソケット、調整式レバー、簡易ナビシステムであるトリッパーやシフトインジケーターの標準装備などが行われている。
これまでにもCLASSIC350にはしばしば触れているのだが、乗るたびに”良いバイクだ”と思わずにはいられない。まずロングストローク仕様のシングルエンジンは、絶対的なパワーこそ持ち合わせてはいないが、トルクがあり日常的に使うには必要にして十分なパフォーマンスがある。むしろ非力なところに味わいを感じるのはロイヤルエンフィールドならではの魅力と言えよう。
ハンドリングに関しても非常にニュートラルで、日本のワインディングロードにもマッチしている。ブレーキのタッチまでもクラシックな感じであるが効きは悪くない。本格派、ではなくこれぞ本物のクラシックなのである。CLASSIC350とどこまでも走り続けたくなる。そんな気持ちにさせてくれる良い相棒となってくれるに違いない。
メテオ350、ハンター350、ブリット350などと共通の空冷シングルエンジン。低回転域から粘りがあるトルクがあり扱いやすい。パフォーマンス云々ではなくテイスティ路線と考えればこの設定もうなずける。
CLASSIC350はジェントルマンのためのモーターサイクルだ。シフトチェンジレバーもシーソーペダルを採用することで革靴でもつま先部分を損傷させずに済む。英国をルーツに持つロイヤルエンフィールドらしい計らい。
ヘッドライトケース、フォークトップカバーなどが一体となったメーターパネル。スピードメーターの下にある液晶部分にシフトインジケーターがあるほか、その右隣にはトリッパーが装備される。
スチール製のロングフェンダーがとても恰好よく目に映る足まわり。ブレーキはタッチこそクラシックモデル的なものだが、制動力は悪くない。ハンドリングもしっとりしており気持ちよく走ることができる。
ヘッドライトがLED化されたのも新型CLASSIC350のポイント。そのヘッドライトの左右に配置されるパイロットランプはタイガーアイと呼ばれる伝統装備。スクリーンはオプションで、防風効果が高い。
オプションのサイドケース。右側しか用意されていないというのも興味深く、パッセンジャーが横乗りする文化のあるインドで生産されているためだと推測。もちろん民族衣装の巻き込みを防ぐサリーガードは標準装備。
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