掲載日:2019年07月26日 フォトTOPICS
取材・写真・文/山下 剛
会場に集まったモトグッツィはおよそ100台。そのほかに30台以上が集まり、夏の一日をモトグッツィとすごした。
ピアッジオグループジャパンは7月21日(日)、アネスト岩田ターンパイク箱根の大観山駐車場にて「MOTO GUZZI EAGLE DAY JAPAN 2019」を開催した。これはモトグッツィのオーナーはもちろん、バイクを好きな人もそうでない人も参加できる自由なイベントで、最新モデルの展示や試乗会、オフィシャルグッズ販売、多聞恵美さんと河西啓介さんのトークショーなどのコンテンツが盛り込まれたイベントだ。
天気予報は優れず、当日も曇りがちだったものの雨は降らず、夏の気配を感じるほどの暑さとなった。それでも標高1010mの大観山は涼しさもあり、イベントを快適に楽しむことができた。
駐車場には100台以上のモトグッツィが集まり、総勢130台以上のバイクが来場。これだけ多くのモトグッツィを見られる機会はそうそうなく、駐車場をじっくりと見て回り、個性ゆたかなモトグッツィを眺める楽しさも味わえたのだ。
では写真とともに「MOTO GUZZI EAGLE DAY JAPAN 2019」会場の様子をレポートしていこう。
アネスト岩田ターンパイク箱根駐車場の様子。日本でこれだけのモトグッツィを一度に見られる機会はそうそうない。貴重なひとときだ。
会場には戦前に生産された500cc空冷単気筒モデル「アイローネ」、1967年の元祖V7などの貴重なモデルをはじめとして、オールドグッツィから最新グッツィまでいろいろなモトグッツィを見ることができた。これこそがメーカー主催イベントの醍醐味だ。
曇りがちだったものの富士山が姿を見せた時間もあり、大観山ならではの涼しい夏の一日となった。
開始時刻の午前10時になると、ステージに司会進行の多聞恵美さんが登場。試乗車として用意したV7Ⅲカーボンを走らせて会場入りしたこと、そもそもかつてV7オーナーだったことなどを話した。
イベント会場はこぢんまりとしたものだが、それがかえって居心地よく、ゆったりとしたひとときを楽しむことができた。
会場は芦ノ湖を一望できる展望のいい場所。普段はここで記念撮影をする人も多い。ときおり霧で見えなくなるぶん、芦ノ湖が見えたときのうれしさが深まる。
ステージで挨拶する、ピアッジオグループジャパン代表取締役のネリ・ミクラウスさん。会場に集まった120人以上のモトグッツィ・ファンに感謝の言葉を述べるとともに、イタリアの伝統的なバイクであるモトグッツィを今日は気軽に楽しんでもらいたいと話した。
ステージから下りて会場を歩きながら司会進行する多聞さん。数々のイベントで司会進行をこなすだけあって巧みなトークはもちろんのこと、バイクへの造詣や愛情も深い。イベント終了後、スタッフに送ってもらう予定を急遽変更し、試乗車に乗って帰っていくほどのバイク好き、なおかつグッツィ好きだ。
会場受付を済ませるとモトグッツィのロゴがプリントされたオリジナルドリンクボトルがもらえたほか、ウェルカムドリンクとしてイタリアから仕入れた清涼飲料水をプレゼント。熱中症も懸念される季節だけに、来場者にとってはありがたい歓迎だ。
Tシャツをはじめとするオフィシャルグッズを格安で販売。これがなかなか好評で、多くのグッツィファンがTシャツやキャップを購入していた。
V85TT、V9ボバースポーツ、V9ローマー、V7Ⅲストーンの4車種・5台が試乗車として用意されたが、開場から間もなく予約枠はいっぱいになるほどの人気。とくに2台用意されたV85TTはニューモデルということもあり、試乗枠はいち早く埋まった(こちらの試乗レポートは回を改めて掲載しますので、ぜひご覧ください)。
ステージにはV85TTが常時展示されており、腰に負担がかからない位置でじっくりと眺められるだけでなく、ステージ上でまたがることもできた。
会場内にはモトグッツィ埼玉東が用意したV85TTのフルパニア装着車も展示された。アドベンチャーバイクに不可欠ともいえるオプションだけに、実際に見て、触れることができる展示に多くの人々が興味津々だった。
会場内に用意された顔出しパネル。写真はモトグッツィ本社にある風洞実験設備でバイクにまたがるライダーで、「角度がついているからちょっとむずかしい」とアドバイスする多聞さん。
午後になるとステージでは、元モトナビ編集長の河西啓介さんが登壇。河西さんは「グッツィは一見カッコよくないんだけど、そこがカッコいい」と持論を展開。会場を笑わせながらも、グッツィならではのライディングフィールの妙味やおもしろさを語った。
多聞さんと河西さんはどちらもグッツィを所有していたことがあり、それだけにグッツィトークにも身が入る。会場に集まった人たちは、ふたりの話に「わかるわかる」とうなずきながらトークショーを楽しんでいた。
ステージでは「もっとも若いライダー」(25歳、グッツィオーナー)、「もっとも遠くから来たライダー」(兵庫県神戸市、グッツィオーナー)、「もっとも古いグッツィのオーナー」(残念ながらオーナーは早々に帰ってしまったが、バイクは1940年代に生産されたアイローネ)、そして女性ライダー(タンデム可)をそれぞれ表彰し、オフィシャルTシャツなどがプレゼントされた。
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