【ミラノモーターサイクルショー2022(EICMA2022)レポート】ホンダのトランザルプやCL500、カワサキのEVバイクなど話題の国産車を紹介

掲載日:2023年01月06日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/河野 正士

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アドベンチャーモデルからEVおよびHEVモデルまで

EICMAは欧州や東南アジア、北米を主戦場とする日本車メーカーにとっても、新型車や最新技術を発表する場として重要なモーターサイクルショーとなっている。毎年、8〜9月頃より翌年モデルの情報やスパイショットが出始め、11月に行われるEICMAで事前に発表した新型車の実車が初お披露目されたり、このEICMA会場で世界初公開されたり。そして年明けとともに翌年のバイクシーズンが幕を開けるというわけだ。

欧州自体も大きな二輪市場となっているが、東南アジアもいまや世界的に強い影響力を持つ巨大な市場となっている。距離的にも近いEICMAは、その東南アジア市場からも注目を集めている一大イベントなのだ。日本メーカーは、欧州はもちろん、東南アジアでの存在感を高め、シェア拡大を狙い、EICMAに重きを置いているというわけだ。ここではそんな、日本メーカーが発表および展示した最新モデルを紹介する。

ホンダ XL750 Transalp

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出る出ると噂をされていたトランザルプが、EICMA会場で初お披露目された。また会場のホンダブースには、初代モデルとなる、1986年に発表されたトランザルプ600Vが、新型「XL750トランザルプ」と並んで展示されていた。新旧のトランザルプが並ぶと、新型トランザルプが旧トランザルプから、いかにアドベンチャーのDNAを引き継いでいるかがよく分かる。ダカールで活躍したラリーマシン/NRX750からフィードバックを受けたトランザルプ600Vは、ホンダ初の市販アドベンチャーバイクであり、そのダカールのDNAは、その後アフリカツインへと受け継がれていくのだ。また会場にはメインカラーのトリコロールとは違うカラーのマットブラックや、ボディプロテクターやパニア&トップケースを装着したアクセサリー装着車なども展示されていた。
(ホンダのEICMA出展モデルの詳細はこちらから)

ホンダ CL500

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レブルをベースにしたスクランブラーモデルと聞いて、ちょっと??となったが、実車は予想以上にスクランブラーしていた「CL500」。前後足周りの延長に留まらず、燃料タンクなど外装類をうまく新作してスクランブラー感を強めている。アップライトなポジションとスリムなボディとが相まって、軽快なスタンダードスポーツバイクとして、その存在感を発揮しそうだ。

ホンダ レブル1100T

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アメリカで人気のバガー・カテゴリーに参入するための新型車が「ホンダ・レブル1100T」だ。バガーマシンと言えば、ハーレーダビッドソンやインディアンがしのぎを削るカテゴリー。排気量は1800ccを越えるモデルもあり、そのエンジンやフレームレイアウト特長を活かしたモデル展開を行っている。その中にあってレブル1100Tの排気量は決して優位とは言えないが、車体がコンパクトであり、またレブル1100で定評がある、クラッチ操作を必要としないDCTなどを組み合わせ、ホンダ独自のイージーライディングをアピールすると考えられる。またツアラーでありながら、パフォーマンス系のパーツでカスタムを楽しむのがバガー・モデルたちだが、ホンダがこのレブル1100Tを使って、どのようなバガーシーンを造り上げるか楽しみだ。

ホンダ CB750ホーネット

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EICMAの約1ヶ月前にドイツ・ケルンで開催されたモーターサイクルショー/インターモトで発表された「ホンダCB750ホーネット」。会場には、カラーバリエーションとともに、2000年モデルのホーネット600も展示された。フルカウルを装着したCBR600Fの並列4気筒エンジンを使い、クラシック路線とは違う、モダンネイキットという位置づけで登場したホーネット600は、欧州で大人気となった。新型「ホンダCB750ホーネット」は、新型トランザルプとエンジンやフレームと言った車体プラットフォームを共有。しかし初代ホーネットで造り上げた、モダンで車体を操る楽しさに溢れたモデルコンセプトを継承しているといえる。

ホンダ ダックス125

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「ホンダ・ダックス125」をはじめとする、ホンダの新しい125ccファンビークルたちは欧州でも人気だ。会場にはダックスのほか「モンキー125」「グロム」「スーパーカブC125」なども展示された。どの車両もつねに跨がり待ちのライダーがならび、またそのライダーたちの年齢や性別も幅が広い。ホンダ・ファンビークルの魅力は、世界中に広がっている。

