掲載日:2024年07月24日 フォトTOPICS
取材協力/ポラリスジャパン インディアン モーターサイクル
写真・文/小松 男
オープンエアエリアも備えた会場で行われた新型スカウトのジャパンプレミア。モーターサイクルジャーナリストやメディア関係者だけでなくタレント、ユーチューバーなど多くの人々が参加し賑わいを見せた。
北米大陸で生まれ育ったインディアンは、現在では様々なモデルをラインアップしているが、どれもワイルドなスタイリングで纏められており、なおかつエキサイティングな乗り味を楽しめる。ミドルクルーザーのスカウトシリーズは、インディアンの中でも中核を担う重要なモデルだ。そのスカウトが約10年ぶりのフルモデルチェンジが行われ登場。先だってジャパンプレミアが開催された。
しかもジャパンプレミアには新型スカウトのハイライトを伝えるべく本国アメリカから代表のグラント・べスター氏、デザインディレクターのオラ・ステネガルド氏、プロダクトマネージャーを務めるカイル・ゴーデ氏というボードメンバーがそろって来日するという力の入れようだ。
今回のモデルチェンジでは、フレームからエンジン、足まわりまですべて一新されている上に、クラシック、ボバー、スポーツ、スーパー・スカウト、101スカウトの5バージョンを一挙に展開! 中でもフラッグシップとなる101スカウトは、1920年に登場した初代スカウトのスペシャルモデルをオマージュし開発がなされており、シリーズ最大パフォーマンスを発揮するエンジン、強化されたサスペンションやブレーキなど贅沢に仕上げられた一台となっている。
1920年代に登場した101スカウトは時速101マイルという最高速度に由来しており、スペシャルモデルとして歴史に名を残している。その101スカウトの名称を今に蘇らせた一台がこのニューインディアン『101スカウト』だ。車両価格は268万円。
101スカウトは111馬力を発生させる1250ccVツインエンジンを搭載。フロントの足まわりはダブルディスクブレーキと倒立フォークで固めている。
タンク別体式リアサス、ガンファイターシート、コントラストカットライザー、タッチ式液晶ディスプレイなどなど、フラッグシップモデルの101スカウトは装備も走りも一級品!
インディアン・スカウトの歴史は1920年に初代モデルが誕生してから今日まで続く。従来モデルは2014年に登場したもので、ちょうど10年のインターバルを経てニューモデルへと進化した。
スタイリングを見てもらえればその違いは歴然だと思うが、何よりもエンジンのデザイン、フレームワークからして大きく印象に変化がつけられており、よりアメリカンモーターサイクルの象徴的な雰囲気となっている。
スピードプラスと名付けられた新型エンジンは1250cc水冷Vツインとしており、エンジンの高さを抑えるためにストローク長はそのままボアアップし排気量を増やしており、最高出力は111馬力、最大トルクは109Nmとなっている。
従来モデルではメインフレームがアルミだったのに対し、今回はメインフレームをスチールにリアフレームをアルミとしている。これによりカスタマイズの自由度が高まっている。カスタムのしやすさという点に注目してみると、ハンドルライザーやシートなどの純正カスタマイズパーツを用いることで、なんと30通りものライディングポジションを設定することが可能とのこと。
一挙に5モデルを発表したが、まだ控えているモデル(スカウト)もあるとのこと。全世界で販売されているインディアンの中で40%を占めているというスカウト、新型スカウトはさらなる飛躍を遂げること間違いなし。
2024年8月3日(土)~4日(日)の期間、全国のインディアン・モーターサイクル正規ディーラーで、新型スカウトの全国一斉試乗会を開催するぞ。試乗可能なモデルはディーラーによって異なるので、最寄りのディーラーにご確認を!
インディアン・モーターサイクルのトップ、グラント・べスター氏。インディアンにはさらなるコミュティの拡大が必要で、それをニュースカウトが牽引すると意気込みを語ってくれた。
日本のカスタムシーンにも深く精通しているチーフデザイナーのオラ・ステネガルド氏。ニュースカウトのデザインは40~60年代のビンテージカーを意識しており、なだらかで美しいラインに仕上げたということだ。
プロダクトマネージャーを務めるカイル・ゴーデ氏。パフォーマンスを引き上げるのは当たり前、それと合わせメンテナンス性を向上させたり、フラットな特性とすることでパワーを引き出しやすくするなど、総合的に改良していると話してくれた。
『スカウト・ボバー』はロー&ロングの美しいシルエットが魅力的。迫力のあるヘッドライトナセルからタンク、シート、リアアクスルに掛けて流れるような美しいボディライン。チョップドフェンダーやショートサスペンションなど低く構えたシルエットにもうメロメロ。車両価格196万円~。
防風効果の高い大型ウインドシールドや大型サドルバッグなどでツーリング性能を引き上げたパッケージングとされた『スーパー・スカウト』。パッセンジャーシートが標準装備となっておりタンデムでも快適なロングツーリングも楽しめる北米大陸横断仕様だ。車両価格241万円。
『スカウト・クラシック』はその名が示すように、クラシックインディアンを連想させるボディカラーやワイヤースポークホイールでまとめ、100年以上にもなるインディアンの歴史を今の世に受け継ぐトラディショナルな存在であることをしっかりと示す存在となっている。車両価格201万円~。
小ぶりなフェアリングや6インチライザー、バーエンドミラーなどから従来モデルにあったスカウトローグの血統を感じさせてくれる『スポーツ・スカウト』。クラブスタイル的なストリート映えする一台であり躍動感溢れるアグレッシブな走りを楽しめそうだ。車両価格202万円~。
世界中の愛好家から史上最高の一台とも言われ、インディアンの長い歴史に名を残す1928年式の101スカウト。今回のニュースカウトジャパンプレミアでは、そのオリジナルモデルが新型101スカウトと並べて展示されていた。
本国アメリカにて開催された試乗会に参加されたジャーナリスト、松井勉氏と河野正士氏のトークセッションも開催。ガンガン走り倒すコースが設定されており、ニュースカウトが持つ高いパフォーマンスの感触を得たと話してくれた。
イベントではインディアンのロゴがバンズに焼かれたハンバーガーのフードサービスが提供された。アメリカンブラインドと言えばやっぱりハンバーガーがド定番!
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