【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、 念願のアメリカンガレージライフを叶える

掲載日:2020年07月20日 フォトTOPICS    

写真・文/小松 男
※この記事はGARAGE LIFE American07号(ネコ・パブリッシング発行)にて掲載したものを再編集しています。

この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。バイクブロスマガジンズでは「新型コロナに負けるな!」というコンセプトにより、パソコンやスマホを使い自宅で楽しめる記事として、バイクのガレージライフを楽しむオーナーインタビューをご紹介。憧れのガレージライフに夢を馳せていただければと思います。
【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるのメイン画像

山梨県 本間邸

長年勤めてきた会社を辞職し、以前より付き合いのあったヴィンテージハーレーショップで働き始めた施主。それは同時に横浜から山梨へと移住する機会であり、新天地での暮らしで求めたのは理想のアメリカンガレージのある生活でもあった。

鉄の塊とも呼べる愛機を木のぬくもりで包み込む

人生にはふとした時に転機が訪れることがある。それは大なり小なりそれぞれだが、見知らぬ土地に移住するというのは、一般的に考えれば大きな事柄だ。今回取材させていただいた本間さんは長年勤め、あと数年で定年と言うところだった大手企業を退社し、ヴィンテージハーレーを中心に取り扱う「マイパフォーマンス」へ入社、それと同時に山梨へ移住したと言う。そのタイミングを機に「グリーンベル」のガレージを建てたのだ。

「以前は横浜に住んでいました。現在働いているマイパフォーマンスも当時は横浜にあり、数台のハーレーを購入しており客として通う関係だったのですが、実は数年前に妻が働き始めていました。アメリカから多くのハーレーを輸入するため、それまで通関会社に勤めていた妻のスキルがそのまま役立ったのです。それから数年が経ちマイパフォーマンスが横浜から山梨へと移転することになったのです。横浜の家は購入したもので住み心地も良かったので、当初私が定年するまで山梨と横浜で別々に生活することも考えたのですが、マイパフォーマンスの社長から一緒に働こうとオファーをいただき、山梨に移住することにしました」と、本間さんは話す。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像01

クルマを動かさないでもバイクの出し入れができるように、 ガレージの間口は広めに設定されている。ガレージドアは金剛産業のオーバーヘッドタイプが使われている。

山梨へ移り住むことを決めた本間さんご夫婦は、不動産サイトなどで目ぼしい中古物件をセレクト、実際に5件ほど内覧に回ったそうだが、最初に見たのが現在の家だった。決め手となったのは敷地が元々二区画分の広さであり100坪というゆとりを持った土地だということだった。

「以前から複数台あるハーレーと、ショップから仕上がってくることになっていたコルベットが入るガレージを建てたいと考えていたので、現在の土地はほぼ即決でした。家は中古ですが程度が良く、ほぼ手を付けずに使えるものだったので、その分ガレージへコストを掛けることができました。ガレージはアメリカンスタイルのものを色々と探しました。イベントに出店しているブランドやネット、雑誌などもチェックして、その中でグリーンベルの展示場に足を運んだのです。展示場には様々なタイプのガレージが建ち並んでおり、ガレージのイメージが想い描きやすかったですし、何よりも木のぬくもりが感じられるガレージというのが決め手でした」。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像02

家のリビングとガレージが繋げられており、その部分がバースペースとして利用されている。天窓が設置されているためとても明るい。

ガレージにはC3コルベットと4台のハーレーが悠々と収められており、ロフトも設けられているためかなり広々とした印象を受ける。ガレージと家はバースペースを介し繋げられているのもポイントだ。なお、家の前にも広々としたカースペースが用意されており、奥様が普段使用するコペンやハイエース、そしてポルシェなどが置かれているが、ポルシェもガレージ内に収めるために、今夏は奥行長を伸ばすことになっている。