ホンダ EM1e:

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ホンダは2023年の夏を目処に、電動スクーター「ホンダEM1e:」を欧州で市場投入することを発表した。ホンダは電動バイクの販売を、日本国内の法人販売に限定していることから、「ホンダEM1e:」の発表は欧州で初の電動バイク販売であり、また初の一般顧客向けの電動バイク販売になる。シート下にホンダモバイルバッテリーパック1個を収納すること、またリアにホイールインモーターを採用することから、車体は軽量スリムでコンパクト。おそらく欧州のモペット免許カテゴリーに属すると予想され、それによって若いユーザーの移動手段としての地位確立を狙っている。

ホンダ フォルツァ125/350

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排気量の異なる「ホンダ・フォルツァ125/350」だが、同じ車体を持つ両車。兄弟モデルであるフォルツァ750からインスパイアされた新しいフロントカウルのデザインを採用した。350ccスクーターとしてはコンパクトに感じるボディも、125ccスクーターにとっては威風堂々としたスタイルで、クラスを超えたラグジュアリー感を感じることができる。

カワサキ カーボンニュートラル実現に向けた取り組み

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カワサキは、すでに日本で公開している「HEV(ハイブリッド)モーターサイクル」のプロトタイプを欧州で初めて展示、また「Z/ネイキッドタイプ」および「Ninja/フルカウルタイプ」と名付けた電動バイクのプロトタイプも展示。電動バイクについては2023年に、HEVについては2024年を目処に市場投入することも発表するとともに、開発中の水素エンジンも公開し、2030年代の実用化を目指すと発表した。カワサキは2019年にもEVバイクのプロトタイプを展示。大いに話題となった。その後カワサキはEICMA会場で電動およびハイブリッドのプロトタイプを発表しながら、カーボンニュートラル実現に向けたプロダクトを順次発表する予定だった。しかし感染症拡大によるパンデミックによってスケジュール変更を余儀なくされ、2022年での一斉公開となったという。電化への移行が大きな課題となる二輪市場において、BEV(バッテリーのみで動く乗り物)以外の選択肢を指し示すのが目的だったという。
(カワサキのEICMA出展モデルの詳細はこちらから)

カワサキ ニンジャH2 SX

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2023年モデルの「カワサキ ニンジャH2 SX」もアンベールされた。昨年、ミリ波レーダーを採用したボッシュ製ARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)を搭載したことでACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など、ライダー支援の電子制御システムを搭載したニンジャH2SXを発表。それに加え、新型H2SXでは、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動的に切り換えるオートハイビーム機能を搭載した。

カワサキ Zシリーズ

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欧州で人気が高いカワサキのスポーツネイキッドシリーズ/Zも、各排気量で新色が発表。注目を集めていた。

カワサキ 劇車展示

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2022年夏に公開された映画「トップガン マーベリック」に登場したGPZ900RとニンジャH2カーボンも展示された。恐らく映画会社との契約で映画名などをカワサキが使用することができないために、苦肉の策として、映画をイメージさせる特別製作のパネルを背景にマシンが展示されたと考えられる。

カワサキ Z650RSカスタム

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イタリアのカスタムファクトリー/OVERDRIVE CUSTOMSが製作したZ650RSベースのカスタムマシン。スタンダードのメインフレームと燃料タンクをベースに、シートレール&シートカウル周りを変更し、フラットトラックスタイルを造り上げている。

スズキ Vストローム800DE

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新設計の並列2気筒エンジンを搭載しながら、Vストロームのモデル名を継承した新型アドベンチャーモデル「スズキ Vストローム800DE」。スズキが長く、アドベンチャーモデルの代名詞として使用してきたVストロームというモデル名を、エンジン形式が変わっても継承していくという覚悟の表れだ。また近年アドベンチャーモデルのトレンドはアンダー1000ccへと移行していることから、そこで戦える新しいプラットフォームが必要だったことも、この新型Vストローム800DEの登場の理由のひとつと考えられる。そしてそのスズキの新型アドベンチャーは、2019年のEICMAで発表された、1980年代にスズキがダカールを戦ったときのマシンDR750Sのスタイルングを強く意識したVストローム1050XTにも似た、ビークカウルをアレンジして採用している。
(スズキのEICMA出展モデルの詳細はこちらから)

