掲載日:2020年07月20日 フォトTOPICS
写真・文/小松 男 ※この記事はGARAGE LIFE American07号(ネコ・パブリッシング発行)にて掲載したものを再編集しています。
山梨県 本間邸
人生にはふとした時に転機が訪れることがある。それは大なり小なりそれぞれだが、見知らぬ土地に移住するというのは、一般的に考えれば大きな事柄だ。今回取材させていただいた本間さんは長年勤め、あと数年で定年と言うところだった大手企業を退社し、ヴィンテージハーレーを中心に取り扱う「マイパフォーマンス」へ入社、それと同時に山梨へ移住したと言う。そのタイミングを機に「グリーンベル」のガレージを建てたのだ。
「以前は横浜に住んでいました。現在働いているマイパフォーマンスも当時は横浜にあり、数台のハーレーを購入しており客として通う関係だったのですが、実は数年前に妻が働き始めていました。アメリカから多くのハーレーを輸入するため、それまで通関会社に勤めていた妻のスキルがそのまま役立ったのです。それから数年が経ちマイパフォーマンスが横浜から山梨へと移転することになったのです。横浜の家は購入したもので住み心地も良かったので、当初私が定年するまで山梨と横浜で別々に生活することも考えたのですが、マイパフォーマンスの社長から一緒に働こうとオファーをいただき、山梨に移住することにしました」と、本間さんは話す。
山梨へ移り住むことを決めた本間さんご夫婦は、不動産サイトなどで目ぼしい中古物件をセレクト、実際に5件ほど内覧に回ったそうだが、最初に見たのが現在の家だった。決め手となったのは敷地が元々二区画分の広さであり100坪というゆとりを持った土地だということだった。
「以前から複数台あるハーレーと、ショップから仕上がってくることになっていたコルベットが入るガレージを建てたいと考えていたので、現在の土地はほぼ即決でした。家は中古ですが程度が良く、ほぼ手を付けずに使えるものだったので、その分ガレージへコストを掛けることができました。ガレージはアメリカンスタイルのものを色々と探しました。イベントに出店しているブランドやネット、雑誌などもチェックして、その中でグリーンベルの展示場に足を運んだのです。展示場には様々なタイプのガレージが建ち並んでおり、ガレージのイメージが想い描きやすかったですし、何よりも木のぬくもりが感じられるガレージというのが決め手でした」。
ガレージにはC3コルベットと4台のハーレーが悠々と収められており、ロフトも設けられているためかなり広々とした印象を受ける。ガレージと家はバースペースを介し繋げられているのもポイントだ。なお、家の前にも広々としたカースペースが用意されており、奥様が普段使用するコペンやハイエース、そしてポルシェなどが置かれているが、ポルシェもガレージ内に収めるために、今夏は奥行長を伸ばすことになっている。
「家とガレージは別棟だったのですが、工務店にお願いし繋げてバースペースとしました。ロフトからガレージを見下ろすのが好きなのですが、ロフトそのものは思っていたよりも広く、もっと“隠れ家”的な雰囲気が欲しいので、ロフト部分にさらにロフトを造ってしまうことも考えています」と話す本間さん。ガレージの仕上げはほぼDIYで行っており、手先を使った作業が得意なのだと言うことが伝わってくる。
横浜で生活していた時には外で飲み歩く頻度も高かったそうだが、現在はガレージ内でアルコールを楽しんだり、仲間がガレージに集まるような生活スタイルへと変化したそうだ。憧れていたガレージライフはまだ始まったばかり、好きなバイクに囲まれ、周辺はツーリングにも最適な絶好のロケーションという新天地で、これからさらに楽しい時間が待ち構えている。
■OWNER'S CHECK
●一番気にいっているところは?
ロフトやバーカウンターなどのユーティリティスペース。
●ちょっと失敗したところは?
奥行をもう少し設定しておけばよかった。
●次の夢はなんですか?
ハーレーサイドカーも手に入れたい。
●読者へのアドバイスを!
使い方や自分の好みに合ったガレージを、しっかりと探した方が良いです。