「家とガレージは別棟だったのですが、工務店にお願いし繋げてバースペースとしました。ロフトからガレージを見下ろすのが好きなのですが、ロフトそのものは思っていたよりも広く、もっと“隠れ家”的な雰囲気が欲しいので、ロフト部分にさらにロフトを造ってしまうことも考えています」と話す本間さん。ガレージの仕上げはほぼDIYで行っており、手先を使った作業が得意なのだと言うことが伝わってくる。

横浜で生活していた時には外で飲み歩く頻度も高かったそうだが、現在はガレージ内でアルコールを楽しんだり、仲間がガレージに集まるような生活スタイルへと変化したそうだ。憧れていたガレージライフはまだ始まったばかり、好きなバイクに囲まれ、周辺はツーリングにも最適な絶好のロケーションという新天地で、これからさらに楽しい時間が待ち構えている。

ガレージングに終わりはなく進化し続けてゆく

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像03

左_ガレージの天井が高く設定されており、ロフトを設けたことでガレージ内を見下ろすことができる。この俯瞰した眺めがお気に入りだと本間さんは話してくれた。右上_想像していたよりも広々とした間取りとなったというロフト。イメージしていた隠れ家的雰囲気を楽しむために、ロフトフロアにさらに中2階を設置することも考えているとか。右下_ガレージ左に建つ住居と、ツライチで建てられたガレージ。ただそのために、奥行きが足りずポルシェが収まらない。ガレージ後方を延長することで対応することにしている。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像04

照明やシーリングファンのセレクトから設置まで、DIYで行ったというガレージ内。自分の手を使うことでより一層の愛着が湧く。棚はガレージの廃材を利用している。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像05

左_もっぱら家呑み(ガレージ呑み)が多くなったという本間さんご夫婦。好きなバイクやクルマを眺めながら嗜むアルコールは格別だろう。右_好きが高じて揃ってマイパフォーマンスのスタッフとなった本間さんご夫婦。趣味と実益を兼ねるとはこういうことを指すのだろう。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像06

左_ロフトに置かれたショーケースは、以前マイパフォーマンスで使われていたものを譲り受けたもの。ガレージ内のディスプレイにとてもマッチン グが良い。左上_天井が高いためシーリングファンは必須。自分で探し自分で設置したものだ。左下_これまで購入してきたレザージャケットや、交換して使っていないパーツなどは、ガレージの壁にディスプレイされている。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】山梨県への移住を機会に、念願のアメリカンガレージライフを叶えるの画像07

左_家からクルマで10分ほどの場所にあるマイパフォーマンス。以前の横浜の店舗よりも大きくなっている。右上_ビンテージハーレーを中心に数百台のバイクを取り揃えている店内。移転に際しすべてのスタッフが山梨へと移住した。右下_マイパフォーマンス 山梨県中巨摩郡昭和町河西624-9 phone/055-244-8200

■PLANNING DATA
所在地●山梨県
ガレージ面積●50m²
構造●2×4工法
外壁仕上げ●サイディング
内装仕上げ●木材あらわし
竣工●2017年9月

■OWNER'S CHECK
●一番気にいっているところは?
ロフトやバーカウンターなどのユーティリティスペース。
●ちょっと失敗したところは?
奥行をもう少し設定しておけばよかった。
●次の夢はなんですか?
ハーレーサイドカーも手に入れたい。
●読者へのアドバイスを!
使い方や自分の好みに合ったガレージを、しっかりと探した方が良いです。

設計・施工
株式会社グリーンベル
長野県諏訪郡富士見町富士見11901-1
phone/0266-75-2211
ライター プロフィール
小松 男
BMWバイクス/DUCATIバイクス/Gooバイクなどの雑誌編集長を務めた後、フリーランスエディターへ転身。国内外ブランドを問わず、大型クルーザーからEVスクーターまで、2輪の乗り物ならば何でも乗りたがる性分の元祖雑食系。広く深くがモットーで、他人からは助平な性格と言われることもしばしば。出不精かつ出たがりという二面性を持つ。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索