スズキ GSX-8S

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Vストローム800DEと同じエンジン&フレームを採用したネイキッドモデルが「スズキ GSX-8S」だ。これまでスズキは、ネオクラシックなSVシリーズや、スーパースポーツのエンジンを使用したスポーツネイキッドのGSX-Sシリーズというネイキッドモデルを有していた。そこにあらたに加わったのが並列2気筒エンジンを搭載したGSX-8Sだ。ヘッドライト周りの縦眼2灯のヘッドライトやエッジの効いたサイドシルエットなど、GSX-S1000から受け継いだデザインディテールを採用しながら、タンク周りはSVシリーズを彷彿とさせるような、丸みを帯びたデザインが採用され、それはスズキの新しいネイキッドモデルのデザインアプローチ、さらには並列2気筒エンジンを使った新しいスポーツネイキッドフィーリングの構築とも考えられる。

ヤマハ トレーサー9GT+

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欧州、とくにイタリアにおけるトレーサー9の人気は絶大だ。トレーサー9は、ベースモデルのMT-09とともに、2021年モデルでフルモデルチェンジを受けたが、その主たるアップグレードはトレーサー9シリーズのためにあったと言っても過言では無い。その人気シリーズをさらにバージョンアップしたのが新型「ヤマハ トレーサー9GT+」だ。ヤマハとして初めて、ミリ波レーダーを搭載。そこで得たデータを元にACC(アダプティブクルーズコントロール)や前後配分を調整しながら自動でブレーキ力をアシストする新型UBS(ユニファイドブレーキシステム)など、最新の電子制御技術をインプット。アンダー1000ccのアドベンチャーモデル興隆のきっかけを造ったモデルは、さらなる進化を果たした。

ヤマハ NMAX300 MAX300 Tech MAX

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欧州ビッグスクーターのベンチマークとも言えるほどの人気を誇る「ヤマハXMAX300」がモデルチェンジ。同時により豪華な装備を採用した写真の「ヤマハXMAX300 Tech MAX(テックマックス)」も発表した。XMAX300は、プラットフォームはそのままに、スタイリングや操作系を一新。Tech MAXはナビ機能やスマートフォンとの連携を強めた4.2インチのフルカラーディスプレイに、3.2インチのLCDスピードメーターという2画面のコクピットを採用した。

ヤマハ NIKKEN GT

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ヤマハ NIKKEN GT」も新しくなった。エンジンは、先に排気量をアップするなどしてアップグレードした、MT-09やトレーサー9GTに採用された排気量890cc並列3気筒を搭載。そのエンジンをベースに、クランク重量を増大させた。また7インチの大型フルカラーディスプレイを搭載するとともに、上下7cmの範囲で調整可能なアジャスタブルスクリーンも装備した。それらによって、外観こそ大きな変化はないが、ダッシュボード周りのデザインが大きく変更されている。

ヤマハ テネレ700ワールドレイド

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2022年春に欧州向けに発表された「ヤマハ テネレ700ワールドレイド」も展示された。テネレ700をベースにより強靱な前後サスペンションや、総容量23リットルのデュアル燃料タンクをあらたに装備。2023年モデルからテネレ700にも標準装備される5インチTFTカラーディスプレイも搭載する。またそのテネレシリーズの周りには、2022年にイタリア/エンデューロレースのレジェンド、アレッサンドロ・ボットゥーリが駆り、チュニジア・デザート・チャレンジに出場したテネレ700ワールドレイドをベースにしたラリーマシン(ゼッケン101)や、ヤマハのアドベンチャーレース系のファクトリーライダー、ポル・タレスが駆りレッドブル・ルーマニアアックスに参戦したテネレ700ベースのレーリングマシン(ゼッケン322)も展示された。

ヤマハ YZF-R125

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「ヤマハ YZF-R125」もマイナーチェンジを受けた。最高峰モデルR1から受け継ぐ、最新RシリーズのデザインDNAを受け継ぎモノアイのLEDヘッドライトと、R7から継承したLEDポジションライトを採用。R1から受け継いだ、肉抜きされたトップブリッジや5インチTFTカラーディスプレイ、クイックシフターも装備した。

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